1. 個人情報
畑 実は、1989年3月30日に熊本県上益城郡益城町で生まれた、日本国籍を持つ元プロサッカー選手である。ポジションはゴールキーパーを務め、身長は192 cm、体重は77 kgである。
2. 選手経歴
畑 実のサッカー選手としてのキャリアは、ユース時代からプロ引退まで、複数のクラブで経験を積んだ。
2.1. ユース経歴
畑は、益城町立益城中央小学校でサッカーを始め、その後エスパーダFCでプレーした。高校時代は熊本県立熊本商業高等学校(2004年 - 2006年)で活躍し、大学は中央大学(2007年 - 2010年)に進学した。中央大学時代には、インカレ優勝に貢献するなど、その才能を発揮した。
2.1.1. アイン食品サッカー部
中央大学卒業後、畑は当初ロアッソ熊本への新加入を予定していたが、諸般の事情により『修行』としてアイン食品サッカー部で1年間プレーすることになった。2011年シーズンには、関西サッカーリーグ1部で14試合に出場し、プロデビュー前の貴重な経験を積んだ。
2.1.2. ロアッソ熊本
2012年1月10日、畑 実は改めて移籍でのロアッソ熊本加入が発表され、プロキャリアをスタートさせた。
2013年には天皇杯2回戦でプロ公式戦初出場を果たし、PK戦で相手のPKをストップするなどの活躍で3回戦進出の立役者となった。2014年にはJ2リーグ開幕戦でJリーグ初出場を飾り、長らく南雄太の控えを務めていたが、南の横浜FC移籍に伴いレギュラーポジションを獲得した。
しかし、2015年には原裕太郎やシュミット・ダニエルらの加入によりポジションを失い、リーグ戦出場はわずか3試合にとどまった。2016年も佐藤昭大の加入により出場機会は1試合のみであった。
2017年には清川監督の解任に伴い再び出場機会をつかみ、失点の多かったチームの守備の安定に大きく貢献し、22試合に出場した。2018年も失点が多いチーム状況の中で、シーズン途中に佐藤昭大からポジションを奪ったが、最終的には再びポジションを失い、11試合の出場となった。
2019年は山本海人の加入によりリーグ戦での出番はなく、12月11日にロアッソ熊本より契約満了が発表された。
2.1.3. 鹿児島ユナイテッドFC
2020シーズンより鹿児島ユナイテッドFCに加入。同シーズンはJ3リーグで4試合に出場したが、シーズン終了後、このシーズン限りでの現役引退を発表した。
2.2. タイトル
選手として、畑 実は以下の主要なタイトルを獲得している。
- 第57回全国大学選手権大会(中央大学時代)
3. 個人成績
畑 実のプロキャリアにおけるリーグ戦およびカップ戦の出場記録は以下の通りである。
クラブ成績 | リーグ戦 | カップ戦 | 通算 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シーズン | クラブ | リーグ | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
日本 | リーグ | 天皇杯 | 通算 | |||||
2011 | アイン食品 | 関西1部 | 14 | 0 | - | 14 | 0 | |
2012 | ロアッソ熊本 | J2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2013 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | ||
2014 | 32 | 0 | 0 | 0 | 32 | 0 | ||
2015 | 3 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | ||
2016 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | ||
2017 | 22 | 0 | 1 | 0 | 23 | 0 | ||
2018 | 11 | 0 | 1 | 0 | 12 | 0 | ||
2019 | J3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
2020 | 鹿児島ユナイテッドFC | J3 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
キャリア通算 | 87 | 0 | 6 | 0 | 93 | 0 |
- 公式戦初出場 - 2013年9月8日 天皇杯2回戦 徳島ヴォルティス戦 (うまスタ)
- Jリーグ初出場 - 2014年3月2日 J2 第1節 アビスパ福岡戦 (うまスタ)
4. 引退
畑 実は、鹿児島ユナイテッドFCに所属していた2020シーズン終了後、現役を引退することを発表し、プロサッカー選手としてのキャリアに幕を下ろした。