アンドリュー・グラハム (野球)

2.1. アマチュアおよびマイナーリーグ時代

グラハムは2003年にアームストロング・アトランティック州立大学で野球選手としてのキャリアを開始した。同年、MLBドラフトの19巡目でデトロイト・タイガースから指名され、プロ入りを果たした。

プロ1年目の2003年はオニオンタ・タイガースに配属され、打率.182を記録した。2004年にはオニオンタ・タイガースで8試合に出場し打率.280、ウェストミシガン・ホワイトキャップスで26試合に出場し打率.253を記録した。

2006年にはレイクランド・タイガースで28試合に出場し打率.127と苦戦するも、エリー・シーウルブズでは20試合で打率.276、出塁率.344、長打率.362と改善を見せた。2007年はトレド・マッドヘンズで36試合に出場し、打率.208、出塁率.274、長打率.292を記録した。

2008年、グラハムはデトロイト・タイガースの組織からフリーエージェントとして放出された。

2.2. 国際大会およびオーストラリアリーグでの活躍

グラハムは2005年に国内最高峰の大会であるクラクストン・シールドでニューサウスウェールズ・パトリオッツの一員としてデビューし、14打数3安打を記録した。

同年にはオーストラリア代表として2005年IBAFワールドカップに出場。7試合で15打数4安打1二塁打を記録し、トレント・ダントニオに先んじて先発出場を果たした。

2006年2月には、2006 ワールド・ベースボール・クラシックのオーストラリア代表に選出された。同年開催されたクラクストン・シールドでは、ゲイリー・ホワイトの後任捕手として大きな役割を担い、5試合で打率.409、出塁率.435、長打率.636、5得点、4打点、5二塁打と好成績を残した。また、2006年IBAFインターコンチネンタルカップでは、マシュー・ケントの控え捕手として8打数4安打2四球5打点を記録した。

2007年のクラクストン・シールドでは20打数3安打1本塁打1四球に留まった。同年開催された2007年IBAFワールドカップでは、ケントと捕手での出場機会を分け合い、打率.231、出塁率.389、長打率.308を記録した。

2009年3月には2009 ワールド・ベースボール・クラシックにジョエル・ノートンと共に先発捕手として選出された。同年9月には3大会連続となる2009年IBAFワールドカップのオーストラリア代表に選ばれた。

2010年から2011年にかけて再始動したオーストラリアン・ベースボールリーグでは、シドニー・ブルーソックスでプレーした。

2.3. 選手としての引退

アンドリュー・グラハムは、2012年2月5日に行われた2012 オーストラリアン・ベースボールリーグポストシーズンの準決勝シリーズで、シドニー・ブルーソックスの一員としてプロ野球選手として最後の試合に出場し、現役生活に終止符を打った。

3.1. 初期コーチング

2009年12月、グラハムはデトロイト・タイガースのマイナーリーグ捕手育成コーディネーターとして雇用された。翌2010年にはGCLタイガースのコーチを務めた。

3.2. 監督としての役割

2011年からはデトロイト・タイガース傘下のチームで監督を務めている。

彼は以下のチームで監督を務めた。

• コネチカット・タイガース(2011年 - 2013年)
• ウェストミシガン・ホワイトキャップス(2014年 - 2016年)
  • 2015年には、ホワイトキャップスをミッドウェストリーグ優勝に導き、75勝64敗の成績を収めた。
• レイクランド・フライングタイガース(2017年、2019年、2023年 - )
• エリー・シーウルブズ(2018年)

3.3. 代表チームコーチング

グラハムは国際大会においてもオーストラリア代表チームのコーチングスタッフとして貢献している。

• 2017 ワールド・ベースボール・クラシックではオーストラリア代表のコーチを務めた。
• 2019 WBSCプレミア12でもオーストラリア代表のコーチを務めた。
• 2023 ワールド・ベースボール・クラシックでは、オーストラリア代表の三塁ベースコーチを務めた。