1. 選手経歴
數馬正浩は、ユース時代から将来を嘱望される選手として活躍し、プロ入り後も複数のクラブでディフェンダーとしてプレーした。
1.1. ユース時代
數馬正浩は1998年から2000年にかけて横浜F・マリノスのユースチームに在籍した。ユース時代からサテライトリーグの試合に出場するなど、その才能は早くから認められていた。特に2000年には、チームの一員として日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会で優勝を果たし、ユース年代における主要なタイトルを獲得した。
1.2. プロ経歴
高校卒業後の2001年、數馬は金子勇樹、田中隼磨、坂田大輔らと共に横浜F・マリノスのトップチームに昇格し、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。
1.2.1. 横浜F・マリノス
2001年に横浜F・マリノスに加入した數馬は、新人ながら開幕からベンチ入りを果たし、J1リーグ第2節では早くもセンターバックとして先発出場した。この年、リーグ戦10試合に出場し1得点を記録するなど、1年目からチームに貢献した。しかし、2002年はリーグ戦1試合の出場にとどまった。
1.2.2. ベガルタ仙台
2002年9月、數馬はベガルタ仙台へ期限付き移籍した。その後、2004年には完全移籍に移行したが、ベガルタ仙台での出場機会は限られた。在籍中にチームはJ1リーグからJ2リーグへ降格を経験した。ベガルタ仙台では、2002年にリーグ戦2試合、2003年にリーグ戦6試合、2004年にリーグ戦3試合に出場した。2004年シーズン終了後、ベガルタ仙台との契約を満了した。
1.2.3. JAPANサッカーカレッジ
2005年からはJAPANサッカーカレッジへ移籍し、地域リーグでプレーした。ここではレギュラー選手として多くの試合に出場し、チームの主力として活躍した。2006年にはリーグ戦13試合で2得点、2007年にはリーグ戦11試合で4得点、2008年にはリーグ戦13試合で1得点を記録した。數馬は2008年シーズン終了をもって現役を引退した。
1.3. ポジション
數馬正浩の主なポジションはディフェンダーであり、特にセンターバックとしてプレーすることが多かった。身長179 cm、体重75 kgという体格を活かし、守備の要としてチームの守備を支える役割を担っていた。
2. クラブ別成績
クラブ成績 | リーグ | カップ | リーグカップ | 通算 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シーズン | クラブ | リーグ | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
日本 | リーグ | 天皇杯 | Jリーグカップ | 通算 | ||||||
2001 | 横浜F・マリノス | J1リーグ | 10 | 1 | 0 | 0 | 4 | 1 | 14 | 2 |
2002 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | 0 | ||
2002 | ベガルタ仙台 | J1リーグ | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
2003 | 6 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0 | ||
2004 | J2リーグ | 3 | 0 | 0 | 0 | - | 3 | 0 | ||
2005 | JAPANサッカーカレッジ | 北信越1部 | - | |||||||
2006 | 13 | 2 | 1 | 0 | - | 14 | 2 | |||
2007 | 11 | 4 | 2 | 0 | - | 13 | 4 | |||
2008 | 13 | 1 | - | - | 13 | 1 | ||||
キャリア通算 | 59 | 8 | 6 | 0 | 8 | 1 | 73 | 9 |
3. 引退後の活動
プロサッカー選手引退後、數馬正浩は2009年以降、妻の実家がある静岡県に転居し、引っ越し業やスーパーマーケットでの青果担当など、様々な職種を経験した。その後、東京都に転居し、クロネコヤマトで日雇いのアルバイトに従事する傍ら、京王バスの求人に応募し、正社員として採用された。
2013年に京王バス南株式会社に入社し、バスの運転士(営業係)として勤務を開始した。現在は、バスの運行を管理する「運行管理」の業務を担っており、プロスポーツ選手から公共交通を支える重要な役割へとキャリアを転換し、社会に貢献している。
4. 獲得タイトル
- 横浜F・マリノスユース
- 2000年日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会 優勝
5. 関連項目
- 横浜F・マリノスの選手一覧
- ベガルタ仙台の選手一覧