1. 概要
李京烈(이경렬イ・ギョンリョル韓国語、1988年1月16日 - )は、大韓民国出身の元サッカー選手である。現役時代のポジションはディフェンダー、特にセンターバックだった。
李京烈は、そのキャリアを通じて献身的なプレースタイルとリーダーシップで知られ、特に釜山アイパークではキャプテンを務め、チームの困難な時期を支えた。引退後はユース育成に尽力し、社会貢献活動においても積極的に関わるなど、サッカー界内外で模範的な行動を示してきた。
2. 選手経歴
李京烈はプロサッカー選手として、複数のクラブでディフェンダーとして活躍した。各クラブでの彼の役割と成果は、以下に詳細に記されている。
2.1. 初期
李京烈は2010年にKリーグ1の慶南FCに入団し、プロデビューを果たした。デビューシーズンにはリーグ戦5試合に出場した。続く2011年シーズンには主力選手として飛躍し、ルーク・デベールと共にセンターバックを務めるほか、左右のサイドバックとしても出場するなど、守備の要としてチームに貢献した。
2.2. 釜山アイパーク時代
2012年シーズンを前に、李京烈はユ・ホジュンとのトレードで釜山アイパークへ移籍した。釜山では一貫して主力センターバックとして活躍。2014年シーズンには副主将を務め、2015年シーズンには主将に任命された。主将として臨んだ2015 Kリーグクラシックでは、リーグ戦36試合に出場し3得点を記録するなど奮闘したが、チームはKリーグ2への降格を喫した。
2.3. 兵役義務と復帰
2015年シーズン終了後、李京烈は兵役義務を果たすため、軍が運営する尚州尚武に入団した。2017年9月13日に兵役を終え、元のクラブである釜山アイパークに復帰した。
2.4. 晩年の経歴と引退
2018年シーズンを前に、李京烈はチームメイトのユン・ドンミンと共にKリーグ1の全南ドラゴンズへ移籍した。続く2019年シーズンにはソウルイーランドFCへ移籍し、15試合に出場した。シーズン終了後、彼は現役を引退した。
2.5. クラブ経歴統計
李京烈のクラブ経歴における公式戦の出場記録は以下の通りである。
クラブ成績 | リーグ | カップ | リーグカップ | プレーオフ | 合計 | |||||||
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シーズン | クラブ | リーグ | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
大韓民国 | リーグ | 韓国FAカップ | Kリーグカップ | プレーオフ | 合計 | |||||||
2010 | 慶南FC | Kリーグ1 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | - | - | 6 | 0 |
2011 | 20 | 2 | 1 | 0 | 6 | 0 | - | - | 27 | 2 | ||
2012 | 釜山アイパーク | 39 | 1 | 1 | 0 | - | - | - | 40 | 1 | ||
2013 | 22 | 0 | 2 | 0 | - | - | - | - | 24 | 0 | ||
2014 | 30 | 2 | 2 | 0 | - | - | - | - | 32 | 2 | ||
2015 | 34 | 3 | 1 | 0 | - | - | 2 | 0 | 37 | 3 | ||
2016 | 尚州尚武 | 8 | 1 | 0 | 0 | - | - | 0 | 0 | 8 | 1 | |
2017 | 11 | 0 | 0 | 0 | - | - | 0 | 0 | 11 | 0 | ||
2017 | 釜山アイパーク | Kリーグ2 | 4 | 1 | 0 | 0 | - | 1 | 0 | 5 | 1 | |
キャリア合計 | 173 | 10 | 7 | 0 | 7 | 0 | 3 | 0 | 190 | 10 |
3. 引退後の活動
現役引退後、李京烈はサッカー界、特にユース育成の分野で活動を続けている。2020年1月5日には、かつて自身も在籍したソウルイーランドFCのU-12ユースチームの監督に就任した。その後、Kリーグ1の水原三星ブルーウィングスでユーススカウトも務めるなど、若手選手の育成と発掘に貢献している。
4. その他の活動
李京烈はサッカー以外の分野でもその模範的な行動を示している。2016年4月3日、尚州尚武に所属していた彼は、チームメイトの李容、金聖桓、パク・ジンポ(当時上等兵)、金聖周、金聖準、趙英哲(当時一等兵)と共に、慶尚北道聞慶市への外出中にスリ犯を捕らえた。この功績により、彼らは4月9日に善行賞を受賞した。この出来事は、彼の強い正義感と市民的勇気を象徴している。