1. 概要
浅野里香(あさの りか、Rika Asano英語)は、1994年1月7日生まれのNHKのアナウンサーである。東京都育ちで、聖心女子大学を卒業後、2016年にNHKに入局した。これまでにNHK松江放送局、NHK札幌放送局を経て、2020年からは東京アナウンス室に所属し、全国放送の番組で活躍している。
彼女は『ブラタモリ』の6代目アシスタントとして広く知られ、その後も『ファミリーヒストリー』や『はやウタ』などの人気番組で司会を務めた。2023年には一般男性と結婚し、2024年初頭には妊娠中であることが公表された。
2. 人物
浅野里香は、その生い立ちから学歴、そして最近の私生活に至るまで、多岐にわたる側面を持つ。
2.1. 出身・生い立ち
浅野里香は1994年1月7日に愛媛県で生まれ、その後東京都で育った。
2.2. 学歴
彼女は聖心女子大学文学部(現在の現代教養学部)国際交流学科を卒業した。大学在学中には、キャリアセンターの利用体験記を執筆するなど、将来のキャリア形成に積極的に取り組んでいたことがうかがえる。2016年3月に同大学を卒業した。
2.3. 私生活
浅野里香は2023年に一般男性と結婚した。そして、2024年1月には、結婚の事実と同時に第一子を妊娠中であることが公にされた。この発表に伴い、彼女は体調に合わせて出演番組の調整を行うことになった。
3. NHKアナウンサーとしての経歴
浅野里香は2016年にNHKに入局以来、複数の放送局を経験し、キャリアを積み重ねてきた。
3.1. NHK入局と松江放送局時代
2016年4月にNHKに入局した浅野里香は、同年6月に最初の赴任地である島根県のNHK松江放送局に着任した。松江放送局では、主に島根県内のニュース、中継、リポートを担当し、地域に根ざした取材活動を行った。また、2017年11月27日放送の「日本の祭り」ではナビゲーターを務めるなど、多岐にわたる業務に携わった。彼女は2018年7月まで松江放送局に勤務した。
3.2. 札幌放送局時代
2018年8月、浅野里香は北海道のNHK札幌放送局へ異動した。札幌放送局では、引き続き北海道内のニュース、中継、リポートを担当した。特に2019年4月5日からは、北海道の地域情報番組『北海道クローズアップ』のキャスターを務め、2020年3月までその役割を担った。この間、彼女は「さわやか自然百景」のナレーション(2019年3月24日「冬 北海道 美瑛」、7月28日「北海道 ワッカ原生花園」、10月27日「秋 北海道 襟裳岬」)や、BSプレミアムの番組「一本の道」の旅人(2019年1月9日「ギリシャ 山の向こうへ 最果ての石畳を行く」)、さらには「パラ陸上世界選手権2019」のスタジオアナウンサー(2019年11月7日 - 11月15日)としても活動した。
3.3. 東京アナウンス室時代
2020年4月、浅野里香は東京アナウンス室へ異動し、全国放送の番組を担当するようになった。彼女は2020年4月6日から2023年3月31日まで『首都圏ネットワーク』のリポーターを務め、原大策と隔週で交代しながら出演した。また、林田理沙や上原光紀の代理キャスターを務めることもあった。
2020年4月11日からは、林田理沙の後任として人気番組『ブラタモリ』の6代目アシスタントに抜擢され、2022年4月2日まで担当した。この他、2022年4月18日から2023年3月22日までは『ファミリーヒストリー』の司会を、2022年4月11日から2024年2月19日までは『はやウタ』の司会を務めた。
東京アナウンス室時代には、他にも以下のような多様な番組を担当した。
- 『オシばん』(2020年4月 - 9月、林田理沙の代理キャスター)
- 『今日は一日"バンドリ!"三昧』(2020年4月29日、進行)
- 『さわやか自然百景』(ナレーション:2020年8月16日「新潟 福島潟」、2021年3月7日「利根川下流」、2024年1月14日「山口 青海島 春から秋」)
- 『タモリ×鶴瓶 新春SP2021~ブラつけないタモリと乾杯できない鶴瓶』(2021年1月3日、2月14日)
- 『アクティブ10 マスと!「図形の合同」』(2021年1月8日、ナレーション)
- 『NHKスペシャル』(リポーター・司会:2021年1月16日「"感染爆発" 危機をどう乗り越えるか」、2022年6月5日「新・ハザードマップ 水害リスクを総点検」)
- 『NHK紅白歌合戦』(2021年12月31日・第72回、2022年12月31日・第73回ラジオ中継進行)
- 『にっぽん百低山』(2022年8月17日 - 、ナレーション、2023年7月26日「三瓶山・島根」ではゲスト出演)
- 『世界!オモシロ学者のスゴ動画祭』(司会:4回目から7回目まで担当、2022年10月2日、2023年3月16日、2023年8月22日、2024年1月16日)
- 『あさイチ』(リポーター:2023年4月20日 - 2024年1月11日)
4. 主な担当番組と役割
NHKアナウンサーとしての浅野里香は、そのキャリアを通じて数々の主要番組を担当し、それぞれで重要な役割を担ってきた。
- 『ブラタモリ』(アシスタント:2020年4月11日 - 2022年4月2日)
- 林田理沙の後任として6代目アシスタントに就任。タモリと共に全国各地を巡り、その土地の歴史や地理、文化を深く掘り下げて紹介する役割を担った。番組を通じて、タモリからは「旅、好きだよね。旅先での笑顔すごいもんね」という言葉をかけられるなど、その明るい人柄と旅への情熱が評価された。
- 『首都圏ネットワーク』(リポーター:2020年4月6日 - 2023年3月31日)
- 首都圏のニュースや話題を現場から伝えるフィールドキャスターとして活躍。週によっては代理でキャスターを務めることもあり、報道番組における対応力も示した。
- 『ファミリーヒストリー』(司会:2022年4月18日 - 2023年3月22日)
- 著名人の家族の歴史を紐解くドキュメンタリー番組で司会を務め、ゲストのルーツや人生の物語を視聴者に伝えた。
- 『はやウタ』(司会:2022年4月11日 - 2024年2月19日)
- 最新の演歌・歌謡曲を紹介する音楽番組で司会を担当。歌手とのトークを通じて、楽曲の魅力や背景を引き出す役割を担った。
- 『北海道クローズアップ』(キャスター:2019年4月5日 - 2020年3月)
- 札幌放送局時代に担当した北海道向けの地域情報番組。地域の課題や魅力を深く掘り下げ、視聴者に伝えた。
- 『さわやか自然百景』(ナレーション:複数回)
- 日本の豊かな自然を紹介する番組でナレーションを担当。その落ち着いた声で、美しい風景の魅力を引き立てた。
5. 趣味・嗜好・エピソード
浅野里香は、アナウンサーとしての顔の他に、様々な趣味や個性的な一面を持っている。
- テニスへの憧れと継続**: 幼少期に人気漫画『エースをねらえ!』に憧れ、10歳からテニスを続けている。
- 趣味**: 初任地の松江放送局で始めた茶道のお稽古を趣味としている。また、パン作りも特技であり、趣味の一つとして楽しんでいる。
- 座右の銘**: 彼女のモットーは「有終の美を飾る」である。
- タモリ氏からの言葉**: 『ブラタモリ』のアシスタントを2年間務めた後、番組最終出演の際に、タモリから「旅、好きだよね。旅先での笑顔すごいもんね」という温かい言葉をかけられた。この言葉は、浅野里香の番組での貢献と、その人柄を象徴するエピソードとして記憶されている。