チェイック・サム

2.1. スペインリーグ時代

チェイック・サムのプロキャリアはスペインで始まった。2005-06シーズンにはスペイン2部リーグのWTCコルネリャに所属し、29試合に出場して1試合平均26分間のプレーで、9.6得点、7.7リバウンド、3.1ブロックという成績を残した。フィールドゴール成功率は51.4%、フリースロー成功率は76.1%だった。彼はこのシーズンにリーグのブロックショット数でトップとなり、リーグ内のほぼ全てのチームの合計ブロック数を超える記録を達成した。
2006-07シーズンもWTCコルネリャにレンタル移籍してプレーを続けたが、怪我に悩まされ、出場は19試合に留まった。このシーズンは1試合平均24分の出場で、10.5得点、7.3リバウンド、2.9ブロック、フィールドゴール成功率52%、フリースロー成功率61%を記録した。

2.2. NBAドラフトとデトロイト・ピストンズ

チェイック・サムは2006年のNBAドラフトにおいて、ロサンゼルス・レイカーズから2巡目全体51位で指名された。しかし、その日のうちにモーリス・エバンスとのトレードで、デトロイト・ピストンズが彼の交渉権を獲得した。
ドラフト後、彼はNBAサマーリーグでピストンズの一員としてプレーし、平均7.2得点、4.8リバウンド、1.8ブロック、フィールドゴール成功率65.2%、フリースロー成功率60.0%の成績を収めた。そして2007年7月17日にピストンズと正式に契約を結び、入団した。
2007年11月16日、彼はロサンゼルス・レイカーズ戦でNBAの公式戦に初出場を果たした。この試合では15分の出場で、2得点、4リバウンド、2ブロックを記録した。

2.3. NBA D-リーグと複数チームでのプレー

NBAでの初期、チェイック・サムはしばしばNBA D-リーグとNBAを行き来した。2007年12月10日には、デトロイト・ピストンズに所属する選手として初めてD-リーグのフォートウェイン・マッドアンツに割り当てられた。
D-リーグでの活動中、彼は不運な怪我に見舞われた。12月14日のダコタ・ウィザーズ戦で肘打ちを口に受け、前歯2本を失った。さらに、上顎骨の骨折の可能性も指摘された。しかし、すぐに歯は生理食塩水に浸され、歯科医によって元の位置に戻された。
12月21日にピストンズに呼び戻されたが、2008年1月29日には再びマッドアンツに送られた。2月3日の試合では、12得点、12リバウンド、11ブロックという成績でトリプルダブルを達成する活躍を見せた。その後、3月22日に再度ピストンズに復帰した。
2008年11月3日、チェイック・サムはアントニオ・マクダイス、チャンシー・ビラップスと共にアレン・アイバーソンとのトレードでデンバー・ナゲッツに移籍した。ナゲッツ所属中も、提携するD-リーグチームのコロラド・フォーティナーズに割り当てられた。
2009年1月5日には、金銭と将来のドラフト2巡目指名権と引き換えにロサンゼルス・クリッパーズにトレードされた。しかし、2月16日にはクリッパーズからウェーバーされた。
3月2日、彼はニューヨーク・ニックスと10日間契約を結んだ。この契約が満了した後、2度目の10日間契約を締結したが、3月23日にチームから解雇された。ニックスでは計2試合に出場した。

2.4. ヨーロッパおよびその後のキャリア

チェイック・サムはNBAを離れた後もプロキャリアを続けた。2009年10月1日には、スペインリーグの強豪クラブであるレアル・マドリード・バロンセストと1ヶ月間の契約を結んだ。しかし、彼は1試合に出場したのみで、同年11月にはチームを解雇された。
2010年にはトロント・ラプターズのロスターに加わりNBAサマーリーグに参加した。サマーリーグの最終戦では、11得点、15リバウンド、7ブロックショットを記録する活躍を見せた。
同年11月1日、彼は2010年のNBAデベロップメント・リーグドラフトでスーフォールズ・スカイフォースから全体11位で指名されたが、最終ロスターには残らなかった。
2010年12月には、イラン・スーパーリーグの現役王者であったマフラム・テヘランBCと契約を結び、キャリアを続けた。

3.1. レギュラーシーズン