1. 概要

フランシスコ・フェルナンデス・ロドリゲス(Francisco Fernández Rodríguezフランシスコ・フェルナンデス・ロドリゲススペイン語)は、ガジェゴ(Gallegoガジェゴスペイン語)の愛称で知られるスペインの元サッカー選手である。1944年3月4日にスペイン・アンダルシア州プエルト・レアルで生まれ、現役時代は主にDF、特にCBとして活躍した。身長は177 cm、体重は75 kgであった。
ガジェゴは、プロキャリアの大部分をセビージャFCとFCバルセロナで過ごした。セビージャFCでは2度にわたる在籍期間(1961年から1965年、1975年から1980年)で合計185試合に出場し、9得点を記録。FCバルセロナでは1965年から1975年までの10年間プレーし、リーグ戦248試合に出場して17得点を挙げたほか、公式戦では300試合以上にわたってクラブの中心選手として活躍した。特に1973-74シーズンにはラ・リーガ優勝を経験している。
スペイン代表としては36試合に出場し、1966 FIFAワールドカップにも出場した。彼はその堅実な守備で知られ、長きにわたりスペインサッカー界で重要な役割を担った選手であった。
2. 生い立ちとユース時代
フランシスコ・フェルナンデス・ロドリゲスは、1944年3月4日にスペインのプエルト・レアルで誕生した。幼少期からサッカーに親しみ、その才能を開花させた。ユース時代は地元のサン・ホセでプレーした後、セビージャFCのユースチームに加わり、プロ選手への道を歩み始めた。セビージャFCのユースアカデミーで専門的な指導を受け、ディフェンダーとしての基礎を固めた。
3. クラブ経歴
ガジェゴのプロとしてのキャリアは、1961年にセビージャFCで始まった。その後、FCバルセロナでの輝かしい10年間を経て、再び古巣セビージャFCに戻り、合計で445試合に出場し、27得点を記録した。
3.1. セビージャFC
ガジェゴは1961年にセビージャFCでプロデビューを果たした。最初の在籍期間は1961年から1965年までで、この間にリーグ戦69試合に出場し、7得点を挙げた。特に1963-64シーズンからはレギュラーに定着し、チームの守備の要として活躍した。その安定したプレーは国内で高く評価され、FCバルセロナへの移籍のきっかけとなった。
1975年には、ラ・リーガに昇格した古巣セビージャFCに復帰した。二度目の在籍期間は1975年から1980年までで、この間リーグ戦116試合に出場し、2得点を記録した。ガジェゴはセビージャFCで合計185試合に出場し、クラブの歴史に名を刻んだ後、1980年に現役を引退した。
3.2. FCバルセロナ
1965年5月、ガジェゴは700.00 万 ESPという移籍金でFCバルセロナへと移籍した。バルセロナでは1965年から1975年までの10シーズンにわたりプレーし、クラブの中心選手としてその地位を確立した。この期間にリーグ戦248試合に出場し、17得点を挙げた。公式戦全体では300試合以上に出場するなど、チームに欠かせない存在として活躍した。
FCバルセロナでのハイライトは、1973-74シーズンにチームがラ・リーガを制覇したことである。ガジェゴはこの優勝に大きく貢献し、自身にとって唯一となるリーグタイトルを獲得した。また、この時期にはコパ・デル・レイやインターシティーズ・フェアーズカップでもタイトルを獲得するなど、FCバルセロナの黄金期を支えた一人として記憶されている。
4. 代表経歴
ガジェゴはスペイン代表として通算36試合に出場した。代表デビュー前の1964年に開催された1964 欧州ネイションズカップでは、代表メンバーに選出されたものの、この大会での出場機会はなかった。
彼のスペイン代表デビューは、1966 FIFAワールドカップの舞台であった。1966年7月13日、グループステージ開幕戦のアルゼンチン代表戦で初出場を果たした。しかし、この試合ではルイス・アルティメに2得点を許し、スペインは1-2で敗北を喫した。その後も1973年までスペイン代表としてプレーし、国際舞台での経験を積んだ。
5. 受賞歴
ガジェゴは選手キャリアを通じて、クラブと代表チームで数々の栄光を勝ち取った。
5.1. クラブでの受賞
; FCバルセロナ
- ラ・リーガ:1回 (1973-74)
- コパ・デル・レイ:2回 (1967-68, 1970-71)
- インターシティーズ・フェアーズカップ:2回 (1965-66, 1971)
5.2. 代表での受賞
; スペイン代表
- UEFA欧州選手権:1回 (1964)