1. 生い立ち
桜井直人の出生、成長過程、家族関係など、基本的な背景情報を含む生涯全般を扱う。
1.1. 出生と幼少期
桜井直人は1975年9月2日に埼玉県浦和市(現在のさいたま市)で生まれた。幼少期からサッカーに親しみ、その才能を育んでいった。
1.2. 学歴
桜井は大宮東高校でサッカー部に所属し、1991年から1993年までプレーした。高校卒業後、プロサッカー選手としての道を歩み始めた。
2. 選手経歴
桜井直人のサッカー選手としての経歴、ポジション、主要な活動時期、およびキャリア全体の流れを説明する。
2.1. 初期経歴
高校卒業後、桜井は1994年に地元のクラブである浦和レッズに加入し、プロとしてのキャリアをスタートさせた。1995年にはトップチームでデビューを果たしたが、当初は出場機会に恵まれず、サテライトチームでの不遇な日々を送ることが多かった。しかし、彼はその中でも自身の技術を磨き続けた。
2.2. 所属クラブ
桜井直人はキャリアを通じて、3つの主要なクラブでプレーした。それぞれのクラブで異なる役割を担い、チームに貢献した。
2.2.1. 浦和レッズ
桜井は1994年から1999年途中まで浦和レッズに所属した。この期間、彼は主にフォワードとして登録されたが、トップチームでの出場は限られていた。1995年にプロデビューを果たして以降、毎シーズン数試合に出場したものの、レギュラーの座を掴むまでには至らなかった。
2.2.2. 東京ヴェルディ
1999年シーズン途中、桜井はヴェルディ川崎(現在の東京ヴェルディ)へレンタル移籍した。この移籍が彼のキャリアの転機となり、すぐにレギュラーの座を獲得し、本領を発揮した。彼はドリブルを得意とするフォワードとして、長きにわたりチームの攻撃を牽引した。2000年にはヴェルディ川崎へ完全移籍し、2004年まで在籍した。この期間、彼はチームの中心選手として多くの試合に出場し、重要な得点を挙げた。
2.2.3. 大宮アルディージャ
2005年、桜井は地元埼玉県を本拠地とするJ1リーグ昇格クラブの大宮アルディージャに移籍した。移籍当初は多くの試合に出場し、チームのJ1定着に貢献したが、2007年以降は出場機会が激減した。2008年シーズン終了後、戦力外通告を受け、同年限りで現役を引退した。
3. 個人成績
桜井直人が選手として各クラブで記録した試合出場数、得点など、詳細な統計データは以下の通りである。
クラブパフォーマンス | リーグ | カップ | リーグカップ | 合計 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シーズン | クラブ | リーグ | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
日本 | リーグ | 天皇杯 | Jリーグカップ | 合計 | ||||||
1994 | 浦和レッズ | J1リーグ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1995 | 5 | 0 | 0 | 0 | - | 5 | 0 | |||
1996 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | ||
1997 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 5 | 0 | ||
1998 | 5 | 0 | 1 | 0 | 3 | 1 | 9 | 1 | ||
1999 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | ||
1999 | ヴェルディ川崎 | J1リーグ | 14 | 4 | 2 | 1 | 2 | 0 | 18 | 5 |
2000 | 17 | 0 | 2 | 1 | 2 | 0 | 21 | 1 | ||
2001 | 東京ヴェルディ | J1リーグ | 21 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 23 | 3 |
2002 | 24 | 4 | 0 | 0 | 6 | 0 | 30 | 4 | ||
2003 | 19 | 6 | 3 | 2 | 2 | 0 | 24 | 8 | ||
2004 | 21 | 6 | 1 | 1 | 7 | 3 | 29 | 10 | ||
2005 | 大宮アルディージャ | J1リーグ | 19 | 4 | 3 | 0 | 6 | 0 | 28 | 4 |
2006 | 21 | 5 | 0 | 0 | 5 | 0 | 26 | 5 | ||
2007 | 7 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | ||
2008 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | ||
合計 | 186 | 32 | 20 | 5 | 35 | 4 | 241 | 41 |
4. 代表経歴
桜井直人は日本代表チームへの選出または候補としての経歴を持つ。2001年には日本代表候補に選出された。2005年には、当時のジーコ監督率いる日本代表のトレーニングキャンプに、浦和レッズ時代のチームメイトであった永井雄一郎と共に選出された。しかし、最終的なメンバーとしては残れなかったため、公式試合への出場は果たしていない。
5. 引退後の活動
選手引退後、桜井直人は指導者としての新たなキャリアをスタートさせ、サッカー界への貢献を続けている。2008年の現役引退後、すぐに大宮アルディージャのU-12コーチに就任し、若手選手の育成に携わった。2010年からは古巣である浦和レッズのハートフルクラブのコーチに就任し、地域に根差したサッカー普及活動に従事した。さらに、2014年からはドリブルに特化したサッカースクール「ソルプレッサ・サッカースクール」で指導を行っており、次世代の才能を育てることに情熱を注いでいる。
6. 関連項目
- 浦和レッズの選手一覧
- 東京ヴェルディの選手一覧
- 大宮アルディージャの選手一覧