1. 概要
木下正貴(きのした まさきKinoshita Masaki日本語、1989年6月22日生)は、兵庫県たつの市出身の元サッカー選手である。ポジションはGK。ガンバ大阪ユースで育成され、2008年にトップチームへ昇格した。その後、ロアッソ熊本、ヴァンフォーレ甲府、AC長野パルセイロでプレーし、2013年に現役を引退した。引退後は飲食業界に身を置きつつ、一般社団法人CLUBSTORYの代表を務めている。
2. 個人背景
2.1. 出生と幼少期
木下正貴は1989年6月22日に兵庫県たつの市で生まれた。サッカー選手の木下真吾を実兄に持ち、兄やその同級生である柏木陽介たちと共に、地元の兵庫県御津町(現・たつの市)でサッカーを始めた。地元の小中学校に通い、御津中学校でサッカーを続けた。
2.2. 学歴とユース経歴
中学校卒業後、2005年にガンバ大阪ユースへ入団し、向陽台高等学校に在籍した。ユースでは1年次から正ゴールキーパーとして活躍した。その才能は早くから認められ、2007年にはユース選手でありながらトップチームの練習に帯同するなど、将来を嘱望されていた。
3. 選手経歴
3.1. ガンバ大阪
2008年、木下正貴は安田晃大と共にガンバ大阪のトップチームに昇格し、プロとしてのキャリアをスタートさせた。しかし、このシーズン中にJ1リーグでの公式戦出場機会はなかった。
3.2. ロアッソ熊本
2009年、木下正貴はJ2リーグのロアッソ熊本へ期限付き移籍で加入した。このシーズンは22試合に出場し、チームの主力選手として活躍した。その活躍が評価され、2010年からはロアッソ熊本へ完全移籍した。しかし、新加入の南雄太にポジションを奪われ、出場機会を失った。2011年には岩丸史也が第2ゴールキーパーとしてベンチ入りする試合が多くなり、木下は第3ゴールキーパーへと序列を下げ、この年も出場機会はなかった。
3.3. ヴァンフォーレ甲府
2012年、木下正貴はヴァンフォーレ甲府に完全移籍した。しかし、このシーズンも荻晃太が全試合に出場したため、木下に出場機会は訪れなかった。同年限りでヴァンフォーレ甲府を退団した。
3.4. AC長野パルセイロ
2013年、木下正貴はJFLに所属するAC長野パルセイロに完全移籍した。ここでも出場機会を得ることはできず、シーズン終了後にAC長野パルセイロを退団し、現役を引退した。
4. 個人成績
木下正貴のプロキャリアにおける国内リーグ、カップ戦の個人成績は以下の通りである。
クラブ成績 | リーグ | カップ | リーグカップ | 大陸選手権 | 通算 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シーズン | クラブ | リーグ | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |
日本 | リーグ | 天皇杯 | リーグカップ | アジア | 通算 | ||||||||
2008 | G大阪 | J1リーグ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
2009 | 熊本 | J2リーグ | 22 | 0 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 22 | 0 | ||
2010 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
2011 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
2012 | 甲府 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
2013 | 長野 | JFL | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
総通算 | 22 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 22 | 0 |
- Jリーグ初出場 - 2009年6月21日 J2リーグ第22節 vs栃木SC(熊本市水前寺競技場)
5. 代表歴
木下正貴は、ユース年代で以下の日本代表チームに選出されている。
- U-15日本代表
- U-16日本代表
- U-17日本代表
6. タイトル
木下正貴が選手時代に所属チームで獲得した主なタイトルは以下の通りである。
- ガンバ大阪ユース
- 日本クラブユース選手権(U-18):2回(2006年、2007年)
- ガンバ大阪
- 天皇杯:1回(2008年)
- AFCチャンピオンズリーグ:1回(2008年)
- パンパシフィックチャンピオンシップ:1回(2008年)
- AC長野パルセイロ
- 長野県サッカー選手権大会:1回(2013年)
7. 引退後の活動
サッカー選手を引退した後、木下正貴は飲食業界に身を置いた。また、一般社団法人CLUBSTORYの代表を務めるなど、社会活動にも携わっている。