1. 幼少期とアマチュアキャリア
ギレルモ・エレディアは1991年1月31日にキューバで生まれた。彼はキューバ国内リーグのマタンサスで2009年からプレーしていた。また、2013年ワールド・ベースボール・クラシックではキューバ代表チームの一員として出場した。
2015年1月、メジャーリーグベースボールの球団との契約を追求するため、彼はキューバから亡命した。
2. プロキャリア
ギレルモ・エレディアは、MLBとKBOリーグを中心にプロ野球選手としてのキャリアを築いてきた。
2.1. メジャーリーグベースボール
エレディアは2016年にシアトル・マリナーズでメジャーデビューを果たした後、複数の球団を渡り歩き、その守備力と打撃で貢献した。
2.1.1. シアトル・マリナーズ

2016年2月23日、シアトル・マリナーズはエレディアと1年契約で50.00 万 USDのメジャーリーグ契約を結んだ。同年7月29日にメジャーリーグデビューを果たす。2016年のマリナーズ在籍中は、主に試合終盤の守備固めとして出場した。2017年シーズン開始前には、打撃フォームをよりコンパクトにするため、アリゾナ・フォールリーグでプレーした。
2.1.2. タンパベイ・レイズ
2018年11月8日、エレディアはマイク・ズニーノ、マイケル・プラスマイヤーと共にタンパベイ・レイズへ移籍し、交換要員としてマレックス・スミスとジェイク・フレイリーがマリナーズへ移籍した。レイズでの最初のシーズンである2019年には、89試合に出場し打率.225を記録した。同年12月2日、レイズからノンテンダーとなり、フリーエージェントとなった。
2.1.3. ピッツバーグ・パイレーツ
2020年1月9日、エレディアはピッツバーグ・パイレーツと1年契約を結んだ。しかし、同年8月24日にはわずか8試合の出場でパイレーツからDFA(出場登録選手枠から外される)された。
2.1.4. ニューヨーク・メッツ
2020年8月28日、エレディアはニューヨーク・メッツにウェイバー経由で移籍した。同年9月21日にメッツでデビューし、翌日の試合ではジョン・カーティスから本塁打を放った。メッツ時代の2020年には、アリエル・ジュラドとチームメイトとして共にプレーした。
2021年2月21日、メッツがケビン・ピラーと契約したことに伴い、エレディアはDFAされた。
2.1.5. アトランタ・ブレーブス
2021年2月24日、エレディアはアトランタ・ブレーブスにウェイバー経由で移籍した。同年4月18日には、1試合で2本の本塁打(うち1本は満塁本塁打)を放ち、打点が公式記録となった1920年以降で、8番打者として6打点以上を記録した初のブレーブス選手となった。シーズンが進むにつれて、エレディアは剣舞のような独特なセレブレーション(通称「剣舞セレモニー」)を取り入れ、チームメイトにも広まった。
2021年シーズンは打率.220、出塁率.311、長打率.354、5本塁打、26打点を記録した。同年11月30日、ブレーブスはエレディアと1年契約で100.00 万 USDで再契約した。
2022年11月15日、エレディアは再びDFAされた。その3日後の11月18日にはノンテンダーとなり、フリーエージェントとなった。
2.2. KBOリーグ
メジャーリーグでのキャリアの後、エレディアは韓国のKBOリーグに挑戦した。
2.2.1. SSGランダース
2022年12月11日、エレディアはKBOリーグのSSGランダースと契約した。彼の契約は100.00 万 USD(年俸90.00 万 USD、インセンティブ10.00 万 USD)であった。2023年シーズンには、ファン・ラガレスの代替外国人野手としてSSGランダースに加入し、122試合に出場した。打率.324、出塁率.385、長打率.461を記録し、本塁打12本、76打点、12盗塁はいずれもキャリアハイであった。
2023年12月17日、エレディアはSSGランダースと1年契約で150.00 万 USDで再契約した。2024年シーズンには136試合に出場し、打率.360、出塁率.399、長打率.538を記録し、本塁打21本、118打点を挙げた。
2024年11月26日、エレディアはSSGランダースと160.00 万 USDの契約で再び再契約した。
3. プレースタイルと評価
エレディアは、特にその守備能力で評価が高く、メジャーリーグ時代には守備固めとして起用されることが多かった。打撃面では、2017年シーズン前には打撃フォームをコンパクトにするための改善に取り組んだ。
アトランタ・ブレーブス時代には、打撃後の「剣舞セレモニー」を披露し、これはチームメイトにも広まり、ファンからも人気を博した。このセレモニーは彼の陽気な人柄とチームへの貢献を示すものとして、広く認識されている。
4. 私生活
ギレルモ・エレディアは、2023年7月16日にアメリカの市民権を取得した。
5. 経歴統計
ギレルモ・エレディアのプロ野球経歴における主要な統計記録は以下の通り。
年度 | 球団 | シリーズ | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
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2019 | タンパベイ・レイズ | - | 89 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | .225 | - | - | |
2021 | アトランタ・ブレーブス | - | - | - | - | - | - | - | - | 5 | - | 26 | - | - | - | - | - | - | - | - | .220 | .311 | .354 | |
2023 | SSGランダース | - | 122 | - | - | - | - | - | - | 12 | - | 76 | 12 | - | - | - | - | - | - | - | .324 | .385 | .461 | |
2024 | SSGランダース | - | 136 | - | - | - | - | - | - | 21 | - | 118 | - | - | - | - | - | - | - | - | .360 | .399 | .538 |