1. 概要
ジャスティン・レア(Charles Larry "Justin" Lehr英語、1977年8月3日生まれ)は、アメリカ合衆国出身の元プロ野球選手である。右投げの投手として、MLBのオークランド・アスレチックス、ミルウォーキー・ブルワーズ、シンシナティ・レッズでプレーしたほか、KBOリーグの斗山ベアーズでも活躍した。主にリリーフ投手としてMLBで77試合に登板し、2009年にはシンシナティ・レッズで先発投手としても起用され、キャリア初の完封勝利を記録している。
2. 生涯
ジャスティン・レアは、野球選手としてのキャリアをスタートさせる以前から、学業と野球を両立させながら成長した。
2.1. 出生と幼少期
レアはカリフォルニア州オレンジで生まれ、ウェストコビーナのウェストコビーナ高校を卒業した。
2.2. 学業と大学野球
高校卒業後、彼はカリフォルニア大学サンタバーバラ校で大学野球を始め、その後南カリフォルニア大学に編入して学業と野球を続けた。
2.3. 初期野球キャリア
大学在学中の1997年には、大学野球のサマーリーグであるケープコッド・ベースボール・リーグのヤーマス・デニス・レッドソックスに所属し、リーグのオールスターに選出されるなど、その才能を早くから示していた。
3. プロキャリア
ジャスティン・レアのプロ野球選手としてのキャリアは、MLBでの複数球団でのプレーと、KBOリーグでの経験に特徴づけられる。
3.1. ドラフトとマイナーリーグ
1999年のMLBドラフトで、オークランド・アスレチックスから8巡目で指名され、プロ入りを果たした。2004年シーズン終了後、アスレチックスは彼をミルウォーキー・ブルワーズに放出した。このトレードは、内野手のキース・ギンターとの交換で、レアとマイナーリーグの外野手であるネルソン・クルーズがブルワーズに移籍するというものだった。
3.2. メジャーリーグ(MLB)でのキャリア
レアはMLBで通算77試合に登板し、そのほとんどがリリーフ投手としての出場だった。キャリア通算の防御率は5.37を記録している。
2007年にはシアトル・マリナーズ傘下の組織でプレーした。
シンシナティ・レッズと契約した後、2008年5月24日に彼の契約はKBOリーグの斗山ベアーズに売却された。しかし、同年8月7日にはレッズと再契約した。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、2008年12月17日にはフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ。その後、2009年5月23日には再びレッズにトレードで戻った。
2009年7月31日、コロラド・ロッキーズ戦でキャリア初のメジャーリーグ先発登板を果たした。さらに、同年8月5日にはシカゴ・カブス戦でキャリア初の完封勝利を挙げ、先発投手としての能力も示した。
3.3. 海外リーグでのキャリア
2008年には、KBOリーグの斗山ベアーズでプレーした経験を持つ。これは、彼がMLB以外のリーグでプレーした数少ない機会の一つである。また、2007年2月4日にはカリビアンシリーズでメキシコ代表として先発登板したが、1アウトしか取れずに5失点を喫し、防御率162.00を記録した。