1. 概要
中村幸聖(なかむら こうせい)は、熊本県出身の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動している。選手時代のポジションはFW。鹿島アントラーズでプロキャリアをスタートさせ、モンテディオ山形、アルビレックス新潟、アルビレックス新潟シンガポールでプレーした。引退後は鹿島アントラーズのユースチームやトップチームで指導者としての経験を積み、現在はシンガポール代表およびU-23代表のアシスタントコーチを務めている。
2. Personal Information
中村幸聖は1981年4月5日に熊本県で生まれた。高校時代は熊本県立大津高等学校でサッカーに打ち込んだ。身長は171 cm、体重は63 kg。利き足は左足である。
q=熊本県|position=right
3. Playing Career
中村幸聖は、高校卒業後にプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせ、複数のクラブでプレーした。
3.1. Professional Debut and Early Career
熊本県立大津高等学校を卒業後、2000年にJ1リーグの鹿島アントラーズに加入し、プロとしての第一歩を踏み出した。プロデビューは2000年5月3日のヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)戦で、82分からフォワードとして交代出場した。しかし、鹿島アントラーズでは2002年まで出場機会に恵まれず、ほとんど試合に出場することはできなかった。
q=鹿島市, 茨城県|position=left
3.2. Club Career
2003年、J2リーグのモンテディオ山形へ移籍。ここでは多くの試合に出場し、2003年には11得点を挙げる活躍を見せた。しかし、2004年は再び出場機会が減少した。
q=山形市, 山形県|position=right
2005年にはJ1リーグのアルビレックス新潟へ移籍したが、ここでは全く出場機会を得られなかった。同年6月、Sリーグのアルビレックス新潟シンガポールへ期限付き移籍。シンガポールでは多くの試合に出場し、7得点を記録した。
q=新潟市, 新潟県|position=left
2006年にアルビレックス新潟へ復帰したが、ここでも出場機会はなく、2006年シーズン終了をもって現役を引退した。
q=シンガポール|position=right
3.3. Career Statistics
中村幸聖のプロキャリアにおけるリーグおよびカップ戦の個人成績は以下の通りである。
クラブ成績 | リーグ | カップ | リーグカップ | 合計 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シーズン | クラブ | リーグ | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
日本 | リーグ | 天皇杯 | Jリーグカップ | 合計 | ||||||
1998 | 大津高 | - | - | - | 1 | 0 | - | - | 1 | 0 |
2000 | 鹿島 | J1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
2001 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
2002 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 5 | 1 | ||
2003 | 山形 | J2 | 40 | 11 | 3 | 1 | - | 43 | 12 | |
2004 | 9 | 2 | 0 | 0 | - | 9 | 2 | |||
2005 | 新潟 | J1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
シンガポール | リーグ | シンガポールカップ | リーグカップ | 合計 | ||||||
2005 | 新潟S | Sリーグ | 15 | 7 | - | - | - | - | 15 | 7 |
日本 | リーグ | 天皇杯 | Jリーグカップ | 合計 | ||||||
2006 | 新潟 | J1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
通算 | 日本 | 51 | 13 | 4 | 1 | 4 | 1 | 59 | 15 | |
シンガポール | 15 | 7 | - | - | - | - | 15 | 7 | ||
キャリア通算 | 66 | 20 | 4 | 1 | 4 | 1 | 74 | 22 |
4. Coaching Career
中村幸聖は、現役引退後、長年にわたり鹿島アントラーズで指導者としてのキャリアを積み、現在はシンガポール代表のアシスタントコーチを務めている。
4.1. Kashima Antlers Coaching Career
中村幸聖は、2007年から2023年まで鹿島アントラーズの指導者として活動した。
- 2007年 - 2012年:鹿島アントラーズU-15 コーチ
- 2013年 - 2014年:鹿島アントラーズU-18 ジュニアユースコーチ
- 2015年 - 2018年:鹿島アントラーズU-18 ジュニアユース監督
- 2019年 - 2020年:鹿島アントラーズU-18 ユース監督
- 2021年 - 2023年:鹿島アントラーズトップチーム アシスタントコーチ
4.2. Singapore National Team Coaching Career
2024年からは、活躍の場を海外に移し、シンガポールのナショナルチームで指導を行っている。
- 2024年 - 現在:シンガポール代表 アシスタントコーチ
- シンガポールU-23代表 アシスタントコーチ
- ヤング・ライオンズ アシスタントコーチ
q=シンガポール|position=right
5. Achievements and Contributions
選手としては、J1リーグでの出場は限られたものの、J2リーグのモンテディオ山形やSリーグのアルビレックス新潟シンガポールでは主力として活躍し、得点力を発揮した。指導者としては、長年にわたり古巣の鹿島アントラーズでユース年代からトップチームまで幅広いカテゴリーで指導経験を積んだ。特にユース監督として若手選手の育成に貢献した。現在はシンガポール代表のアシスタントコーチを務めるなど、国際的な舞台でもその経験と知識を活かし、サッカー界に貢献している。