1. 概要
仲地礼亜選手は、沖縄県読谷村出身のプロ野球選手で、中日ドラゴンズに所属する右投右打の投手である。彼の競技人生は、幼少期に野球を始めてから、地元沖縄の高校、大学で頭角を現し、プロ野球界へと進んだ。特に、2022年のドラフト会議では沖縄大学から史上初のドラフト指名選手として中日ドラゴンズに1位指名され、大きな注目を集めた。プロ入り後は、着実に経験を積みながら、先発投手としての活躍を目指している。
2. プロ入り前
仲地礼亜選手は、幼少期から野球に打ち込み、地元の学校やクラブチームでその才能を育んできた。兄の影響も大きく、彼を追いかけるように野球の道を歩んだ。
2.1. 幼少期・中学校時代
仲地礼亜選手は、2001年2月15日に沖縄県中頭郡読谷村で生まれた。読谷村立古堅南小学校で野球を始め、読谷村立古堅中学校在学中は、硬式野球のクラブチームである北谷ボーイズでプレーした。
2.2. 高校時代
中学校卒業後、2学年上の兄・玖礼を追いかけて沖縄県立嘉手納高等学校へ進学した。高校1年の夏には、兄がエースを務めるチームが第98回全国高等学校野球選手権大会に出場したが、仲地自身はベンチ入りを果たすことはできなかった。しかし、2年時からはチームのエースとして活躍。1年夏以降は甲子園大会への出場は叶わず、3年夏の全国高等学校野球選手権沖縄大会では、宮城大弥がエースを務める興南高校に準決勝で敗れ、甲子園出場を逃した。
2.3. 大学時代
高校卒業後は沖縄大学に進学し、1年時から早くもベンチ入りメンバーに名を連ねた。3年春には全日本大学野球選手権大会に出場し、名城大学を相手に8回を投げてわずか1失点という好投を見せ、多くのプロスカウトから注目を集める存在となった。この活躍が、彼のプロ野球選手への道を大きく開くきっかけとなった。
3. プロ入り
仲地礼亜選手は、その大学での活躍により、プロ野球界から高い評価を受け、ドラフト会議で中日ドラゴンズから指名される運びとなった。
2022年9月10日にプロ志望届を提出。その後、中日ドラゴンズは10月19日に仲地をドラフト1位で指名することを公表し、翌20日のドラフト会議で公言通り中日から単独で1位指名された。これは沖縄県内の大学に所属する選手がドラフト会議で指名される史上初の快挙となった。11月7日には、契約金1.00 億 JPY、推定年俸1600.00 万 JPY、出来高5000.00 万 JPYで仮契約を結んだ。入団時の背番号は31となった。
4. プロ経歴
仲地礼亜選手は、中日ドラゴンズに入団後、プロ野球選手として着実に経験を積んでいる。
4.1. 中日ドラゴンズ時代
中日ドラゴンズでのプロ野球選手としての活動と、各シーズンにおける主要な出来事を以下に詳述する。
4.1.1. 2023年シーズン
2023年の春季キャンプは二軍スタートとなったが、キャンプ終盤には一軍に合流し、オープン戦にも登板して経験を積んだ。5月13日には、東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初登板・初先発を果たしたが、初回に村上宗隆に2点本塁打を許し、左脇腹を痛めたこともあり2回の攻撃で代打を送られ1回2失点で降板し、敗戦投手となった。しかし、7月26日の横浜DeNAベイスターズ戦では6回無失点と好投し、プロ初勝利を記録した。この年は9試合に登板し、2勝5敗、防御率4.98、37奪三振を記録した。オフには推定年俸100.00 万 JPYダウンの1500.00 万 JPYで契約を更改した。11月下旬からは台湾で開催された2023年のアジアウインターベースボールリーグにNPB WHITEのメンバーとして派遣された。
4.1.2. 2024年シーズン
2024年も開幕は二軍スタートとなった。二軍公式戦で8試合に登板し、3勝2敗、防御率3.23と状態を上げたことで、5月26日に一軍に昇格。同日のヤクルト戦で先発投手としてシーズン初登板したが、1回を2奪三振で三者凡退に抑えたものの、2回のマウンドに上がることなく緊急降板。翌27日、右足(右内転筋)を痛めたことを理由に登録を抹消された。8月下旬にも同部位を痛め、これ以降2024年シーズン中に一軍戦で登板することはなかった。11月7日、350.00 万 JPY減となる推定年俸1150.00 万 JPYで契約を更改した。12月16日には、2025年シーズンから背番号が26に変更されることが発表された。
5. 選手としての特徴・人物
仲地礼亜選手の投球スタイル、持ち球、そして個人的な背景は以下の通りである。
5.1. 投球スタイル
仲地礼亜投手は、最速152 km/hを誇る本格派の右腕投手である。主な持ち球としては、チェンジアップ、カーブ、カットボール、スライダー、ツーシーム、スプリットの6種類の変化球を操る。
5.2. 人物
仲地礼亜選手は、目標とする選手として、自身と同じ沖縄県出身の安仁屋宗八と東浜巨の2人の投手を挙げている。
6. 詳細情報
仲地礼亜選手の年度別成績とプロ経歴における記録、そして背番号の変遷を以下に示す。
6.1. 年度別成績
6.1.1. 投手成績
年 度 | 球 団 | 試 合 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | ホ ー ル ド | セ ー ブ | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 与 死 球 | 暴 投 | 奪 三 振 | ワ イ ル ド ピ ッ チ | ボ ー ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 中日 | 9 | 9 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 0 | .286 | 194 | 43.1 | 41 | 6 | 25 | 1 | 0 | 37 | 0 | 0 | 24 | 24 | 4.98 | 1.52 |
2024 | 中日 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 3 | 1.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 0.00 |
通算:2年 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 0 | .286 | 197 | 44.1 | 41 | 6 | 25 | 1 | 0 | 39 | 0 | 0 | 24 | 24 | 4.87 | 1.49 |
- 2024年度シーズン終了時
6.1.2. 守備成績
年 度 | 球 団 | 投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2023 | 中日 | 9 | 3 | 7 | 0 | 1 | 1.000 |
2024 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
通算 | 10 | 3 | 7 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
6.2. 記録
仲地礼亜選手がプロ経歴中に達成した主要な「初記録」は以下の通りである。
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2023年5月13日、対東京ヤクルトスワローズ7回戦(明治神宮野球場)、1回2失点で敗戦投手
- 初奪三振:同上、1回裏に青木宣親から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2023年7月26日、対横浜DeNAベイスターズ13回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、6回1安打無失点4奪三振
- 打撃記録
- 初打席:2023年7月26日、対横浜DeNAベイスターズ13回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、3回裏にロバート・ガゼルマンから空振り三振
6.3. 背番号
仲地礼亜選手がプロ入り後に使用した背番号は以下の通りである。
- 31(2023年 - 2024年)
- 26(2025年 - )