1. 概要
ダビド・カステドは、粘り強いプレースタイルで知られるスペインの元プロサッカー選手である。キャリアの大半をセビージャFCで過ごし、チームの主要選手として活躍した。彼はラ・リーガで10シーズンにわたり255試合に出場し、特にセビージャではUEFAカップを2度含む4つの主要タイトル獲得に貢献した。
2. 生涯と経歴
ダビド・カステドは、スペインのバレアレス諸島で生まれ育ち、RCDマジョルカのユースアカデミーでサッカーのキャリアをスタートさせた。
2.1. 出生と幼少期
ダビド・カステドは、1974年1月26日にスペインのパルマ・デ・マヨルカで生まれた。
2.2. ユースキャリア
カステドは、RCDマジョルカのカンテラ(ユースアカデミー)で育成された。1993-94シーズンに当時セグンダ・ディビシオンに所属していたマジョルカのトップチームでプロデビューを果たし、プロ3シーズン目にはレギュラーとしてプレーするようになった。
3. クラブキャリア
ダビド・カステドは、RCDマジョルカでプロとしてのキャリアをスタートさせた後、セビージャFCで最も輝かしい時期を過ごし、レバンテUDで引退した。
3.1. RCDマジョルカ
RCDマジョルカのユースアカデミー出身であるカステドは、1993-94シーズンにトップチームでプロデビューを果たした。1996-97シーズンには、リーグ戦33試合に出場し、クラブのラ・リーガ昇格に大きく貢献した。その後、2度のローン移籍を経験した。最初は1997-98シーズンにセグンダ・ディビシオンのエルクレスCFへ移籍し、23試合に出場して1得点を記録した。次に1998-99シーズンにはラ・リーガのCFエストレマドゥーラにローン移籍し、32試合に出場した。2つのクラブでのローン移籍を経て、1999-00シーズンにマジョルカに復帰したが、この期間の出場は8試合にとどまり、プロとしての初ゴールを記録した。マジョルカでの通算出場は119試合で、1得点を挙げた。
3.2. セビージャFC
2000年、当時セグンダ・ディビシオンに所属していたセビージャFCに加入し、キャリアで最も成功した安定した時期を過ごした。加入初年度の2000-01シーズンにはリーグ戦39試合(または40試合)に出場し、アンダルシア州のクラブをラ・リーガ昇格に導いた。その後、彼はチームで最も重要な選手の一人となり、ハビ・ナバーロやホセ・ルイス・マルティに次いでキャプテンを務めるまでになった。
2005-06シーズンにはリーグ戦33試合に出場し、さらにそのシーズンのUEFAカップでは全試合に出場(うち11試合はフル出場)し、ミドルズブラFCとの決勝戦を制してセビージャにタイトルをもたらした。翌シーズンは、若手のアントニオ・プエルタの台頭やイヴィツァ・ドラグティノヴィッチの定着により出場機会は減少したものの、UEFAカップで7試合を含む合計26試合に出場し、チームのUEFAカップ連覇に貢献した。ラモン・サンチェス・ピスフアン・スタジアムで7年間を過ごし、セビージャでは公式戦通算235試合に出場したが、得点は記録しなかった。
3.3. レバンテUD
2007年8月、セビージャFCを離れレバンテUDへ移籍した。しかし、レバンテは2007-08シーズン終了時にラ・リーガから降格した。カステドはレバンテで1シーズンを過ごし、18試合に出場した。引退前にはエルチェCFからのオファーがあったが、カステドはこれを断り、レバンテでのプレーを最後に現役を引退した。

4. 主な功績とタイトル
ダビド・カステドは、特にセビージャFC在籍中に数々の主要タイトルを獲得し、そのキャリアに輝かしい功績を残した。
4.1. タイトル
セビージャ
- コパ・デル・レイ:2006-07
- UEFAカップ:2005-06、2006-07 (2回)
- UEFAスーパーカップ:2006
- セグンダ・ディビシオン:2000-01
5. プレースタイルと特徴
ダビド・カステドは、主に左サイドバックとしてプレーしたDFである。彼のプレースタイルは「粘り強さ」で知られていた。身長は166 cm、体重は67 kgで、左足のキックが特徴であった。
6. 引退
ダビド・カステドは、レバンテUDでの1シーズンを終えた後、34歳でプロサッカー選手としてのキャリアを終えた。プロとしての通算試合出場数は511試合に上る。