1. 生い立ち
三橋健也は1997年7月11日に群馬県で生まれた。中学は富岡第一中学校を卒業。その後、福島県立富岡高等学校に進学し、高校バドミントン界で頭角を現した。高校卒業後は日本大学に進み、引き続きバドミントン選手としての腕を磨いた。
2. 経歴
三橋健也選手のバドミントン選手としてのキャリアは、ジュニア時代からシニア、そしてプロとして国際舞台で活躍するまで、着実にステップアップしていった。
2.1. ジュニア時代
三橋選手はジュニア時代から、特にダブルスで優れた才能を見せた。渡辺勇大とペアを組み、数々の大会で好成績を収めた。
2014年にはナショナルジュニアチームに選出され、アジアジュニア選手権では混合団体で銅メダルを獲得した。さらに、渡辺勇大との男子ダブルスでも銅メダルを手にした。同年、マレーシアのアロースターで開催された世界ジュニア選手権でも、日本ジュニアチームの一員として混合団体で銅メダルを獲得した。また、2014年のコリアジュニアオープンでは渡辺勇大との男子ダブルスでタイトルを獲得している。
2015年シーズンも渡辺勇大とのペアで快進撃を続け、オランダジュニア大会で男子ダブルスのタイトルを獲得した。アジアジュニア選手権では混合団体で再び銅メダルを獲得した。同年には、オーストラリアジュニアインターナショナルで男子シングルスとダブルスの両方でタイトルを制し、その後デンマークジュニアカップでも男子ダブルスで優勝を飾った。同年11月にはペルーのリマで開催された世界ジュニア選手権で男子ダブルスの銅メダルを獲得し、ジュニア時代の集大成とした。高校時代には、渡辺勇大とのペアでインターハイ個人戦ダブルス優勝、そして全国高校選抜では個人戦ダブルス2連覇(2014年-2015年)という輝かしい実績を残した。
2.2. 大学・初期のシニアキャリア
高校卒業後、三橋選手は日本大学に進学し、シニア大会への挑戦を始めた。
2015年の大阪インターナショナルでシニア国際大会に初出場した。2016年にはオーストリアンオープンで男子ダブルスの決勝に進出したが、マーカス・エリスとクリス・ラングリッジのペアに敗れ準優勝となった。その後、ベトナムインターナショナルチャレンジでも準優勝を飾っている。
2017年には、ユニバーシアード(世界大学生大会)に玉手勝輝とのペアで出場した。準決勝では、後に東京オリンピック金メダリストとなる李洋と李哲輝のペアを破り、決勝に進出した。決勝では金載煥と徐承宰のペアに惜敗し、銀メダルを獲得した。また、同大会では混合団体でも銀メダルを獲得している。
2018年には篠谷菜留と混合ダブルスを組み始め、同年は大阪インターナショナルで準決勝進出、マレーシアインターナショナルとベトナムオープンで準々決勝進出という成績を残した。
2.3. プロキャリアと飛躍
大学卒業後、三橋選手は日本ユニシス(現BIPROGY)に入社し、プロバドミントン選手としてのキャリアを本格的にスタートさせた。2024年からはタン・キム・ハーをコーチに迎えている。
2.3.1. 井上拓斗とのペア
日本ユニシス入社後、三橋選手は2歳年上の井上拓斗とペアを結成した。このペアは着実に実績を積み重ね、2021年の全日本総合バドミントン選手権大会で準優勝、2022年の全日本社会人バドミントン選手権大会で優勝という国内での大きな成功を収めた。2022年シーズン序盤には、レユニオンオープン、モンゴルインターナショナル、そしてカナダオープンの3大会で決勝に進出した。
2.3.2. 岡村洋輝とのペア
2023年からは、三橋選手は1歳年下の岡村洋輝と新たなペアを組んだ。この新しいパートナーシップは、彼のキャリアにおける大きな転換点となり、国際大会での目覚ましい飛躍へと繋がった。
3. 主要な実績
三橋健也選手は、その競技キャリアを通じて数々の国際および国内大会でメダルやタイトルを獲得している。
3.1. 国際大会
| 大会名 | 種目 | 結果 |
|---|---|---|
| ユニバーシアード (2017 台北) | 男子ダブルス | 銀メダル |
| ユニバーシアード (2017 台北) | 混合団体 | 銀メダル |
| 世界ジュニア選手権 (2014 アロースター) | 混合団体 | 銅メダル |
| 世界ジュニア選手権 (2015 リマ) | 男子ダブルス | 銅メダル |
| アジアジュニア選手権 (2014 台北) | 男子ダブルス | 銅メダル |
| アジアジュニア選手権 (2014 台北) | 混合団体 | 銅メダル |
| アジアジュニア選手権 (2015 バンコク) | 混合団体 | 銅メダル |
| バドミントンアジアチーム選手権 (2024 セランゴール) | 男子団体 | 銅メダル |
| アジア混合団体選手権 (2025 青島) | 混合団体 | 銅メダル |
3.2. BWFワールドツアー
BWFワールドツアーは、世界バドミントン連盟(BWF)が公認するエリートバドミントン大会のシリーズである。このツアーは、ワールドツアーファイナルズ、スーパー1000、スーパー750、スーパー500、スーパー300(HSBCワールドツアーの一部)、BWFツアー スーパー100のレベルに分かれている。
男子ダブルス
| 年 | 大会名 | レベル | パートナー | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | カナダオープン | スーパー100 | 井上拓斗 | 準優勝 |
| 2023 | ベトナム・オープン | スーパー100 | 岡村洋輝 | 優勝 |
| 2023 (II) | インドネシアマスターズ | スーパー100 | 岡村洋輝 | 優勝 |
3.3. BWFインターナショナルチャレンジ/シリーズ
男子ダブルス
| 年 | 大会名 | パートナー | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2016 | ベトナムインターナショナル | 渡辺勇大 | 準優勝 |
| 2016 | オーストリアンオープン | 渡辺勇大 | 準優勝 |
| 2022 | レユニオンオープン | 井上拓斗 | 準優勝 |
| 2022 | モンゴルインターナショナル | 井上拓斗 | 準優勝 |
| 2023 (II) | インドネシアインターナショナル | 岡村洋輝 | 優勝 |
3.4. 国内大会
三橋選手は国際舞台での活躍に加え、日本国内の主要大会でも優れた成績を残している。
| 大会名 | 年 | 種目 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 全日本総合バドミントン選手権大会 | 2021 | 男子ダブルス | 準優勝 |
| 全日本社会人バドミントン選手権大会 | 2022 | 男子ダブルス | 優勝 |
| 全国高等学校選抜バドミントン大会 | 2014, 2015 | 男子ダブルス | 2連覇 |
| 全国高等学校総合体育大会バドミントン競技大会 (インターハイ) | 男子ダブルス | 優勝 |
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