マルセロ・デルガド

1.1. 初期キャリア

デルガドはCAロサリオ・セントラルのユースチームであるデフェンソレス・デ・ビジャでキャリアをスタートさせ、1990年から1994年までロサリオ・セントラルのトップチームでプレーし、112試合に出場して23得点を挙げた。1994年から1995年にはメキシコのクルス・アスルに移籍し、28試合で5得点を記録した。その後、1995年から1999年までラシン・クルブに所属し、118試合に出場して39得点を挙げる活躍を見せた。ラシン・クルブでの好調なパフォーマンスは、彼がアルゼンチン代表に選出されるきっかけとなった。

1.2. ボカ・ジュニアーズ黄金期

2000年、デルガドはボカ・ジュニアーズに移籍し、カルロス・ビアンチ監督の下でクラブの黄金時代を経験した。2000年から2003年までの在籍期間中、彼は92試合に出場して26得点を記録した。この時期、ボカ・ジュニアーズは数々の国際タイトルを獲得し、デルガドはその中心選手の一人として貢献した。

特に、2000年のコパ・リベルタドーレスと2001年のコパ・リベルタドーレス、そして2003年のコパ・リベルタドーレスの優勝に貢献した。2000年のインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)では、レアル・マドリード戦でマルティン・パレルモの先制点をアシストし、チームの勝利に貢献した。しかし、2001年のインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)のバイエルン・ミュンヘン戦では、前半に2枚のイエローカードを受けて退場となり、チームの敗戦のきっかけを作ってしまった。2003年のコパ・リベルタドーレスでは、9得点で大会得点王に輝くなど、チームを牽引する大黒柱として活躍した。

1.3. 後期および海外でのキャリア

ボカ・ジュニアーズを退団後、デルガドは2003年から2004年にかけて古巣のクルス・アスルに復帰し、46試合で18得点を記録した。2005年から2006年には再びボカ・ジュニアーズに所属したが、以前のような目立った活躍はできず、35試合で5得点にとどまった。

2006年から2007年にはCAベルグラーノに移籍したが、シーズン終了後にチームは2部リーグへの降格が決定した。同年7月、彼はエクアドルの名門クラブであるバルセロナSCに移籍し、2007年から2008年まで41試合に出場して10得点を挙げた。彼の甥であるルーカス・デルガドもプロサッカー選手として活動している。

2.1. ユースおよびオリンピック代表

1991年にはアルゼンチンU-20代表として2試合に出場し1得点を挙げた。1996年にはアルゼンチンオリンピック代表に選出され、1996年アトランタオリンピックのサッカー競技に出場し、チームは銀メダルを獲得した。彼はこの大会で2試合に出場した。

2.2. フル代表

1995年から2002年までアルゼンチンフル代表として活動し、国際Aマッチ18試合に出場したが、得点は記録されなかった。彼は1998年FIFAワールドカップ・フランス大会のメンバーにも選出され、チームはベスト8に進出した。

5.1. クラブでの受賞歴

• ボカ・ジュニアーズ
  • プリメーラ・ディビシオン：
    • 2000年アペルトゥーラ
    • 2005年アペルトゥーラ
    • 2006年クラウスーラ
  • コパ・リベルタドーレス：
    • 2000年
    • 2001年
    • 2003年
  • コパ・スダメリカーナ：
    • 2005年
  • レコパ・スダメリカーナ：
    • 2005年
    • 2006年
  • インターコンチネンタルカップ：
    • 2000年

5.2. 個人での受賞歴

• コパ・リベルタドーレス得点王：2003年

5.3. 代表チームでの受賞歴

• オリンピック銀メダル：1996年アトランタオリンピック