1. 個人情報
千秋実の個人情報として、出生地、家族背景、学歴、そして結婚後の家族構成について記述する。
1.1. 出生と幼少期
千秋実は1917年(大正6年)4月28日、北海道中川郡恩根内村(現在の美深町)に、呉服・洋品雑貨店を営む森竹家の三男として生まれた。幼少期に上砂川町へ移住し、小学校時代をそこで過ごした。その後、札幌の北海中学校に入学し、陸上競技部に所属。400メートル競走や跳躍競技で活躍し、「第二の南部忠平」と呼ばれるほどの有望選手であったが、足首の捻挫により陸上競技の道を断念した。子供の頃から芝居への強い興味を抱いていた彼は俳優を志し、東京にいた兄を頼って上京し、代々木の名教中学(現在の東海大学付属浦安高等学校)に転校した。
1.2. 学歴
1936年(昭和11年)に中央大学専門部法科に入学した。しかし、学業と並行して演劇への情熱を抱き、同年、新築地劇団に研究生として入団する。同年11月の同劇団公演『女人哀詞』(山本有三原作)で初舞台を踏んだ。同期には多々良純や殿山泰司らがいた。芸名は研究生時代に、劇団員で尊敬していた山本安英から付けてもらったという。1938年(昭和13年)3月、多々良らと共に関西公演の出発直前に劇団を脱退。五月座を結成したが、翌1939年(昭和14年)3月、大学卒業と同時に歩兵第26連隊に入隊し、五月座は自然消滅した。
1.3. 結婚と家族
兵役を終えた1942年(昭和17年)7月に除隊後、8月には俳優の佐々木孝丸の一人娘で女優の佐々木踏絵と結婚した。千秋実と佐々木踏絵の間には、後に俳優となる息子、佐々木勝彦(次男)がいる。また、女優の宮本信子の父親とは従兄弟同士であり、千秋は宮本信子を「姪」と紹介していた。身長は182 cmであった。
2. 経歴
千秋実は、舞台から映画、そしてテレビドラマへと活躍の場を広げ、その多様な経歴を通じて日本の演劇界および映像界に多大な足跡を残した。
2.1. 初期キャリアと演劇活動
1939年(昭和14年)に大学を卒業して兵役につき、樺太・上敷香の国境警備隊に勤務した。1942年(昭和17年)7月に除隊し、8月に佐々木踏絵と結婚。その後、移動演劇隊「ほがらか隊」の隊長として終戦まで日本各地を巡演した。
戦後の1946年(昭和21年)5月、妻である佐々木踏絵とともに「薔薇座」を結成。久藤達郎原作の『新樹』を旗揚げ公演として神田一ツ橋の共立講堂で上演した。彼らは西洋演劇本位の新劇に反発し、日本の劇作家による大衆性のある演劇を目指した。「現代劇」という呼称を初めて使用したのも彼らであるといわれている。菊田一夫原作の『東京哀詞』、『堕胎医』、その他『お前もまた美しい』、『長崎の鐘』、『冷凍部隊』などの創作劇を上演した。特に『堕胎医』は高い評価を受け、この舞台を観た黒澤明監督によって、1949年(昭和24年)に『静かなる決闘』として映画化された。この縁から、黒澤監督の勧めで『野良犬』にレビュー劇場の演出家役で出演し、映画俳優としてのデビューを飾った。これを機に薔薇座を解散し、以降は映画俳優へと活動の軸を移した。
2.2. 映画経歴
映画俳優に転向後、千秋実は一時的に東京映画や東映と本数契約を結んだ時期もあったが、基本的にはフリーランスとして数多くの映画に出演した。特に黒澤明監督作品には中心的脇役として、生涯で計11本の黒澤作品に出演し、その存在感を示した。
2.2.1. 黒澤明監督作品
千秋実は黒澤明監督にとって不可欠な俳優の一人であり、その作品群で様々な印象的な役柄を演じた。
- 『野良犬』(1949年):レビュー劇場の演出家。
- 『羅生門』(1950年):旅法師。
- 『白痴』(1951年):香山睦郎。
- 『生きる』(1952年):野口。
- 『七人の侍』(1954年):心優しい侍の一人、平八を演じた。劇中では七人の侍の中で最初に戦死する役であったが、現実の世界では、七人の侍を演じた俳優陣の中で最後に亡くなった。
- 『生きものの記録』(1955年):中島二郎。
- 『蜘蛛巣城』(1957年):三木義明。
- 『どん底』(1957年):殿様。
- 『隠し砦の三悪人』(1958年):藤原釜足と組んで農民の太平を演じ、二人のコミカルな演技は観客を魅了した。この農民コンビは、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』に登場する2体のロボット、R2-D2とC-3POのモデルとなったことで有名である。
- 『暗夜行路』(1959年):時任信行。
- 『天国と地獄』(1963年):新聞記者。


2.2.2. その他の主な映画出演
黒澤作品以外にも、千秋実は多岐にわたるジャンルの映画に出演し、幅広い演技力を見せた。
- 『ゴジラの逆襲』(1955年):小林弘治。
- 『宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島』(1956年):船頭佐助。
- 『他人の顔』(1966年):アパート管理人。
- 『樺太1945年夏 氷雪の門』(1974年):植中賢次。
- 『花いちもんめ。』(1985年):認知症を患う老人、鷹野冬吉役を演じ、その演技は国内外で高く評価され、数々の映画賞を受賞した。
- 『ドン松五郎の大冒険』(1987年):雨森正介を演じ、これが彼の最後の映画出演となった。
2.3. テレビドラマ経歴
1960年代からはテレビドラマにも活動の場を広げた。乙羽信子と夫婦役を演じた『ママちょっと来て』(1959年)でお茶の間の人気を集め、その後も『肝っ玉かあさん』(1968年 - 1972年)などのホームドラマで、温かい父親役を演じて親しまれた。
その他の主な出演テレビドラマとして、大河ドラマでは『国盗り物語』(1973年)で織田信秀役、『獅子の時代』(1980年)で苅谷宗行役、そして『関ヶ原』(1981年)で山内一豊役を演じるなど、歴史ドラマでも存在感を示した。また、『家族あわせ』(1974年)、『日本の戦後』(1977年)での片山哲役、『昨日、悲別で』(1984年)など、多くの作品に出演した。
2.4. 健康上の出来事と回復
1975年(昭和50年)、ドラマ『微笑』で高峰秀子と共演中、生田スタジオでの収録中に脳内出血で倒れ、入院した。しかし、翌1976年(昭和51年)にはドラマ『喜びも悲しみも幾歳月』で復帰を果たした。このリハビリの過程は、1979年(昭和54年)に彼自身が執筆した著書『生きるなり』(文藝春秋)に詳しく綴られている。
3. 受賞・受章歴
千秋実は、その長年にわたる俳優活動と卓越した演技に対して、数々の栄誉ある賞を受賞し、叙勲も受けている。
3.1. 主な演技賞
1985年には映画『花いちもんめ。』での演技が特に高く評価され、以下の主要な演技賞を受賞した。
- 第9回日本アカデミー賞:最優秀主演男優賞
- ブルーリボン賞:主演男優賞
- 第40回毎日映画コンクール:演技特別賞
- 第10回報知映画賞:特別賞
- 第31回アジア太平洋映画祭:主演男優賞
3.2. 叙勲
俳優としての功績が認められ、1989年には勲四等瑞宝章を受章した。
4. 著書
千秋実は自身の経験や人生観について2冊の著書を執筆している。
- 『生きるなり 脳卒中から奇跡の生還』:1979年に文藝春秋より刊行された。自身の脳出血による闘病とリハビリ、そして復帰に至るまでの体験が綴られている。1984年には文春文庫からも再版された。
- 『わが青春の薔薇座』:1989年にリヨン社より刊行。妻である佐々木踏絵との共著で、共に歩んだ演劇集団「薔薇座」での青春時代や活動について記されている。
5. 死亡
千秋実は1999年(平成11年)11月1日、急性心肺不全のため東京都府中市内の病院で死去した。82歳没であった。彼の墓所は富士霊園にある。
近所に住んでいたプロ野球選手(投手)の村田兆治が右肘靭帯断裂を克服してカムバックした際には、花束を持って祝いに訪れるなど、親交があった。
彼の死去により、黒澤明監督の代表作の一つである『七人の侍』を演じた侍役の俳優は全員がこの世を去ったことになった。劇中では千秋実が演じた平八が最初に戦死する役であったが、現実の世界では彼が最後に亡くなった侍役の俳優であった。
6. 影響力と評価
千秋実の演技は、日本の映画界とテレビドラマ界に多大な影響を与えた。特に黒澤明監督作品における彼の存在感は絶大であり、『隠し砦の三悪人』で藤原釜足と演じた農民コンビは、その後の映画製作にも影響を与え、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』に登場するR2-D2とC-3POのモデルとなったことは、彼の演技が世界的な創作活動に与えた影響の大きさを示している。
また、テレビドラマではホームドラマの分野でその存在感を確立し、温かい父親像は多くの視聴者に愛された。脳出血からの奇跡的な回復とその経験を綴った著書『生きるなり』は、病を乗り越える人々に希望を与え、彼の人生そのものが多くの人々に勇気を与えた。千秋実は、その卓越した演技力と多様な役柄への適応力により、日本の名優の一人として、後世に語り継がれる芸術的遺産を残した。
7. 出演作品一覧
千秋実の出演作品を、映画とテレビドラマに分けて年代順に列挙する。
7.1. 映画
- 『野良犬』(1949年、映画芸術協会・新東宝) - レビュー劇場の演出家
- 『醜聞』(1950年、松竹) - 新聞記者
- 『山のかなたに』(1950年、新東宝・藤本プロ) - 教師
- 『羅生門』(1950年、大映) - 旅法師
- 『七色の花』(1950年、東横映画) - 泉太平
- 『白痴』(1951年、松竹) - 香山睦郎
- 『西城家の饗宴』(1951年、大映) - 長男浩太郎
- 『荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻』(1952年、東宝) - 河合又五郎
- 『美女と盗賊』(1952年、大映) - 武市の多加丸
- 『生きる』(1952年、東宝) - 野口
- 『もぐら横丁』(1953年、新東宝) - 深見喬
- 『七人の侍』(1954年、東宝) - 平八
- 『春琴物語』(1954年、大映) - 卓造
- 『かくて夢あり』(1954年、日活) - 那須仙介
- 『次郎長三国志 第九部 荒神山』(1954年、東宝) - 神戸の長吉
- 『初姿丑松格子』(1954年、日活) - 料理人祐次
- 『母の初恋』(1954年、東宝) - 沢田
- 『地獄の用心棒』(1955年、日活) - 伊藤刑事
- 『不滅の熱球』(1955年、東宝) - 内堀捕手
- 『ゴジラの逆襲』(1955年、東宝) - 小林弘治
- 『次郎長遊侠伝 天城鴉』(1955年、日活) - 豚松
- 『生きものの記録』(1955年、東宝) - 中島二郎
- 『宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島』(1956年、東宝) - 船頭佐助
- 『花嫁会議』(1956年、東宝) - 中西次郎
- 『吸血蛾』(1956年、東宝) - 川瀬三吾
- 『妻の心』(1956年、東宝) - 善一
- 『与太者と若旦那』(1956年、東宝) - 高木
- 『蜘蛛巣城』(1957年、東宝) - 三木義明
- 『三十六人の乗客』(1957年、東宝) - 本橋
- 『山鳩』(1957年、東宝) - 運輸省技師
- 『東北の神武たち』(1957年、東宝) - 太助
- 『どん底』(1957年、東宝) - 殿様
- 『忍術水滸伝 稲妻小天狗』(1958年、東映) - 足利義種
- 『杏っ子』(1958年、東宝) - 吉田三郎
- 『鶯城の花嫁』(1958年、東映) - 松平新七郎
- 『隠し砦の三悪人』(1958年、東宝) - 太平
- 『鞍馬天狗』(1959年、東映) - 黒姫の吉兵衛
- 『あばれ大名』(1959年、東映) - 六助
- 『戦国群盗伝』(1959年、東宝) - 治部資長
- 『浪花の恋の物語』(1959年、東映) - 丹波屋八右衛門
- 『暗夜行路』(1959年、東宝) - 時任信行
- 『人間の條件 第4部』(1959年、にんじんくらぶ) - 小野寺兵長
- 『殿さま弥次喜多』(1960年、東映) - 柿内権兵衛
- 『特ダネ三十時間 白昼の脅迫』(1960年、東映) - 池島
- 『御存じいれずみ判官』(1960年、東映) - 丑松
- 『親鸞』(1960年、東映) - 性善坊
- 『水戸黄門』(1960年、東映) - 治兵衛
- 『妖刀物語 花の吉原百人斬り』(1960年、東映) - 丈助
- 『若さま侍捕物帖』(1960年、東映) - 佐々島俊蔵
- 『若さま侍捕物帖 黒い椿』(1961年、東映) - 大島の源兵衛
- 『新吾二十番勝負シリーズ』(1961年 - 1963年、東映) - 六尺六平太
- 『ゲンと不動明王』(1961年、東宝) - オッチャン
- 『はだかっ子』(1961年、東映) - チンドン屋の親方
- 『ひばり・チエミの弥次喜多道中』(1962年、東映) - 片山軍次兵衛
- 『若き日の次郎長 東海道のつむじ風』(1962年、東映) - 片輪の権
- 『からみ合い』(1962年、にんじんくらぶ) - 藤井純一
- 『お姫さまと髭大名』(1962年、東映) - 東野内膳
- 『サラリーマン一心太助』(1962年、東映) - 高田営業部長
- 『ちいさこべ』(1962年、東映) - 大六
- 『ひばり・チエミのおしどり千両傘』(1963年、東映) - 土橋進左衛門
- 『天国と地獄』(1963年、東宝) - 新聞記者
- 『旗本やくざ 五人のあばれ者』(1963年、東映) - 横井甚兵衛
- 『真田風雲録』(1963年、東映) - 真田佐衛門佐幸村
- 『右門捕物帖 蛇の目傘の女』(1963年、東映) - 加倉井要助
- 『五番町夕霧楼』(1963年、東映) - 竹末甚造
- 『ばりかん親分』(1963年、松竹) - 海老名銀平
- 『鮫』(1964年、東映) - 四郎左
- 『この空のある限り』(1964年、松竹)
- 『城取り』(1965年、石原プロ) - 俵左内
- 『冷飯とおさんとちゃん』(1965年、東映) - 中川八郎兵衛
- 『ゼロ・ファイター 大空戦』(1966年、東宝) - 航空隊司令
- 『他人の顔』(1966年、東京映画) - アパート管理人
- 『湖の琴』(1966年、東映) - 百瀬喜太夫
- 『愛の讃歌』(1967年、松竹) - 船長
- 『性の起原』(1967年、松竹) - 少女の父
- 『日本一の断絶男』(1969年、東宝) - 清水重役
- 『夜のいそぎんちゃく』(1970年、大映) - 和田神父
- 『樺太1945年夏 氷雪の門』(1974年) - 植中賢次
- 『巨人軍物語 進め!!栄光へ』(1977年、東宝映画) - 武宮寮長
- 『徳川一族の崩壊』(1980年、東映) - 獅子王院宮
- 『花いちもんめ。』(1985年、東映) - 鷹野冬吉
- 『ドン松五郎の大冒険』(1987年、東宝東和) - 雨森正介
7.2. テレビドラマ
- 『夫婦百景』(日本テレビ)
- 第58回「最優秀女房」(1959年)
- 第243回「奥サン必勝の決め手」(1962年)
- 第383回「晩酌女房」(1966年)
- 第389回「春うらら」(1967年)
- 第392回「豚と真珠と夫婦」(1967年)
- 第397回「続豚と真珠と夫婦」(1967年)
- 『ママちょっと来て』(1959年、日本テレビ) - パパ
- 『細雪』(1959年、NET)
- 『百万人の劇場』 第1回「好人物の夫婦」(1960年、フジテレビ)
- 『灰色のシリーズ』 第13・14回「悪い人」(1960年、NHK総合)
- 『お菓子と私』(1961年、日本テレビ) - 朝倉千治
- 『日産スター劇場』(日本テレビ)
- 『何処へ』(1964年) - 野口長太郎
- 『オヤジも受験生』(1967年)
- 『そよ風とあいつ』(1967年)
- 『虹の設計』(1964年、NHK総合)
- 『樅の木は残った』(1964年、東京12ch)
- 『甲斐で見る雪』(1965年、TBS)
- 『シオノギテレビ劇場 / 佐久間良子アワー・北野踊り』(1965年、フジテレビ)
- 『光る海』(1965年、TBS)
- 『ママとおふくろ』(1965年 - 1966年、日本テレビ) - 秋田雄造
- 『黄色い風土』(1965年 - 1966年、NET) - 村田荘八
- 『ザ・ガードマン』(TBS / 大映テレビ室)
- 第41話「とんでもない季節」(1966年)
- 第259話「さあ女の復讐が始まるわ」(1970年)
- 『愛の一家』(1966年、NHK総合)
- 『三匹の侍』 第4シリーズ 第16話「秘宝」(1967年、フジテレビ)
- 『七人の刑事』(TBS)
- 第265話「二人だけの銀座」(1967年)
- 第336話「第二の人生」(1968年)
- 第381話「逃げる」(1969年)
- 第382話「地上300メートルの死刑台」(1969年)
- 『東芝日曜劇場』(TBS)
- 第550回「黄色い雨傘」(1967年)
- 第1117回「女と味噌汁 その36」(1978年)
- 第1152回「女と味噌汁 その37」(1979年)
- 第1190回「藍色の街」(1979年)
- 第1204回「女と味噌汁 その38」(1980年)
- 『とぼけた奴ら』(1967年 - 1968年、NET) - 金子大三
- 『刑事さん』 第2シリーズ 第12話「二度死んだ男」(1968年、NET)
- 『肝っ玉かあさん』(1968年 - 1972年、TBS) - 清田保文
- 『大奥』 第30・31話(1968年、関西テレビ) - 成島道筑
- 『丸太と包丁』(1968年 - 1969年、日本テレビ)
- 『こんにちは!そよ風さん』(1969年、TBS) - 西方道介
- 『犬と麻ちゃん』(1969年、NET) - 野村耕平
- 『あゝ忠臣蔵』(1969年、関西テレビ) - 藤兵衛
- 『独身のスキャット』(1970年、TBS) - 中西産業社長
- 『千葉周作 剣道まっしぐら』(1970年 - 1971年、TBS)
- 『おふくろの味』(日本テレビ)
- 第1シリーズ(1970年) - 夏村常人
- 第2シリーズ(1972年) - 神村金太郎
- 『決めろ!フィニッシュ』(1972年、TBS) - 次郎の父
- 『大河ドラマ』(NHK総合)
- 『国盗り物語』(1973年) - 織田信秀
- 『獅子の時代』(1980年) - 苅谷宗行
- 『太陽にほえろ!』 第64話「子供の宝・大人の夢」(1973年、日本テレビ)- 梅田玩具社長
- 『銀河テレビ小説 / 三四郎』(1974年、NHK総合)
- 『家族あわせ』(1974年、TBS) - 渡部建次
- 『同心部屋御用帳 江戸の旋風』(1975年、フジテレビ)- 早見茂太夫
- 『火曜劇場』(日本テレビ)
- 『微笑』(1975年) - 近野祐太郎
- 『喜びも悲しみも幾歳月』(1976年)
- 『炎のカルテ』(1976年)
- 『帰らざる旅路』(1979年) - 山村教授
- 『あこがれベビー』(1981年) - 浦真造
- 『Gメン'75』 第113話「ガンを宣告された刑事」(1977年、TBS) - 猪俣刑事
- 『日本の戦後』 第7集「退陣の朝」(1977年、NHK総合)- 片山哲
- 『晴れのち晴れ』(1977年、TBS) - 山沖鉄馬
- 『家族』(1977年、TBS) - 今井
- 『空は七つの恋の色』(1978年、よみうりテレビ) - 三雲祥一郎
- 『新五捕物帳』 第71話「恋情け涙の十手」(1979年、日本テレビ / ユニオン映画) - 北本所の利助
- 『刑事鉄平』(関西テレビ)
- 第12話「老刑事の挽歌」(1979年)
- 最終話「出発の歌」(1979年)
- 『陽はまた昇る』 第9話「夕焼け雲」(1979年、フジテレビ) - 藤井義造
- 『平岩弓枝ドラマシリーズ / 女たちの家』(1980年、フジテレビ)
- 『木曜ゴールデンドラマ / 生きるなり』(1980年、よみうりテレビ)
- 『御宿かわせみ 第3話「桐の花散る」(1980年、NHK総合) - 多田屋吉右衛門
- 『関ヶ原』(1981年、TBS)- 山内一豊
- 『銭形平次』 第766話「男と女の旅路」(1981年、フジテレビ / 東映) - 井筒屋太兵ヱ
- 『あさきゆめみし』(1982年、NHK総合)
- 『ドラマ人間模様 / 太陽の子』(1982年、NHK総合) - おじやん
- 『昨日、悲別で』(1984年、日本テレビ) - 二口伸吉
- 『アルザスの青い空』(1985年、フジテレビ) - 藤川祐介
- 『おさんの恋』(1985年10月12日、NHK総合) - 清兵衛
- 『銀河テレビ小説』(NHK総合)
- 『八十日目だなも』(1988年) - 藤島彦蔵
- 『さすらい刑事旅情編』 第2話・第11話(1988年、テレビ朝日)
- 『水曜グランドロマン / 老いたる父と』(1990年、日本テレビ)
- 『逃亡者』 第2話(1992年、フジテレビ)
- 『秋の駅』(1993年、フジテレビ)
- 『土曜ドラマ / 極楽遊園地』(1997年、NHK総合)