1. 概要
ペ・スルギ(배슬기ペ・スルギ韓国語、1985年6月9日生まれ)は、大韓民国の元サッカー選手である。現役時代のポジションはセンターバック。大学卒業後、ナショナルリーグの仁川コレイルや警察サッカー団を経て、Kリーグの浦項スティーラースで長く活躍し、チームの主要タイトル獲得に貢献した。2019年シーズン終了後に現役を引退し、現在は浦項スティーラースのユーススカウトとして活動している。
2. 生涯
ペ・スルギは1985年6月9日に生まれた。光陽製鉄中学校および光陽製鉄高等学校を卒業後、建国大学校に進学し、サッカー選手としての基礎を築いた。
3. クラブ経歴
ペ・スルギのプロサッカー選手としてのキャリアは、大学卒業後にKリーグドラフトで指名を受けなかったことから始まった。しかし、彼はナショナルリーグでの経験を積み、軍服務を経て、最終的にKリーグの舞台で主力選手として活躍するに至った。
3.1. 初期
建国大学校を卒業したペ・スルギは、2009 Kリーグドラフトに参加したが、どのクラブからも指名を受けることはなかった。その後、ナショナルリーグに所属する仁川コレイルに入団し、プロサッカー選手としての道を歩み始めた。仁川コレイルでは、2008年シーズンに9試合に出場し、翌2009年シーズンには22試合に出場するなど、チームの守備の要として活躍した。
2010年には、当時Rリーグ(Kリーグリザーブリーグ)に属していた警察サッカー団(現:安山ムグンファFC)に入隊し、軍服務期間中もサッカーを続けた。
3.2. 浦項スティーラース
軍服務を終えたペ・スルギは、2012 Kリーグドラフトに再び挑戦した。彼は1985年生まれで、この年のドラフトにおける最年長参加者3名のうちの1人であった。最終的に、浦項スティーラースから4巡目で指名を受け、念願のKリーグ入りを果たした。
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2012年シーズンは浦項スティーラースで公式戦出場機会を得られなかったが、2013年4月13日に行われた慶南FCとのアウェー戦でKリーグデビューを飾った。このKリーグクラシック2013シーズンには合計3試合に出場した。2014年シーズンには出場機会を増やし、5月3日の城南FC戦でプロキャリア初得点を記録した。このシーズンは、AFCチャンピオンズリーグ2014でも4試合に出場している。
2015年シーズンには、チームの主力センターバックとしての地位を確立し、同ポジションのチームメイトである金光石や金元一よりも多くの試合に出場した。その後も浦項スティーラースで堅実なプレーを続け、2019年シーズンまでチームに貢献した。
4. クラブ統計
以下の表は、ペ・スルギのプロキャリアにおけるクラブごとの公式戦出場および得点記録を示している。
クラブ | シーズン | リーグ | FAカップ | 大陸大会 | 通算 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
浦項スティーラース | 2012 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2013 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | |
2014 | 14 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 18 | 1 | |
2015 | 27 | 0 | 2 | 0 | - | 29 | 0 | ||
2016 | 26 | 1 | 1 | 0 | 3 | 0 | 30 | 1 | |
2017 | 36 | 2 | 0 | 0 | - | 36 | 2 | ||
2018 | 17 | 0 | 0 | 0 | - | 17 | 0 | ||
2019 | 12 | 1 | 0 | 0 | - | 12 | 1 | ||
通算 | 135 | 5 | 3 | 0 | 7 | 0 | 145 | 5 |
5. 受賞歴
ペ・スルギは選手キャリアを通じて、所属チームで以下の主要なタイトルを獲得している。
- Kリーグ
- Kリーグクラシック2013 優勝
- FAカップ
- FAカップ2012 優勝
- FAカップ2013 優勝
6. 引退後のキャリア
2019年シーズン終了後、ペ・スルギは現役引退を決断した。しかし、サッカーとの関わりは途切れることなく、2020年シーズンからは古巣である浦項スティーラースのユーススカウトとして新たなキャリアをスタートさせている。