1. 経歴
ジャスティン・マルティネスのプロ野球選手としての経歴は、2018年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約して以降、マイナーリーグでの成長、トミー・ジョン手術からの復帰、そして2023年のMLB昇格とデビュー、続く2024年シーズンまでの道のりを特徴としている。
1.1. プロ入りと初期
マルティネスは2018年3月5日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとアマチュア・フリーエージェントとして契約し、プロ入りを果たした。契約後、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ダイヤモンドバックスでプロデビューした。2018年シーズンは15試合(うち先発12試合)に登板し、0勝5敗、防御率7.57、30奪三振を記録した。
2019年シーズンはルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ダイヤモンドバックス、ルーキー級アリゾナリーグ・ダイヤモンドバックス、およびルーキー級ミズーラ・オスプレイの3つの傘下球団でプレーした。3チーム合計で18試合(うち先発10試合)に登板し、1勝3敗1セーブ、防御率2.89、56.0投球回で78奪三振を記録した。2020年にはCOVID-19パンデミックによるマイナーリーグシーズンのキャンセルに伴い、公式戦での登板はなかった。
1.2. マイナーリーグ時代
2021年シーズンはA級バイセイリア・ラッドワイアでスタートしたが、7先発登板のみでトミー・ジョン手術を受けた。この年、彼は1勝3敗、防御率6.65、24奪三振を記録した。
2022年には、シーズン途中に手術からの復帰を果たした。この年はルーキー級アリゾナ・コンプレックスリーグ・ダイヤモンドバックス(レッドおよびブラック)、A+級ヒルズボロ・ホップス、AA級アマリロ・ソッドプードルズ、そしてAAA級リノ・エーシズの5チームにわたって20試合に登板し、合計で3勝3敗、防御率3.32、38.0投球回で62奪三振を記録した。シーズン終了後、マルティネスはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ソルトリバー・ラフターズに所属して、11月に行われた同リーグのオールスターゲームにも選出された。2022年11月15日、ダイヤモンドバックスはルール・ファイブ・ドラフトからの流出を防ぐため、マルティネスを40人枠に追加した。
1.3. メジャーリーグ昇格と2023年シーズン
2023年シーズンはAAA級リノ・エーシズで開幕を迎えた。リノでは25試合に登板し、防御率4.18、38奪三振、5セーブを28.0投球回で記録した。同年6月27日、マルティネスは初めてメジャーリーグに昇格した。しかし、ブルペンでの登板機会がないまま、6月29日にリノへと降格し、いわゆるファントム・ボールプレーヤーとなった。
その後、7月7日に2度目のメジャー昇格を果たすと、同日に行われたピッツバーグ・パイレーツ戦でMLBデビューを飾った。この試合では1イニングを投げ、2失点を許した。ルーキーシーズンとなったこの年、マルティネスはMLBで10試合に登板し、1セーブを記録したが、防御率は12.60と苦戦し、10.0投球回で14奪三振だった。
1.4. 2024年シーズン
2024年シーズンも、マルティネスは再びAAA級リノ・エーシズで開幕を迎えることになった。
2. 詳細情報
2.1. 年度別投手成績
年 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 無失点 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 打者 | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 与四球 | 敬遠 | 死球 | 奪三振 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | ARI | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | ---- | 57 | 11.2 | 13 | 2 | 13 | 1 | 2 | 14 | 1 | 0 | 14 | 14 | 12.60 | 2.40 |
2024 | 64 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 6 | 8 | 9 | .455 | 308 | 72.2 | 59 | 2 | 36 | 6 | 2 | 91 | 8 | 1 | 26 | 20 | 2.48 | 1.31 | |
MLB:2年 | 74 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 6 | 9 | 9 | .455 | 365 | 82.2 | 72 | 4 | 47 | 7 | 4 | 105 | 9 | 1 | 40 | 34 | 3.70 | 1.44 |
- 2024年度シーズン終了時
2.2. 背番号
- 63(2023年 - )