1. 概要
林与一は、1942年に大阪府で生まれた日本の俳優であり、元歌舞伎役者である。父は歌舞伎役者で映画俳優の林敏夫、母は映画女優の北見禮子という芸能一家に育ち、曾祖父に初代中村鴈治郎、祖父に二代目林又一郎を持つ歌舞伎の名門の血を引いている。1958年に大阪歌舞伎座で初舞台を踏み、1964年のNHK大河ドラマ『赤穂浪士』で堀田隼人役を演じて一躍脚光を浴びた。
その後も数多くのテレビドラマ、映画、舞台で活躍し、特に時代劇においては、その見事な殺陣と甘いマスクを活かし、主役から敵役、色悪まで幅広い役柄を演じ分けることで知られている。1972年にはテレビ時代劇『必殺仕掛人』で緒形拳とダブル主演を務め、舞台では美空ひばりの相手役を10作品以上こなすなど、長年にわたりエンターテインメント業界に貢献してきた。私生活では、女優の小川知子との結婚・離婚を経て再婚し、4人の子供を授かっている。菊田一夫演劇賞やモナコ国際映画祭ベストアクター賞など、数々の賞を受賞し、その演技力と芸術への貢献が高く評価されている。
2. 初期生い立ちと背景
2.1. 出生と家族
林与一は、1942年2月14日に大阪府で生まれた。彼は関西地方(特に大阪と京都)を拠点とする、大きく著名な歌舞伎役者の家系に生まれた。父は歌舞伎役者で、時代劇映画でも知られる俳優の林敏夫(1915年 - 1945年)。母は多くの映画作品に出演した映画女優の北見禮子(1915年 - 2007年)である。
また、曾祖父は明治時代の最も重要な歌舞伎役者の一人である初代中村鴈治郎、高祖父は三代目中村歌雀である。祖父も歌舞伎役者の二代目林又一郎である。この家族関係により、林与一は昭和時代や平成時代の重要な歌舞伎役者である二代目中村鴈治郎、四代目坂田藤十郎、四代目中村鴈治郎、三代目中村扇雀らと血縁関係にある。女優の樋田慶子は母方の従姉にあたる。さらに、戦前・戦後を通じて「稀代の二枚目俳優」として人気を博した長谷川一夫(林長二郎)は義理の大叔父にあたり、林与一は一時期彼に弟子入りしていた。
2.2. 子供時代とキャリアの始まり
林与一は歌舞伎の名門一家で育ち、幼少期から俳優としての素養を培った。1958年に大阪歌舞伎座で初舞台を踏み、俳優としてのキャリアを本格的にスタートさせた。1964年には東宝に入社。同年、NHK大河ドラマ『赤穂浪士』でニヒルな浪人・堀田隼人を好演し、その演技が大きな注目を集め、一躍スターダムにのし上がった。
3. 俳優としてのキャリア
3.1. テレビドラマ
林与一は数多くのテレビドラマで主役を務め、特に時代劇においてその存在感を示した。
- 大河ドラマ(NHK)
- 『赤穂浪士』(1964年) - 堀田隼人役
- 『新・平家物語』(1972年) - 源義仲役
- 『徳川家康』(1983年) - 今川氏真役
- 『独眼竜政宗』(1987年) - 浅野長政役
- 『八重の桜』(2013年) - 島津斉彬役
- 『あさが来た』(2015年 - 2016年) - 今井忠政役
- 『ひばり・与一の花と剣』(1966年、CX) - 松平長七郎役
- 『船場』(1967年、KTV)
- 『堂島』(1968年、KTV)
- 『昔三九郎』(1969年、NTV) - 昔三九郎役
- 『鬼平犯科帳(松本幸四郎版)』第1シリーズ第2話「四度目の女房」(1969年、NET/東宝) - 伊之松役
- 『人形佐七捕物帳』(1971年、NET) - 佐七役
- 『弥次喜多隠密道中』(1972年、NTV) - 小判鮫役
- 『怪談』第5話「怨霊まだら猫」(1972年、MBS)- 清太郎役
- 『必殺仕掛人』(1972年 - 1973年、ABC) - 西村左内役
- 『若さま侍捕物手帖』(1973年、KTV) - 若さま役
- 『大岡越前』(TBS / C.A.L)
- 第3部 第25話「義賊かまいたち」(1972年12月4日) - 鎌鼬の七三郎役
- 第6部 第5話「義賊業平小僧」(1982年4月5日) - 佐吉役
- 第14部 第6話「友を救った宿場の決闘」(1996年7月22日) - 小柴伊右衛門役
- ナショナル劇場50周年記念特別企画『大岡越前』2時間スペシャル(2006年3月20日) - 野田瓔石役
- 『出雲の阿国』(1973年、NET)
- 『八州犯科帳』(1974年、CX / C.A.L) - 浅野新兵衛役
- 『明日がござる』(1975年 - 1976年、TBS) - カメサン役
- 『座頭市物語』第21話「湖に咲いたこぼれ花」(1975年、CX) - 仙太郎役
- 『おんな浮世絵 紅之介参る!』第26話「男蝶女蝶」(1975年、NTV)
- 『銭形平次』(CX)
- 第469話「謎の脅迫状」(1975年) - 大山外記役
- 第764話「この愛に生きる」(1981年) - 松岡半兵ヱ役
- 『痛快! 河内山宗俊』第14話「鉄火肌一番まとい」(1976年、CX) - 銀二役
- 『新・座頭市』第14話「雪の別れ路」(1977年、CX) - 宇乃役
- 『桃太郎侍』第41話「怒りの刃を振り上げろ」(1977年、NTV) - 寺内兵馬役
- 『達磨大助事件帳』第3話「父子だるま」(1977年、ANB / 前進座 / 国際放映) - 豊次郎役
- 『新選組始末記』(1977年、TBS) - 山崎烝役
- 『女と味噌汁』その35(1977年、TBS) - 石田信之助役
- 『水戸黄門』(TBS / C.A.L)
- 第6部 第19話「仇討ち!阿波踊り -徳島-」(1975年8月4日) - 八郎太役
- 第8部 第14話「飛龍の火祭り -新宮-」(1977年10月17日) - 神納十郎太役
- 第32部 第7話「臆病風を吹っ飛ばせ! -高岡-」(2003年9月8日) - 酒井主膳役
- 1000回記念スペシャル(2003年12月15日) - 津田宗八役
- 第33部 第2話「金貸し泣かせた黄門様 -御油-」(2004年4月19日) - 金五郎役
- 第34部 第1話「旅のはじめのお見合い騒動 -水戸・江戸-」(2005年1月10日)、第4話「お世継ぎの陰謀を暴け -仙台-」(2005年1月31日) - 大沼軍太夫役
- 第37部 第5話「陰謀砕いた美人姫 -越後高田-」(2007年5月7日) - 萩山壱岐役
- 最終回スペシャル(2011年12月19日) - 大貫屋銀兵衛役
- 『新・木枯し紋次郎』第14話「白刃を縛る五日の掟」(1978年、12ch) - 吉五郎役
- 水曜時代劇 / 『日本巌窟王』(1979年、NHK) - 水野十郎左右衛門役
- 『日本名作怪談劇場』第1話「怪談 累ヶ淵」(1979年、12ch)- 深見新五郎役
- 土曜ワイド劇場(ANB)
- 『名探偵雅楽三度登場! 幽霊劇場殺人事件』(1980年)
- 『死体の指にダイヤ 浴室の幻想』(1981年)
- 『温泉 (秘) 大作戦16「鹿児島県指宿の天然砂蒸し温泉!」』(2015年、ABC) - 泉康太郎役
- 時代劇スペシャル(CX)
- 『沓掛時次郎』(1981年) - 六ツ田の三蔵役
- 『御金蔵破り 家康の首』(1983年) - 小太郎役
- 『鼠小僧次郎吉 必殺の白刃』(1983年) - 鼠小僧次郎吉役
- 『心中宵庚申』(1984年10月6日、NHK) - 幸之助役
- 『弐十手物語』第12話「吉原恋心中」(1984年、CX)
- 『現代恐怖サスペンス』「猫と同じ色の闇」(1987年、KTV) - 江木役
- 『忠臣蔵・女たち・愛』(1987年、TBS) - 稲葉正通役
- 『結婚する手続き』(1988年、NHK)
- 『さよなら李香蘭』(1988年、CX) - 長谷川一夫役
- 『荒木又右衛門 決戦・鍵屋の辻』(NHK、1990年) - 松平伊豆守役
- 火曜サスペンス劇場 / 『顔斬り』(1990年、NTV) - 林長二郎役
- 『人形佐七捕物帳 佐七一番手柄』(1990年、ユニオン映画・テレビ東京) - 神崎甚五郎役
- 『大石内蔵助 冬の決戦』(1991年、NHK) - 柳沢吉保役
- 『運命峠』(1993年、フジテレビ) - 服部半蔵役
- 連続テレビ小説(NHK)
- 『ええにょぼ』(1993年)
- 『オードリー』(2000年 - 2001年) - 桃山剣之介役
- 『清水次郎長物語』(1995年、CX) - 大政役
- 『御家人斬九郎』第5シリーズ第8話「乱調麻佐女」(2002年、CX / 映像京都) - 庄三郎役
- 『夜桜お染』第9話「親の仇」(2004年、CX) - 松平康任役
- 『剣客商売』第5シリーズ第7話「新妻」(2004年、CX / 松竹) - 長瀬笹之助役
- 『大友宗麟~心の王国を求めて』(2004年、NHK) - 千利休役
- 月曜ゴールデン(TBS)
- 『狩矢警部シリーズ11』(2012年) - 桜木麗峰役
- 『制服捜査2』(2016年) - 米山巌男役
- 金曜プレステージ / 『浅見光彦シリーズ44「砂冥宮」』(2012年、CX) - 黄金井達夫役
- 『警視庁捜査一課9係 season7』最終話(2012年、EX) - 大町宏忠役
- 『赤ひげ』(2017年) - 伊勢屋役
- 月曜プレミア8(テレビ東京)
- 『新・信濃のコロンボ 追分殺人事件』(2020年6月8日) - 永井満良役
- 『おかしな刑事』26「年忘れ!!大感謝スペシャル」(2022年12月27日、テレビ朝日) - 高柳修作役
3.2. 映画
林与一は数々の映画作品に出演し、その演技力で作品に貢献した。

- 『七人若衆誕生』(1958年、松竹) - 信光役
- 『落花剣光録』(1958年、松竹) - 八弥役
- 『朝やけ雲の決闘』(1959年、松竹) - 小姓役
- 『青葉城の鬼』(1962年、大映) - 伊達綱宗役
- 『怪談』(1965年、東宝) - 源義経役
- 『鼠小僧次郎吉』(1965年、大映) - 鼠小僧役
- 『新蛇姫様 お島千太郎』(1965年、東映) - 千太郎役
- 『小判鮫 お役者仁義』(1966年、東映) - 闇太郎役
- 『のれん一代 女侠』(1966年、東映) - 堀江伸次役
- 『美空ひばり・森進一の花と涙と炎』(1970年、松竹) - 高山浩役
- 『おいろけコミック 不思議な仲間』(1970年、東宝) - 和田清助役
- 『奇妙な仲間 おいろけ道中』(1970年、東宝) - 加賀雄一役
- 『子連れ狼 親の心子の心』(1972年、東宝) - 柳生軍兵衛役
- 『必殺仕掛人 梅安蟻地獄』(1973年、松竹) - 小杉十五郎役
- 『必殺仕掛人 春雪仕掛針』(1974年、松竹) - 小杉十五郎役
- 『京都、夏』(2013年、SKELETON FILMS) - 中村重三役
- 『京都、早春』(2014年、SKELETON FILMS) - 楠田健一役
- 『桜島早春』(2015年、SKELETON FILMS) - 有村隆役
- 『モリのいる場所』(2018年、日活) - 昭和天皇役
- 『残照のかなたに』(2022年) - 老作家役
- 『むじな峠』(2024年、エムエフピクチャーズ) - 主演・円真役
- 『シンペイ~歌こそすべて』(2025年、シネメディア) - 山田本家当主役
3.3. 舞台
林与一は舞台においてもその才能を発揮し、様々な演劇作品で重要な役柄を演じた。特に美空ひばりの相手役を10作品以上こなすなど、時代劇スターとして活躍した。
- 『お吟さま』(1957年5月、千日前歌舞伎座) - 長老の娘に扮する役者
- 『放浪記』(1961年10月20日 - 12月8日、芸術座 他) - 香取恭助役
- 『新生松竹新喜劇 錦秋公演』(1995年11月3日 - 11月26日、中座) - 亀屋若旦那伊之助役
- 『宴会泥棒~残りの人生もあなたと~』(2004年10月29日 - 11月7日、博品館劇場 他) - レオニーダ・パパガットー役
- 『花の元禄後始末ー紀伊国屋文左衛門の妻ー』(2009年8月14日 - 30日、三越劇場) - 紀伊国屋文左衛門役
- 『笑う門には福来たる ~女興行師 吉本せい~』(2014年11月6日 - 28日、博多座 他) - 桂春團治役
- 『おたふく物語』(2016年9月1日 - 25日、明治座 他) - 島崎来助役
- 『鬼吉喧嘩状』(2017年5月3日 - 5月22日、大阪新歌舞伎座) - 清水次郎長役
- 『芸能生活55周年記念 舟木一夫 特別公演』(2017年12月2日 - 24日、新橋演舞場) - 吉良上野介役
- 『御園座新劇場開場記念 舟木一夫特別公演 ~清水次郎長外伝・鬼吉喧嘩状~』(2018年7月5日 - 24日、御園座) - 清水次郎長役
- 『御園座新劇場開場記念 コロッケ特別公演 ~日本一!尾張の賑わい殿様~』(2018年11月2日 - 24日、御園座) - 徳川吉宗役
- 『喜劇 道頓堀ものがたり』(2019年10月12日 - 11月5日、南座) - 尾野川延十郎役
- 『大阪ぎらい物語』(2021年3月3日 - 3月21日、博多座) - 叔父忠平役
- 『雪間草-利休の娘お吟-』(2024年11月8日 - 2025年1月12日〈予定〉、三越劇場 他) - 千利休役
3.4. その他の活動
俳優活動以外にも、林与一は様々な分野で才能を発揮している。
- 声優**: 映画『ウィッチマウンテン/地図から消された山』では、ドナルド・ハーラン博士(ゲーリー・マーシャル)の吹き替えを担当した。
- 音楽リリース**:
- 『お島千太郎』(1965年5月10日) - 作詞:石本美由起、作曲:古賀政男、編曲:佐伯亮。美空ひばりとのデュエットで、林与一はセリフを担当した。
- 『遊びをせんとや生まれけむ』(1985年3月21日) - 作詞:なかにし礼、作曲:平尾昌晃、編曲:竜崎孝路。安倍里葎子とのデュエット曲。
- CM出演**:
- ハウス食品『ジョリエール』(妻・小川知子と共演)
- 鳥銀本店(東海地方のローカルCM。名古屋市中区錦三丁目にある名古屋コーチン料理の店)
- 日本舞踊**: 林流は、与一の祖父・又一郎が1951年に創始した。その死後、与一が二代目家元を継ぎ、その後は花柳楽瞠の長男・林啓二が三代目を継承。与一は宗家となった。
- バラエティ番組出演**: 『午後は○○おもいッきりテレビ』や『ディスカバ!99』など、多数のバラエティ番組にも出演している。
4. 受賞歴
林与一は、その長年の俳優としての業績と芸術への貢献に対し、以下の主要な賞や栄誉を受賞している。
- 菊田一夫演劇賞**
- 1994年: 『唐人お吉』『おしの』における演技に対して。
- モナコ国際映画祭**
- 2014年: 『京都、夏』における演技に対してベストアクター賞を受賞。
- TAMA映画祭**
- 2018年: 『モリのいる場所』における演技に対して特別賞を受賞。
- 松尾芸能賞**
- 2024年: 第45回松尾芸能賞において功労賞を受賞。
5. 人物
5.1. 結婚と家族
林与一は1977年に女優で歌手の小川知子と結婚したが、1983年に離婚した。その後、1988年に一般人女性と再婚し、4人の子供を授かっている。
5.2. 個人的な傾向と趣味
身長は167 cm、血液型はO型である。
林与一は、その個性的な性格や趣味がメディアで度々取り上げられている。
- 潔癖症**: 彼は潔癖症であることで知られており、この特徴は関根勤が出演していたラジオ番組『コサキンDEワァオ!』で関根やリスナーから長年にわたってネタにされていた。
- 「女性」への願望**: 「生まれ変わったら女性になりたい」と発言しており、自身を「乙女感覚」と自覚している。
- 家事への関与**: 家庭では、家事、洗濯、アイロンがけなどを自らこなすという一面を持つ。
- メディア出演と趣味**: テレビで紹介される占いは早朝や深夜でも欠かさずチェックする。また、一人でディズニーランドへ行ったり、「ケーキが食べたいな」と思えば電車で20分かけて食べに行くほど、自身の感覚に正直な行動をとる。
- SNS活動**: Twitterも始めており、ファンと気さくに交流を深める様子を見せている。また、牛丼やカップ麺など庶民的な食事をとる様子もたびたび投稿している。
- エピソード**: 『笑っていいとも!』の「身内自慢コンテスト」に推薦人として参加した際、番組スタッフが林本人だと気づかずにオーディションを進めてしまったが、本番でコーナー司会をしていた関根勤に気づかれ、後日『笑っていいとも!増刊号』で謝罪とオーディションの模様が放送された。この時、林は知り合いの松平健似のインド人を紹介した。
- 公的なトラブル**: 2007年には、自宅のリフォームを巡るトラブルがワイドショーで報じられ、一時的にメディアの注目を集めた。
6. 評価
林与一は、1957年から現在に至るまで長きにわたり俳優として活動を続けており、そのキャリアは多岐にわたる。歌舞伎の名門出身という背景を持ちながらも、テレビドラマ、映画、舞台といった幅広いジャンルで活躍し、特に時代劇においては、その端正な容姿と卓越した殺陣の技術で多くの観客を魅了してきた。
彼は、主役としての存在感を示す一方で、主人公を追い詰める敵役や女心を弄ぶ色悪など、複雑な内面を持つ役柄も巧みに演じ分け、俳優としての多様性を示している。菊田一夫演劇賞やモナコ国際映画祭ベストアクター賞、TAMA映画祭特別賞、松尾芸能賞功労賞といった数々の受賞歴は、彼の演技力と芸術への深い貢献が業界内外から高く評価されている証である。
私生活における個性的な一面や、SNSでのファンとの交流など、俳優としての顔だけでなく、人間味あふれる魅力も持ち合わせている。林与一は、日本のエンターテインメント界において、その長年のキャリアと多岐にわたる貢献を通じて、確固たる地位を築いている。