1. 概要
レロトリ・セエイソ王子(Prince Lerotholi Seeiso英語、2007年4月18日生)は、レソト王室のメンバーであり、現在のレソトの王位継承順位第1位である。レツィエ3世国王とマセナテ・モハト・セエイソ王妃の第三子にして唯一の男子である彼は、レソトの立憲君主制において、その継続性と安定を象徴する重要な存在である。本稿では、彼の誕生から家族背景、命名と洗礼、そして王位継承者としての地位に至るまでを詳述する。
2. 幼少期と家族
レロトリ・セエイソ王子の誕生と家族構成、そして幼少期に起きた重要な出来事について詳述する。
2.1. 出生と家族背景
レロトリ・セエイソ王子は、2007年4月18日にレソトの首都マセルにあるマセル私立病院で誕生した。彼はレツィエ3世国王とマセナテ・モハト・セエイソ王妃の間の第三子であり、夫妻にとって唯一の男子である。王子には、セナテ・セエイソ王女とマセエイソ王女という2人の姉がいる。
2.2. 命名と洗礼
王子は、その名をレロトリ・モハト・ベレン・セエイソと命名された。また、洗礼名として「デビッド」(David英語)を与えられた。彼の「レロトリ」という名前は、1891年から1905年までバソト族の最高位の首長を務めたレロトリにちなんで名付けられたものである。
洗礼式は、2007年6月2日にマツィエンにある聖ルイス教会で執り行われた。この式典は、レソトのカトリック教会を統括するマセル大司教のベルナール・モハラリシが執り行った。王子のゴッドファーザーには、リコエレの主要な首長であるレロトリ・セエイソが務めた。
3. 王位継承者
レロトリ・セエイソ王子は、現在、レソトの王位継承順位第1位に位置している。レソトの王室典範には男性優先の継承権が規定されており、この原則により、王子は2人の姉がいるにもかかわらず、誕生したその瞬間から王位継承者となった。彼の次の王位継承順位には、シーイソ王子が続く。
4. 系統
レロトリ・セエイソ王子の祖先は以下の通りである。
- 父: レツィエ3世
- 母: マセナテ・モハト・セエイソ王妃(アンナ・カラボ・モツォエネン)
- 父方の祖父: モショエショエ2世
- 父方の祖母: マモハト王妃(プリンセス・タビタ・マセンテ・レロトリ・モジェラ)
- 母方の祖父: テキソ・モツォエネン
- 母方の祖母: マカラボ
- 父方の曾祖父: シモン・シーイソ(バソト族長)
- 父方の曾祖母: マベレン
- 父方の祖母の父: レロトリ・モジェラ(ツァホロ首長)