1. 生涯
金信泳のサッカー選手としてのキャリアは、韓国でのユース時代から始まり、その後日本と韓国のプロリーグで経験を積んだ。
1.1. 出生と幼少期
金信泳は1983年6月16日に大韓民国で生まれた。幼少期からサッカーに親しみ、その才能を育んだ。
1.2. 学歴とユースサッカー
ユース時代には、1999年から2001年まで裡里高等学校でプレーし、サッカーの基礎を築いた。その後、2002年から2005年にかけて漢陽大学校に進学し、大学サッカーでその実力を磨いた。漢陽大学校サッカー部では、2003年夏季ユニバーシアードの韓国代表に選出されたほか、2004年にはHummel Korea杯全国大学サッカー大会でMVPと得点王を獲得。また、同年には国際LGカップで優勝を経験した。2006年にはデンソーカップ大会で優秀選手賞を受賞し、Hummel Korea杯春季全国大学連盟戦で優勝、秋季全国大学連盟戦でベスト16、全国大学サッカー大会でベスト8に進出するなど、大学サッカー界で顕著な成績を残した。
1.3. 初期キャリア
大学卒業後、金信泳は2007年に日本のJ2リーグに所属するセレッソ大阪に加入し、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。
2. 主な活動と業績
金信泳は、日本と韓国のプロリーグでフォワードとして活躍し、多くの試合で得点を挙げ、チームの勝利に貢献した。
2.1. 日本Jリーグでのキャリア
金信泳はJリーグで複数のクラブに所属し、主にJ2リーグでその得点能力を発揮した。
2.1.1. セレッソ大阪 (2007年)
2007年にセレッソ大阪でプロデビューを果たした。同年5月3日のJ2第13節徳島ヴォルティス戦(長居第2陸上競技場)でJリーグ初出場を記録した。セレッソ大阪ではリーグ戦8試合に出場し1得点を挙げた。初得点は同年7月7日のJ2第26節京都サンガF.C.戦(京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)であった。
2.1.2. サガン鳥栖 (2007-2008年)
2007年7月、セレッソ大阪からサガン鳥栖へ期限付き移籍した。鳥栖では移籍初年度にリーグ戦20試合に出場し6得点を記録する活躍を見せた。しかし、2008年シーズンはリーグ戦28試合で2得点と、前年ほどの得点数を記録することはできなかった。サガン鳥栖での2シーズン合計では、リーグ戦48試合に出場し8得点を挙げた。
2.1.3. ヴァンフォーレ甲府 (2009-2011年)
2009年にヴァンフォーレ甲府へ移籍。このクラブで金信泳はキャリアのハイライトともいえる活躍を見せた。2009年シーズンにはリーグ戦45試合に出場し、自身初の二桁得点となる14ゴールを記録し、チームの攻撃を牽引した。2010年シーズンはリーグ戦20試合で1得点に終わったが、チームはJ1昇格を果たした。2011年シーズンはJ1リーグでわずか3試合の出場にとどまり、戦力外と見なされるようになった。
2.1.4. 愛媛FC (2011年)
2011年7月、ヴァンフォーレ甲府から愛媛FCへ期限付き移籍し、再びJ2リーグでプレーすることになった。愛媛FCではリーグ戦10試合に出場したが、得点を挙げることはできなかった。この移籍期間は同年12月までであった。
2.2. 韓国Kリーグでのキャリア
日本でのプレーを終えた後、金信泳は母国韓国のKリーグへと活躍の場を移した。
2.2.1. 全南ドラゴンズ (2012年)
2012年シーズンを前に全南ドラゴンズへ移籍し、Kリーグでのキャリアをスタートさせた。全南ドラゴンズではシーズン前半の11試合に出場し1得点を記録した。
2.2.2. 全北現代モータース (2012-2013年)
2012年8月、全南ドラゴンズから全北現代モータースへ移籍。2012年シーズンはリーグ戦11試合に出場し無得点に終わった。2013年シーズンはリーグ戦17試合に出場し1得点を記録した。また、AFCチャンピオンズリーグ2013では4試合に出場した。
2.2.3. 釜山アイパーク (2014-2015年)
2014年に釜山アイパークへ移籍。2014年シーズンはリーグ戦8試合に出場し無得点であった。2015年9月まで在籍したが、この期間のリーグ戦出場記録はなかった。
2.2.4. AC長野パルセイロ (2015年)
2015年9月、再び日本へ渡り、J3リーグのAC長野パルセイロに加入した。しかし、同年12月までの在籍期間中、リーグ戦での出場機会はなかった。
3. 通算記録
金信泳のプロキャリアにおけるクラブごとの通算成績は以下の通りである。
| シーズン | クラブ | リーグ | リーグ戦 (出場/得点) | リーグカップ (出場/得点) | カップ戦 (出場/得点) | 総計 (出場/得点) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2007 | C大阪 | J2 | 8/1 | - | - | 8/1 |
| 2007 | 鳥栖 | J2 | 20/6 | - | 2/2 | 22/8 |
| 2008 | J2 | 28/2 | - | 1/0 | 29/2 | |
| 2009 | 甲府 | J2 | 45/14 | - | 2/2 | 47/16 |
| 2010 | J2 | 20/1 | - | 1/0 | 21/1 | |
| 2011 | J1 | 2/0 | 0/0 | - | 2/0 | |
| 愛媛 | J2 | 10/0 | - | 1/0 | 11/0 | |
| 2012 | 全南 | Kリーグ | 11/1 | - | 1/0 | 12/1 |
| 全北 | Kリーグ | 11/0 | - | - | 11/0 | |
| 2013 | Kリーグ | 17/1 | - | 2/0 | 19/1 | |
| 2014 | 釜山 | Kリーグ | 8/0 | - | 2/0 | 10/0 |
| 2015 | 長野 | J3 | 0/0 | - | 0/0 | 0/0 |
| 総通算 | 180/26 | 0/0 | 12/4 | 192/30 | ||
国際クラブ大会記録
| シーズン | クラブ | 大会 | 出場/得点 |
|---|---|---|---|
| 2013 | 全北 | AFCチャンピオンズリーグ | 4/0 |
| 総通算 | 4/0 | ||
4. 個人情報
金信泳は、身長186 cm、体重80 kgという恵まれた体格を持つ。利き足は右足で、主にフォワードとしてプレーした。
5. エピソード
金信泳の選手生活には、いくつかの興味深いエピソードがある。
- 本人は夏場のコンディション維持が苦手だと語っており、実際にシーズン中の夏には、調子を大きく崩してベンチ入りさえできないことがあったという。
- 利き足は右足であるが、ヴァンフォーレ甲府の公認誌『月刊ファンフォーレ』のインタビューでは、「大学の時に右足を怪我し、それ以来ずっと左足でボールを蹴っていたため、左足の方が得意になった」と語っている。これは、彼の適応能力と努力を示す逸話である。
6. 関連項目
- Jリーグの外国籍選手一覧
- セレッソ大阪の選手一覧
- サガン鳥栖の選手一覧
- ヴァンフォーレ甲府の選手一覧
- 愛媛FCの選手一覧
- AC長野パルセイロの選手一覧