1. 概要
クロアチアの元プロテニス選手であるロブロ・ゾブコ(Lovro Zovkoロブロ・ゾブコクロアチア語)は、1981年3月18日にザグレブで生まれた。彼は1999年にプロに転向し、特にダブルスで顕著なキャリアを築いた。シングルスでのキャリア最高ランキングは世界151位、ダブルスでは世界45位を記録している。本稿では、彼のテニスキャリアの概要、主な経歴、そして選手としての実績を包括的に記述する。
2. 生涯
2.1. 生い立ち
ロブロ・ゾブコは1981年3月18日に、当時のユーゴスラビアに属していたクロアチア社会主義共和国のザグレブで生まれた。彼の身長は1.9 mである。
3. テニス経歴

ロブロ・ゾブコは、1999年にプロテニス選手としてのキャリアをスタートさせた。
3.1. ジュニア時代
ゾブコはジュニア選手として活躍し、1998年にはジュニアの世界ランキングでシングルス最高9位、ダブルスで10位を記録した。
3.2. プロ転向後
プロ転向後のキャリア初期、2000年と2001年には、ゾブコはイワン・リュビチッチ(クロアチア)とペアを組み、故郷クロアチアで開催されるクロアチア・オープン・ウマグのダブルス決勝に連続して進出した。
3.3. ATPツアー決勝進出
ゾブコはプロキャリアを通じて、ATPツアーのダブルス決勝に合計5回進出しているが、いずれの大会でも優勝には至らず、準優勝で終わっている。
2007年には、ロシアのモスクワで開催されたクレムリン・カップでトマーシュ・ツィブレツ(チェコ)とペアを組み、ダブルス決勝に進出した。準々決勝では、この年の全仏オープンと全米オープンのダブルスファイナリストであるリュカシュ・ドロウヒー(チェコ)とパヴェル・ヴィズネル(チェコ)の第2シードペアを6-2, 6-2のストレートで破る番狂わせを演じた。しかし、決勝ではマラト・サフィン(ロシア)とドミトリー・トゥルスノフ(ロシア)のペアに4-6, 2-6で敗れた。
同年10月には、フランスのリヨン・グランプリでもダブルス決勝に進出。この大会ではウカシュ・クボット(ポーランド)とペアを組み、準決勝でジョナサン・エーリック(イスラエル)とアンディ・ラム(イスラエル)のペアを7-6(4), 4-6, [10-5]で破った。決勝ではセバスチャン・グロジャン(フランス)とジョー=ウィルフリード・ツォンガ(フランス)のペアに4-6, 3-6で敗れ、これによりゾブコはATPツアーで2大会連続の決勝進出を果たした。
以下は、ゾブコのATPキャリアにおけるダブルス決勝進出記録である。
結果 | 順位 | 日付 | トーナメント | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
準優勝 | 1. | 2000年7月 | ウマグ、クロアチア | クレー | イワン・リュビチッチ(クロアチア) | アルベルト・ポルタス(スペイン) アレックス・ロペス・モロン(スペイン) | 1-6, 6-7(2) |
準優勝 | 2. | 2001年7月 | ウマグ、クロアチア | クレー | イワン・リュビチッチ(クロアチア) | セルヒオ・ロイトマン(アルゼンチン) アンドレス・シュナイテル(アルゼンチン) | 2-6, 5-7 |
準優勝 | 3. | 2007年10月 | モスクワ、ロシア | ハード | トマーシュ・ツィブレツ(チェコ) | マラト・サフィン(ロシア) ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア) | 4-6, 2-6 |
準優勝 | 4. | 2007年10月 | リヨン、フランス | ハード | ウカシュ・クボット(ポーランド) | セバスチャン・グロジャン(フランス) ジョー=ウィルフリード・ツォンガ(フランス) | 4-6, 3-6 |
準優勝 | 5. | 2011年7月 | ウマグ、クロアチア | クレー | マリン・チリッチ(クロアチア) | シモーネ・ボレッリ(イタリア) ファビオ・フォニーニ(イタリア) | 3-6, 7-5, [7-10] |
3.4. グランドスラム成績
ロブロ・ゾブコの四大大会(グランドスラム)における主な成績は以下の通りである。
- シングルス**
- 全豪オープン: 予選1回戦(2002年、2003年)
- 全仏オープン: 予選1回戦(2003年)
- ウィンブルドン: 予選1回戦(2002年、2003年)
- 全米オープン: 予選3回戦(2002年)
- ダブルス**
- 全豪オープン: 1回戦(2007年、2008年、2009年、2011年)
- 全仏オープン: 1回戦(2002年、2006年、2008年、2009年)
- ウィンブルドン: 2回戦(2002年、2006年)
- 全米オープン: 3回戦(2008年)
4. プレースタイル
ロブロ・ゾブコは右利きであり、両手打ちバックハンドを主要なショットとしていた。
5. 引退
ロブロ・ゾブコは2015年にプロテニス選手としてのキャリアを引退した。
6. 記録と統計
6.1. シングルス記録
ゾブコのプロキャリア通算のシングルス成績は7勝13敗であり、シングルスのタイトル獲得はなかった。キャリア最高ランキングは2003年1月27日付で世界151位を記録している。
6.2. ダブルス記録
ゾブコのプロキャリア通算のダブルス成績は53勝89敗であり、ダブルスのタイトル獲得はなかった。キャリア最高ランキングは2008年10月6日付で世界45位を記録している。
6.3. 生涯獲得賞金
ロブロ・ゾブコのプロテニス選手としてのキャリア生涯獲得賞金は、総額62.35 万 USDである。