1. 概要
山口小百合は、静岡県出身の元女子サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動している。1966年7月25日に生まれ、現役時代は主にディフェンダーとして活躍した。1981年にわずか15歳で日本代表にデビューし、1993年までに国際Aマッチ29試合に出場し1得点を記録した。クラブキャリアでは清水第八スポーツクラブ、鈴与清水FCラブリーレディース、田崎ペルーレFCに所属し、全日本女子サッカー選手権大会で複数回優勝、日本女子サッカーリーグでも優勝を経験。また、リーグのベストイレブンにも4度選出されるなど、日本女子サッカーの黎明期を代表する選手としてその発展に大きく貢献した。引退後もJFAコーチとして後進の育成に尽力しており、女子サッカーの地位向上と社会的な進歩に寄与し続けている。
2. 生い立ちと背景
山口小百合の出生情報および初期の背景に関する内容を扱う。
2.1. 出生と個人情報
山口小百合(やまぐち さゆり)は、1966年7月25日に静岡県で生まれた。現役時代のポジションはディフェンダーだった。
3. 選手経歴
山口小百合の選手としてのキャリア全体を、クラブと日本代表チームでの活動に分けて詳細に説明する。
3.1. クラブ経歴
山口小百合は、1981年から2000年までの長きにわたり、複数のクラブチームで活躍した。彼女は女子サッカーリーグの創成期からその発展を支えた選手の一人である。
3.1.1. クラブでのプレー歴
山口小百合は以下のクラブチームでプレーした。
- 清水第八スポーツクラブ(1981年 - 1988年)
- 鈴与清水FCラブリーレディース(1989年 - 1995年)
- 田崎ペルーレFC(1996年 - 2000年)
3.1.2. クラブでの主な成績
山口小百合は、所属したクラブチームで以下の主要な成績を収めた。
- 清水第八スポーツクラブ
- 全日本女子サッカー選手権大会: 6回優勝(1981年、1982年、1983年、1984年、1985年、1986年)
- 鈴与清水FCラブリーレディース
- 日本女子サッカーリーグ: 1回優勝(1989年)
- 全日本女子サッカー選手権大会: 1回優勝(1991年)
- 田崎ペルーレFC
- 全日本女子サッカー選手権大会: 1回優勝(1999年)
3.2. 日本代表経歴
山口小百合は、日本女子サッカーの黎明期からなでしこジャパンを支え、国際舞台でも多くの経験を積んだ。
3.2.1. 代表デビューと主要大会
彼女はわずか15歳で日本代表にデビューした。その試合は1981年9月6日にイングランド代表と対戦したものであった。主要な国際大会では、1991 FIFA女子ワールドカップに出場し、全3試合にフル出場した。また、1986 AFC女子選手権、1991 AFC女子選手権、1993 AFC女子選手権にも出場し、1986年と1991年大会では準優勝、1993年大会では3位という成績を収めた。1990年アジア競技大会にも出場し、この大会でも準優勝している。
3.2.2. 日本代表統計
1993年までに通算29試合に出場し、1得点を記録した。
3.2.3. 詳細な試合・得点記録
山口小百合の日本代表チームでの個別の試合および得点状況を詳細に記録する。
4. 功績と受賞歴
選手として山口小百合が受けた個人賞と、チーム単位での主要な業績を統合的に扱う。
4.1. 個人賞
山口小百合は、日本女子サッカーリーグにおいて4回(1989年、1991年、1992年、1993年)ベストイレブンに選出された。
5. 現役引退後の活動
選手引退後の山口小百合の活動と役割について扱う。
5.1. 指導者経歴
現役引退後も、山口小百合は女子サッカーの発展に貢献し続けている。現在はJFAコーチ(旧ナショナルトレセンコーチ)として女子担当の東海チーフを務めている。また、清水フットボールクラブ女子の中高生チームのコーチも務め、次世代の選手育成に尽力している。
6. 遺産と評価
山口小百合の選手としての遺産と後世に与えた影響、そして歴史的な評価を扱う。
6.1. 女子サッカーへの貢献
山口小百合は、日本女子サッカーリーグの創設期からプレーし、長年にわたりトップレベルで活躍したことで、日本女子サッカーの発展に多大な貢献を果たした。15歳での代表デビューや、ワールドカップ、アジア競技大会での経験は、当時の女子サッカー選手にとって重要なマイルストーンであった。引退後も指導者として後進の育成に携わることで、彼女のサッカーへの情熱と知識が次世代へと引き継がれており、女子スポーツにおける持続的な成長と社会的な平等の推進に寄与している。