1. 経歴
マリ・サンチェスのウェイトリフティング選手としてのキャリアは、コロンビア国内および地域大会での活躍から始まり、その後、パンアメリカンウェイトリフティング選手権、世界ウェイトリフティング選手権、そして2024年パリオリンピックといった主要な国際舞台へと展開していった。
1.1. 生い立ちと個人背景
マリ・サンチェスは1991年10月8日にコロンビアのトゥルボで生まれた。彼女のフルネームはマリ・レイビス・サンチェス・ペリニャン(Mari Leivis Sánchez Periñánスペイン語)である。また、彼女の姉であるダーリー・サンチェスもまたウェイトリフティング選手として活動している。
1.2. 初期および地域大会
サンチェスのキャリアは、地域規模の大会での顕著な成績によって特徴づけられる。
- 2014年、ドミニカ共和国のサントドミンゴで開催されたパンアメリカンウェイトリフティング選手権の女子63kg級で4位に入賞した。
- 2018年にコロンビアのバランキージャで開催された中央アメリカ・カリブ海競技大会では、女子69kg級スナッチで金メダルを獲得し、同級クリーン&ジャークでは銀メダルを獲得した。
- 2020年、ドミニカ共和国のサントドミンゴで開催されたパンアメリカンウェイトリフティング選手権の女子71kg級で銀メダルを獲得した。
- 2021年には、エクアドルのグアヤキルで開催されたパンアメリカンウェイトリフティング選手権の女子71kg級で5位となった。
- 2022年にコロンビアのバジェドゥパルで開催されたボリバリアン競技大会では、女子71kg級クリーン&ジャークで金メダルを、スナッチで銀メダルを獲得し、合計2個のメダルを手にした。
- 同年、コロンビアのボゴタで開催されたパンアメリカンウェイトリフティング選手権の女子71kg級で銀メダルを獲得した。
- 同じく2022年、パラグアイのアスンシオンで開催された南アメリカ競技大会の女子76kg級で銀メダルを獲得した。
- 2023年には、エルサルバドルのサンサルバドルで開催された中央アメリカ・カリブ海競技大会に出場し、女子71kg級スナッチおよびクリーン&ジャークの両方で金メダルを獲得した。
- 2024年2月、ベネズエラのカラカスで開催されたパンアメリカンウェイトリフティング選手権の女子71kg級で銀メダルを獲得し、同大会での銀メダル獲得は3度目となった。
1.3. 主要国際大会
サンチェスは、数々の国際的なウェイトリフティング大会に出場し、その実力を世界に示した。
- 2018年には、トルクメニスタンのアシガバートで開催された世界ウェイトリフティング選手権の女子71kg級に出場した。
- 2022年にコロンビアのボゴタで開催された世界ウェイトリフティング選手権の女子71kg級にも出場した。
- 2023年、サウジアラビアのリヤドで開催された世界ウェイトリフティング選手権の女子71kg級に出場した。
- 2023年にチリのサンティアゴで開催されたパンアメリカン競技大会の女子71kg級で銀メダルを獲得した。
- 2024年、タイのプーケットで開催されたIWFワールドカップに出場した。
- 2024年8月には、フランスのパリで開催された2024年パリオリンピックの女子71kg級に出場し、見事銀メダルを獲得した。この大会での彼女の自己ベストは、クリーン&ジャークで145 kg、トータルで257 kgであった。
2. 主な大会記録
マリ・サンチェスが参加した主要なウェイトリフティング大会における詳細な競技記録と成果を以下に示す。
| 年 | 開催地 | 階級 | スナッチ (kg) | クリーン&ジャーク (kg) | トータル | 順位 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オリンピック | ||||||||||||
| 2024 | パリ、フランス | 71kg | 108 | 112 | 4 | 135 | 140 | 145 | 2 | 257 | 2 | |
| 世界選手権 | ||||||||||||
| 2018 | アシガバート、トルクメニスタン | 71kg | 103 | 6 | 120 | 125 | 8 | 228 | 7 | |||
| 2022 | ボゴタ、コロンビア | 71kg | 108 | 111 | 4 | 133 | 7 | 244 | 6 | |||
| 2023 | リヤド、サウジアラビア | 71kg | 105 | 108 | 5 | 128 | 132 | 7 | 240 | 7 | ||
| IWFワールドカップ | ||||||||||||
| 2024 | プーケット、タイ | 71kg | 104 | 110 | 6 | 130 | 13 | 240 | 7 | |||
| パンアメリカン競技大会 | ||||||||||||
| 2023 | サンティアゴ、チリ | 71kg | 105 | 109 | 112 | - | 130 | 134 | - | 246 | 2 | |
| パンアメリカンウェイトリフティング選手権 | ||||||||||||
| 2014 | サントドミンゴ、ドミニカ共和国 | 63kg | 93 | 96 | 4 | 110 | 115 | 4 | 211 | 4 | ||
| 2020 | サントドミンゴ、ドミニカ共和国 | 71kg | 102 | 105 | - | 123 | 126 | - | 231 | 2 | ||
| 2021 | グアヤキル、エクアドル | 71kg | 103 | 106 | - | 123 | 5 | 229 | 5 | |||
| 2022 | ボゴタ、コロンビア | 71kg | 105 | 110 | 112 | - | 130 | 134 | - | 246 | 2 | |
| 2024 | カラカス、ベネズエラ | 71kg | 101 | 104 | 4 | 120 | 125 | 128 | - | 232 | 2 | |
| 中央アメリカ・カリブ海競技大会 | ||||||||||||
| 2018 | バランキージャ、コロンビア | 69kg | 103 | 108 | - | 124 | 128 | - | - | - | ||
| 2023 | サンサルバドル、エルサルバドル | 71kg | 100 | 105 | 108 | - | 125 | 130 | - | - | - | |
| 南アメリカ競技大会 | ||||||||||||
| 2022 | アスンシオン、パラグアイ | 76kg | 105 | 110 | - | 130 | - | 240 | 2 | |||
| ボリバリアン競技大会 | ||||||||||||
| 2022 | バジェドゥパル、コロンビア | 71kg | 105 | 108 | 111 | - | 129 | 131 | 135 | - | - | - |
3. 評価と影響
マリ・サンチェスの長年にわたるウェイトリフティング界での活躍は、コロンビア国内だけでなく、国際的なスポーツ界においても多大な影響を与えている。彼女の粘り強い努力と卓越した競技成績は、多くの人々に勇気と希望を与え、スポーツが持つ社会変革の可能性を示している。
3.1. 功績と社会への貢献
サンチェスは、2024年パリオリンピックでの女子71kg級銀メダルをはじめ、パンアメリカン競技大会での銀メダル、そしてパンアメリカンウェイトリフティング選手権での3度にわたる銀メダル獲得など、数々の輝かしい功績を残している。彼女の自己最高記録は、スナッチで112 kg(2022年パンアメリカンウェイトリフティング選手権)、クリーン&ジャークで145 kg(2024年パリオリンピック)、トータルで257 kg(2024年パリオリンピック)である。これらの具体的な実績は、彼女が世界のトップレベルのアスリートであることを証明している。
サンチェスの功績は、単なるメダル獲得に留まらない。彼女は、コロンビアのウェイトリフティング、特に女性アスリートの発展に大きく貢献してきた。貧しい環境で育った子どもたちや若者たちにとって、彼女の成功物語は、困難を乗り越え夢を追いかけることの重要性を示す生きた証となっている。彼女の出身地であるトゥルボのような地域では、スポーツを通じて社会的なエンパワーメントを促進する役割を担い、アスリートが地域社会の進歩に貢献できることを示している。サンチェスの存在は、競技を志す若い世代にとってのロールモデルとなり、スポーツの力を通じた社会貢献の可能性を広げている。
4. 外部リンク
- [https://iwf.sport/weightlifting_/athletes-bios/?athlete=&id=15931 マリ・サンチェス] - 国際ウェイトリフティング連盟
- [https://iwrp.net/?view=contestant&id_zawodnik=46048 マリ・サンチェス] - IWRP - Weightlifting Database
- [https://www.instagram.com/sanchezmarileivis/ マリ・サンチェス] - Instagram
- [https://www.facebook.com/100069616135462 マリ・サンチェス] - Facebook