1. 選手経歴
ピエトロ・アッカルディは、故郷のパレルモでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせ、その後、サンプドリアやエンポリといったイタリア国内の主要クラブで経験を積みました。
1.1. 初期キャリア
アッカルディはパレルモに生まれ、ユース時代をヴィッラッジョ・サンタ・ロサーリアで過ごし、1989年から1999年までUSチッタ・ディ・パレルモのユースチームでプレーしました。シニアキャリアは、1999年にセリエC1のクラブであるS.C.マルサーラ1912に期限付き移籍したことから始まり、同クラブで14試合に出場し1得点を記録しました。その後、2000年にパレルモFCへ移籍し、トップチームでプレーする前に2シーズンをユースチームで過ごしました。
1.2. パレルモ
アッカルディは2000年にフランコ・センシが所有するパレルモFCに加入しました。2002年にマウリツィオ・ザンパリーニがクラブを買収し、多数の選手がA.C.ヴェネツィアから加入したにもかかわらず、アッカルディは2002-03シーズンのセリエBでレギュラーの座を確保しました。そして、2004年には2003-04シーズンのセリエB優勝に貢献し、チームのセリエA昇格を果たしました。
2002年から2004年にかけては、イタリアU-21セリエB代表のトレーニングセッションに複数回招集されましたが、ベルギーU-21代表との試合前には怪我のためチームを離脱しました。2004-05シーズンのセリエAでは、クラブがファビオ・グロッソを獲得したため、アッカルディはグロッソの控えとしてプレーしました。アッカルディは2006年に退団するまで、パレルモで70試合に出場し1得点を挙げました。
1.3. サンプドリア
2006-07シーズンにパレルモはグロッソとアッカルディを売却しました。アッカルディは移籍金200.00 万 EURでUCサンプドリアへ移籍しました。この移籍は、ミッドフィールダーのマッシモ・ボナンニ(50%の所有権が200.00 万 EUR)とセンターバックのクリスティアン・テルリッツィ(50%の所有権が150.00 万 EUR)のサンプドリアへの移籍と同時に行われ、サンプドリアからはアイモ・ディアナ(500.00 万 EUR)とマルコ・ピサーノ(400.00 万 EUR)がパレルモに移籍するという取引の一部でした。
アッカルディは移籍後すぐにジェノアに本拠地を置くサンプドリアのレギュラー選手となりました。しかし、2007-08 UEFAカップの2次予選で負傷し、同年11月まで離脱しました。2009-10シーズンのセリエAでは、レト・ツィークラーにレギュラーの座を奪われました。クラブがセリエBに降格し、ツィークラーが退団した後、アッカルディは再びレギュラーとしてプレーしました。
2011年1月にはブレシア・カルチョへ期限付き移籍し、8試合に出場して1得点を記録しました。2012年には短期間ながらブレシアに完全移籍し、1試合に出場しました。サンプドリアでの総出場数は96試合で1得点でした。
1.4. エンポリ
2012年9月22日、アッカルディはエンポリFCに2013年夏までの契約で加入しました。彼はエンポリで2014年までプレーし、18試合に出場しました。この期間をもって選手としてのキャリアを終え、引退しました。
1.5. クラブ別出場記録
期間 | クラブ | 出場 | 得点 |
---|---|---|---|
1999-2006 | パレルモ | 70 | 1 |
1999-2000 | → マルサーラ (期限付き移籍) | 14 | 1 |
2006-2012 | サンプドリア | 96 | 1 |
2011 | → ブレシア (期限付き移籍) | 8 | 1 |
2012 | ブレシア | 1 | 0 |
2012-2014 | エンポリ | 18 | 0 |
合計 (通算) | 207 | 3 |
2. 引退後の経歴
選手引退後、ピエトロ・アッカルディはサッカー界に留まり、クラブの経営・運営職へと転身しました。
2.1. エンポリ
2014年、アッカルディはエンポリFCのチームマネージャーに任命されました。その2年後の2016年には、クラブの新しいスポーツディレクターに昇進しました。エンポリでは合わせて10年間勤務し、クラブの運営に尽力しました。
2.2. サンプドリア
2024年6月、アッカルディはエンポリを離れ、UCサンプドリアの新しいスポーツディレクターに就任しました。彼の目標は、クラブをセリエAに復帰させるためにチームを再建することです。
3. 獲得タイトル
ピエトロ・アッカルディは、選手キャリアにおいて、所属クラブで以下のタイトルを獲得しています。
3.1. クラブ
- パレルモ
- セリエC1:2000-01
- セリエB:2003-04
- サンプドリア
- コッパ・イタリア準優勝:2008-09
- UEFAインタートトカップ:2007
- サンプドリアは3回戦を勝ち抜き、UEFAカップ出場権を獲得しました。なお、この大会の全体優勝は、3回戦の勝者の中でUEFAカップで最も上位に進出したハンブルガーSVでした。