1. 概要
梶川諒太選手は、1989年4月17日に兵庫県高砂市で生まれ、現在、Jリーグの藤枝MYFCにMFとして所属するプロサッカー選手である。大学時代には数々の個人タイトルを獲得し、東京ヴェルディでの特別指定選手としての活動を経てプロキャリアを開始した。その後、湘南ベルマーレ、V・ファーレン長崎、徳島ヴォルティスなど複数のクラブで活躍し、特に東京ヴェルディには3度の在籍経験を持つ。粘り強いプレースタイルとリーダーシップで各クラブに貢献している。
2. 幼少期および教育
梶川諒太は兵庫県高砂市で幼少期を過ごし、高砂市立荒井小学校、高砂市立荒井中学校を卒業した。その後、関西学院高等部へと進学し、サッカーを続けた。高校卒業後は関西学院大学体育会サッカー部に入部し、大学の同級生には後にプロサッカー選手となる阿部浩之がいる。
大学時代には目覚ましい活躍を見せ、2008年には関西学生サッカーリーグの新人賞を獲得した。さらに、2009年、2010年、2011年の3度にわたり優秀選手賞を受賞し、2009年と2011年にはアシスト王にも輝くなど、チームの主力選手として多大な貢献をした。
3. クラブ経歴
梶川諒太選手のプロサッカー選手としてのクラブ経歴は、大学在学中から始まり、複数のJリーグクラブで経験を積んでいる。
3.1. プロ入り初期
関西学院大学在学中の2011年、梶川諒太は東京ヴェルディに特別指定選手として登録され、プロとしての第一歩を踏み出した。この期間中にJ2リーグで3試合に出場し、プロの舞台での経験を積んだ。翌2012年からは、正式に東京ヴェルディへ入団することになった。
3.2. 東京ヴェルディ (第1期)
2012年に東京ヴェルディに正式入団後、3月17日のJ2第3節カターレ富山戦でプロとして初先発出場を果たし、この試合で初得点も記録した。このシーズンはJ2リーグで35試合に出場し3得点を挙げ、天皇杯でも2試合に出場し1得点を記録するなど、主力選手として活躍した。
3.3. 湘南ベルマーレ
2012年12月12日、梶川は湘南ベルマーレへの完全移籍が発表された。2013年シーズンはJ1リーグで23試合に出場し2得点を挙げ、天皇杯で1試合、Jリーグカップで4試合に出場した。しかし、2014年シーズンはJ2リーグで6試合のみの出場に留まった。
3.4. V・ファーレン長崎
2015年シーズンからは、V・ファーレン長崎へ期限付き移籍で加入した。長崎ではすぐにチームにフィットし、J2リーグで40試合に出場し6得点を挙げる活躍を見せた。この年、J1昇格プレーオフにも1試合出場している。長崎のサポーターからも愛されるキャラクターとなり、スポンサーの岩崎本舗による選手総選挙でも上位に入った。
2016年からは完全移籍で長崎に加入。このシーズンもJ2リーグで40試合に出場し3得点を記録した。また、この年、副キャプテンに就任し、さらにV・ファーレン長崎選手会の会長も務めるなど、ピッチ内外でチームのリーダーとして重要な役割を担った。
3.5. 東京ヴェルディ (第2期)
2016年12月16日、梶川諒太は東京ヴェルディへ完全移籍で復帰することが発表された。2017年シーズンはJ2リーグで41試合に出場し1得点。J1昇格プレーオフにも1試合出場した。2018年シーズンはJ2リーグで34試合に出場するも得点なし。J1参入プレーオフに2試合出場した。2019年シーズンはJ2リーグで32試合に出場し2得点を挙げた。この再加入期間中も、チームの安定したパフォーマンスに貢献し続けた。
3.6. 徳島ヴォルティス
2020年1月、梶川は徳島ヴォルティスへ完全移籍した。2020年シーズンはJ2リーグで15試合に出場したが、得点はなかった。2021年シーズンも徳島に在籍したが、途中で東京ヴェルディへの期限付き移籍が決まる。
3.7. 東京ヴェルディ (第3期)
2021年1月13日、梶川は東京ヴェルディへ期限付き移籍の形で再々加入した。このシーズンはJ2リーグで37試合に出場し3得点を挙げ、チームに貢献した。シーズン終了後の2021年12月25日、東京ヴェルディへの完全移籍が発表された。
2022年シーズンはJ2リーグで39試合に出場し1得点。2023年シーズンでは、J2リーグ第8節の清水エスパルス戦で右膝前十字靭帯を損傷し、全治8ヶ月と診断される大怪我を負った。しかし、懸命なリハビリを経て、約6ヶ月後の第40節・ジュビロ磐田戦で奇跡的な復帰を果たし、2得点を挙げた。しかし、2023年12月7日、契約満了に伴う退団が発表された。
3.8. 藤枝MYFC
2023年12月29日、梶川諒太は藤枝MYFCへ完全移籍することが発表された。2024年シーズンは23番を背負い、J2リーグで31試合に出場し1得点を記録している。
4. 個人成績
梶川諒太選手の公式試合における出場および得点記録を以下に示す。
4.1. クラブ別成績
シーズン | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ戦 | リーグカップ | リーグカップ | 天皇杯 | 天皇杯 | 総計 | 総計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本 | |||||||||||
2009 | 関西学院大 | 18 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2010 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | ||
2011 | 東京ヴェルディ | 38 | J2 | 3 | 0 | - | - | 0 | 0 | 3 | 0 |
2012 | 23 | 35 | 3 | - | - | 2 | 1 | 37 | 4 | ||
2013 | 湘南 | 23 | J1 | 23 | 2 | 4 | 0 | 1 | 0 | 28 | 2 |
2014 | 8 | J2 | 6 | 0 | - | - | 0 | 0 | 6 | 0 | |
2015 | 長崎 | 23 | 40 | 6 | - | - | 1 | 0 | 41 | 6 | |
2016 | 40 | 3 | - | - | 1 | 0 | 41 | 3 | |||
2017 | 東京V | 38 | 41 | 1 | - | - | 0 | 0 | 41 | 1 | |
2018 | 34 | 0 | - | - | 1 | 0 | 35 | 0 | |||
2019 | 32 | 2 | - | - | 1 | 0 | 33 | 2 | |||
2020 | 徳島 | 15 | 0 | - | - | 1 | 0 | 16 | 0 | ||
2021 | 東京V | 4 | 37 | 3 | - | - | 1 | 0 | 38 | 3 | |
2022 | 39 | 1 | - | - | 3 | 0 | 42 | 1 | |||
2023 | 8 | 2 | - | - | 0 | 0 | 8 | 2 | |||
2024 | 藤枝 | 23 | 31 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 31 | 1 | |
J1通算 | 23 | 2 | 4 | 0 | 1 | 0 | 28 | 2 | |||
J2通算 | 361 | 22 | 0 | 0 | 11 | 1 | 372 | 23 | |||
その他通算 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | |||
総通算 | 384 | 24 | 4 | 0 | 13 | 1 | 401 | 25 |
4.2. その他の公式戦出場記録
- 2015年
- J1昇格プレーオフ: 1試合0得点
- 2017年
- J1昇格プレーオフ: 1試合0得点
- 2018年
- J1参入プレーオフ: 2試合0得点
4.3. デビュー・初ゴール記録
- Jリーグ初出場: 2011年7月31日 J2第23節 大分トリニータ戦(味の素スタジアム)
- Jリーグ初得点: 2012年3月17日 J2第3節 カターレ富山戦(富山県総合運動公園陸上競技場)
5. タイトル
梶川諒太選手がクラブおよび個人で獲得した主要な受賞歴やタイトルを以下に列挙する。
5.1. クラブタイトル
- 関西学院大学**
- 関西1部リーグ: 1回(2009年)
- 湘南ベルマーレ**
- J2リーグ: 1回(2014年)
- 徳島ヴォルティス**
- J2リーグ: 1回(2020年)
5.2. 個人タイトル
- 関西1部リーグ新人賞: 1回(2008年)
- 関西1部リーグ優秀選手賞: 3回(2009年、2010年、2011年)
- 関西1部リーグアシスト王: 2回(2009年、2011年)
6. 選抜歴
梶川諒太選手は、大学在学中に以下の選抜チームに招集されている。
- 2010年 関西大学選抜
7. 個人情報
梶川諒太選手は1989年4月17日生まれで、兵庫県高砂市出身のプロサッカー選手である。
- 身長**: 164 cm
- 体重**: 58 kg
- 血液型**: A型
- 利き足**: 右足
- 愛称**: りょーた、カジ
- 所属クラブ歴**: 荒井フットボールクラブ、兵庫FC、関西学院高等部、関西学院大学体育会サッカー部を経て、東京ヴェルディ、湘南ベルマーレ、V・ファーレン長崎、徳島ヴォルティス、そして現在の藤枝MYFCに所属している。