1. 概要
宮島礼吏(宮島 礼吏みやじま れいじ日本語、1985年12月15日 - )は、日本の漫画家である。長野県中野市出身。代表作に、AKB48を題材とした『AKB49~恋愛禁止条例~』、累計発行部数1000万部を突破しアニメ化もされた『彼女、お借りします』、そして初の青年漫画誌連載作品となる『紫雲寺家の子供たち』などがある。漫画家としての活動に加え、テレビアニメのシリーズ構成やゲームのキャラクターデザイン、イラスト制作など、多岐にわたる創作活動を行っている。また、代々木アニメーション学院を卒業しており、2024年には初の個展を開催するなど、その活動は広範に及ぶ。
2. 経歴
宮島礼吏の個人的な背景と漫画家としての成長過程について記述する。
2.1. 出生と成長背景
宮島礼吏は1985年12月15日に日本の長野県中野市で生まれた。中野市内の高校を卒業後、漫画家としての活動を開始するため上京し、東京で活動を始めた。
2.2. 学歴
彼は代々木アニメーション学院を卒業している。
2.3. 受賞歴とデビュー
宮島礼吏は漫画家としてのキャリアの初期に複数の賞を受賞している。2005年10月、彼の作品『サッカの天才日本語』が講談社マガジングランプリ(MGP)奨励賞を受賞した。同年には、読み切り漫画作品『プールの仙人掌日本語』で講談社第75回週刊少年マガジン新人漫画賞の選外佳作(現在の特別奨励賞)も受賞している。
正式なデビューは2008年、『マガジンSPECIAL』誌上での読み切り作品『アイコン日本語』の掲載による。その後も活動を続け、2009年には『週刊少年マガジン』で原田重光原作の短期連載作品『鈴木の視点日本語』の作画を担当した。2010年には、日本のアイドルグループAKB48を題材とした『AKB49~恋愛禁止条例~』の作画を手がけ、2016年まで『週刊少年マガジン』で連載された。
2017年には、現在も連載中の代表作の一つである『彼女、お借りします』を『週刊少年マガジン』で連載開始し、後にテレビアニメ化もされた。同年7月からは、アイドルグループ22/7のキャラクター・ストーリー原案の作成にも携わっている。2022年には、初の青年漫画誌となる『ヤングアニマル』で『紫雲寺家の子供たち』の連載を開始した。
2024年には、表参道のpixiv WAEN GALLERYで自身初となる個展「0(ラブ)」を開催した。
3. 主な作品
宮島礼吏の代表的な漫画作品と、漫画以外の多様な創作活動について紹介する。
3.1. 連載漫画作品
- 『鈴木の視点日本語』:原田重光原作。『週刊少年マガジン』にて2009年4・5合併号から9号まで連載されたが、単行本は未刊。
- 『AKB49~恋愛禁止条例~』:高橋ヒサシ原案協力、元麻布ファクトリー原作。『週刊少年マガジン』にて2010年39号から2016年8号まで連載され、単行本全29巻が刊行された。日本の人気アイドルグループAKB48を題材とした物語。
- 『もののて~江戸忍稼業~日本語』:『週刊少年マガジン』にて2016年37・38合併号から2017年2・3合併号まで連載され、単行本全3巻が刊行された。
- 『彼女、お借りします』(かのじょ、おかりします日本語):『週刊少年マガジン』にて2017年32号より連載中。2025年1月17日現在、単行本は既刊39巻。この作品は後にテレビアニメ化され、高い人気を博している。
- 『22/7+α』(ナナブンノニジュウニプラスアルファ日本語):葛西尚作画、秋元康企画協力。『サンデーうぇぶり』にて2020年1月12日から3月29日まで連載され、単行本全2巻が刊行された。宮島礼吏はストーリー原案を担当。
- 『彼女、人見知ります日本語』(かのじょ、ひとみしります日本語):木南ユカ作画協力。『マガジンポケット』にて2020年6月21日より連載中。単行本は2022年5月17日現在、既刊3巻。自身の作品『彼女、お借りします』のスピンオフ作品である。
- 『紫雲寺家の子供たち』(しうんじけのこどもたち日本語):雪野れいじ作画協力。『ヤングアニマル』にて2022年5号より連載中。2024年10月17日現在、単行本は既刊5巻。宮島礼吏にとって初の青年誌での連載作品である。
3.2. 読み切り漫画作品
- 『プールの仙人掌日本語』(プールのサボテン日本語、2005年)
- 『アイコン日本語』(2008年):『マガジンSPECIAL』2008年10月号に掲載された。
- 『彼女、転生します日本語』(かのじょ、てんせいします日本語、2020年):『週刊少年マガジン』に掲載。
- 『もののて 江戸奇傑忍者絵巻日本語』(もののて えどきけつにんじゃえまき日本語、2015年):『週刊少年マガジン』2015年34号に掲載された。
3.3. アニメーションおよびその他の創作活動
宮島礼吏は漫画制作に留まらず、多様なメディアで創作活動を展開している。
- テレビアニメ**
- 『あそびあそばせ』(2018年):第6話のエンドカードイラストを担当。
- 『22/7』(ナナブンノニジュウニ日本語、2020年):キャラクター・ネーム原案およびシリーズ構成を担当。
- テレビ番組**
- 『22/7 計算中』(ナナブンノニジュウニけいさんちゅう日本語、2018年):キャラクター・ストーリー原案を担当。
- コンピューターゲーム**
- 『必殺仕事人~お仕置きコレクション~日本語』(ひっさつしごとにんおしおきコレクション日本語、2013年):期間限定仕事人カード「漫画家アシスタント 芹野勾玉」のイラストを描き下ろした。
- 『22/7 音楽の時間』(ナナブンノニジュウニおんがくのじかん日本語、2020年):アイドルグループ22/7から派生したユニット「ChouChou」のキャラクターラフデザインを担当。
- その他イラスト**
- 『AKB48美術館日本語』(2011年):『マガジンSPECIAL』2011年5号に掲載。Not yetのイラストを手がけた。
4. プロフェッショナルな関係
宮島礼吏の職業上の関係性について詳述する。
4.1. 師匠
漫画家として宮島礼吏を指導した師匠は、漫画家の寺嶋裕二である。
4.2. アシスタント
宮島礼吏の制作過程において、彼と共に仕事をしたアシスタントは以下の通りである。これらの名前は、彼の代表作『彼女、お借りします』の単行本カバー裏の外枠に記載されている。また、過去には漫画シリーズ『ダイヤのA』のアシスタントも務めた。
- 三倉ゆめ
- 手前野日本語
- 港日本語
- 雪野れいじ
- 矢神翔
- 御池慧日本語
- 色意しのぶ日本語
5. 展覧会
宮島礼吏は、彼の芸術活動を披露する場として展覧会も開催している。
2024年には、東京表参道にあるpixiv WAEN GALLERYにて、自身初となる個展「0(ラブ)」を開催した。この展覧会では、彼の作品世界が展示された。
6. 外部リンク
- [https://twitter.com/Miyajimareiji 宮島礼吏 Reiji Miyajima] (2016年10月25日 - )
- [https://www.youtube.com/channel/UC5E8GlJuBscxbeqcdQZprhA 宮島礼吏miyajima reiji] (2019年10月3日 - )
- [https://www.instagram.com/miyajimareiji_official Reiji Miyajima] (2019年11月 - )
- [https://www.tiktok.com/@miyajima012 宮島礼吏] (miyajima012) - TikTok (2021年5月5日 - )
- [https://www.fanbox.cc/@miyajimareiji 宮島礼吏] - PIXIV FANBOX (2018年4月27日 - )
- [https://www.threads.net/@miyajimareiji_official 宮島礼吏] - Threads(2023年7月 - )
- [https://www.animenewsnetwork.com/encyclopedia/people.php?id=147124 Anime News Networkでの紹介]