1. 来歴
内田錬平は、北海道旭川市で生まれ、サッカー人生の初期段階からプロ入りに至るまで、着実にキャリアを築いてきた。
1.1. 幼少期・ユース時代
内田錬平は1991年4月26日に北海道旭川市で生まれた。小学校入学と同時に地元のサッカークラブに入団しサッカーを始めた。その後、コンサドーレ札幌のユース組織であるコンサドーレ旭川U-15(1期生)に入団したが、残念ながらコンサドーレ札幌のユースチームへの昇格は叶わなかった。その後、旭川実業高等学校に進学し、高校でもサッカーを続けた。当初のポジションはMF(ボランチ)だったが、コンサドーレ旭川U-15在籍時にDFへとコンバートされた。
1.2. 大学時代
高校卒業後、金沢星稜大学へ進学し、サッカー部で活動を続けた。2013年には大学4年生としてサッカー部のキャプテンを務め、リーダーシップを発揮した。同年、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで同大学を大会初勝利へと導いた。また、第27回デンソーカップチャレンジサッカーでは、東海・北信越選抜の一員として選出され、出場を果たした。
大学在学中の2013年5月からは、J2に所属するカターレ富山に練習生として参加。同年8月には、カターレ富山にとってクラブ史上初のJFA・Jリーグ特別指定選手として承認された。登録直後の9月1日、J2第32節の愛媛FC戦で先発出場し、Jリーグデビューを飾った。同年12月には、2014年シーズンからのカターレ富山への正式入団が内定したことが発表された。これは、コンサドーレ旭川U-15出身者として初のJリーグプロ契約選手誕生を意味した。
大学1年生および2年生時には2度も怪我を負い、サッカーができない期間が続いたが、その間も筋肉トレーニングに励んだ。その結果、怪我から復帰した際には周囲が驚くほどのスピードが身についていたという。カターレ富山の練習に参加した際にも、選手全員で行われた10分走で2位、3分走では1位を記録し、富山の関係者を驚かせた。
2. プロクラブ経歴
内田錬平は、プロ選手として複数のクラブに所属し、それぞれのチームで重要な役割を担ってきた。
2.1. カターレ富山
2014年シーズンからカターレ富山に正式入団し、プロキャリアをスタートさせた。2013年にはJ2でデビューしていたが、正式契約後のJリーグ初得点は2015年5月24日のJ3第13節、福島ユナイテッドFC戦で記録された。カターレ富山では2016年シーズン終了まで在籍し、J2リーグとJ3リーグでプレーした。2016年シーズン終了をもって、クラブとの契約を満了し退団した。
2.2. おこしやす京都AC
カターレ富山を退団後、2017年より関西サッカーリーグ1部に所属するアミティエSC京都(現:おこしやす京都AC)へ移籍した。おこしやす京都ACでは、2017年と2019年にクラブの関西サッカーリーグDivision1優勝に貢献した。
2.3. 栃木シティFC
2020年1月10日、関東サッカーリーグ1部の栃木シティFCへ完全移籍した。栃木シティFCでは、2020年と2022年にクラブの関東サッカーリーグDivision1優勝に貢献した。
2023年11月26日には、地域チャンピオンズリーグの最終戦でつくばFCを4-0で破り、クラブを優勝に導き、2024年シーズンからのJFL昇格を達成した。そして、2024年11月17日には、JFL第29節でアトレチコ鈴鹿クラブを6-0で下し、クラブ史上初のJFL優勝を決め、2025年シーズンからのJ3リーグ昇格という快挙を成し遂げた。これは、クラブにとって11年ぶりに日本の第3カテゴリーに復帰することを意味した。この活躍が評価され、内田は2025年シーズンの栃木シティFCのキャプテンに就任した。
3. プレースタイル・人物像
内田錬平は、もともとMF(ボランチ)としてプレーしていたが、コンサドーレ旭川U-15時代にDFへとコンバートされた。身長は190 cm、体重は78 kg。
大学1年生と2年生時に計2度の大怪我を経験し、サッカーができない時期が続いたが、その間、筋肉トレーニングに励んだ。その結果、怪我からの復帰後は、周囲が驚くほどのスピードを身につけた。カターレ富山の練習に参加した際には、選手全員で行われた10分走で2位、3分走では1位を記録し、その身体能力の高さでクラブ関係者を驚かせた。彼は「守備の要」を目指す選手である。
4. 所属クラブ
- FCアミスタ
- 旭川ネイバーズFC
- コンサドーレ旭川U-15
- 旭川実業高等学校
- 金沢星稜大学
- 2013年8月 - 同年12月 カターレ富山(特別指定選手)
- 2014年 - 2016年 カターレ富山
- 2017年 - 2019年 アミティエSC京都/おこしやす京都AC
- 2020年 - 栃木シティFC
5. 個人成績
クラブパフォーマンス | リーグ | カップ | リーグカップ | 通算 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シーズン | クラブ | リーグ | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
日本 | リーグ | 天皇杯 | Jリーグカップ | 通算 | ||||||
2013 | 富山 | J2 | 3 | 0 | - | 3 | 0 | |||
2014 | 2 | 0 | 0 | 0 | - | 2 | 0 | |||
2015 | J3 | 30 | 2 | - | 30 | 2 | ||||
2016 | 10 | 1 | 1 | 0 | - | 11 | 1 | |||
2017 | A京都/お京都 | 関西1部 | 14 | 4 | 1 | 0 | - | 15 | 4 | |
2018 | 13 | 3 | 1 | 0 | - | 14 | 3 | |||
2019 | 14 | 4 | 1 | 0 | - | 15 | 4 | |||
2020 | 栃木C | 関東1部 | 8 | 0 | 1 | 1 | - | 9 | 1 | |
2021 | 16 | 2 | 2 | 0 | - | 18 | 2 | |||
2022 | 14 | 0 | 0 | 0 | - | 14 | 0 | |||
2023 | 16 | 2 | 2 | 0 | - | 18 | 2 | |||
2024 | JFL | 10 | 1 | 0 | 0 | - | 10 | 1 | ||
2025 | J3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
総通算 | 150 | 19 | 8 | 1 | 0 | 0 | 158 | 20 |
- Jリーグ初出場 - 2013年9月1日 J2 第32節 対愛媛FC戦(ニンスタ)先発
- Jリーグ初得点 - 2015年5月24日 J3 第13節 対福島ユナイテッドFC戦(富山)
6. タイトル
内田錬平は、プロキャリアを通じて複数の団体タイトルと個人タイトルを獲得している。
6.1. クラブ
- 関西サッカーリーグ Division1: 2017年、2019年 (おこしやす京都AC / アミティエSC京都)
- 関東サッカーリーグ Division1: 2020年、2022年 (栃木シティFC)
- 地域チャンピオンズリーグ: 2023年 (栃木シティFC)
- 日本フットボールリーグ: 2024年 (栃木シティFC)
6.2. 個人
- 北信越大学サッカーリーグ ベストイレブン: 2012年度、2013年度
- 関西サッカーリーグ Division1 ベスト11: 2017年
7. 代表・選抜歴
- 2013年 第27回デンソーカップチャレンジサッカー 東海・北信越選抜
8. 関連項目
- 特別指定選手としてJリーグクラブに登録された選手一覧
- 北海道コンサドーレ札幌の選手一覧#アカデミー出身者
- カターレ富山の選手一覧
- 栃木シティFCの選手一覧
9. 外部リンク
- [https://data.j-league.or.jp/SFIX04/?player_id=11496 Jリーグデータサイトによる選手プロフィール]
- [http://www.kataller.co.jp/member/players/13.html カターレ富山時代の選手プロフィール]
- [https://tochigi-city.com/member/4/ 栃木シティFCによる選手プロフィール]
- [https://www.soccerway.com/players/rempei-uchida/311337/ Soccerwayによる選手プロフィール]
- [https://twitter.com/remupeipe 内田錬平 公式Xアカウント]