1. 個人情報
1.1. 出生と初期の経歴
木暮郁哉は1989年6月28日に東京都北区で生まれた。ユース時代は三菱養和SCの下部組織で過ごし、北区立堀船小学校、北区立堀船中学校、そして駒込高校に在籍しながらサッカーの技術を磨いた。この時期に、各年代の日本代表(U-16、U-17、U-18、U-19、U-20)に選出され、将来を嘱望される選手として注目を集めた。
1.2. 身長と体格
サッカー選手としての木暮の身体的条件は、身長177 cm、体重62 kgである。利き足は右足であり、この身体能力と技術が彼のプレースタイルに影響を与えている。
2. ユース経歴
木暮郁哉は、サッカー選手としてのキャリアの初期を三菱養和SCで過ごした。彼は三菱養和SC巣鴨ジュニア、三菱養和SC巣鴨ジュニアユース(2002年から2004年)、そして三菱養和SCユース(2005年から2007年)に所属し、各年代で日本のトップレベルのユース選手として活躍した。この期間中、彼はU-16、U-17、U-18、U-19、U-20といった様々な年代の日本代表に選出され、国際的な経験も積んだ。
3. プロ経歴
木暮郁哉のプロサッカー経歴は、日本国内での活動から始まり、その後シンガポール、カンボジアへと活躍の場を広げた。
3.1. 日本
木暮はプロキャリアをJ1リーグのアルビレックス新潟でスタートし、その後水戸ホーリーホック、アスルクラロ沼津への期限付き移籍を経験した。
3.1.1. アルビレックス新潟
高校卒業後、木暮はアルビレックス新潟に入団し、2008年から2014年まで所属した。ルーキーイヤーの2008年には、ボランチのレギュラーに定着し、リーグ戦12試合に出場した。しかし、この年、プロのフィジカルに悩まされ故障し、長期離脱を余儀なくされ、リーグ後半戦を棒に振った。
その後は負傷の影響もあり、満足な出場機会を得られない時期が続いたが、2011年には背番号を13番から8番に変更した。新潟で日本人選手が8番を背負うのは、元日本代表の山口素弘以来のことであった。このシーズン、彼は左右のサイドハーフで起用され、同年10月22日に行われた天皇杯2回戦の富山新庄クラブ戦でプロ初ゴールを記録した。
アルビレックス新潟では、J1リーグで通算45試合に出場し無得点、天皇杯で13試合1得点、Jリーグカップで4試合1得点を記録した。
3.1.2. 水戸ホーリーホック
2013年シーズンは、水戸ホーリーホックへ期限付き移籍した。J2リーグで15試合に出場したが、得点はなかった。水戸では天皇杯の出場はなかったものの、Jリーグカップで1試合に出場した。
3.1.3. アスルクラロ沼津
2014年シーズンは、アスルクラロ沼津へ期限付き移籍し、背番号10を背負った。JFLで21試合に出場し、3得点を挙げた。このシーズン終了後、アルビレックス新潟との契約が満了し、アスルクラロ沼津との期限付き移籍期間も満了となった。
3.2. シンガポール
日本でのキャリアを終えた後、木暮はシンガポールへと活躍の場を移し、アルビレックス新潟シンガポール、ホウガン・ユナイテッドFC、ゲイラン・インターナショナルFCでプレーした。
3.2.1. アルビレックス新潟シンガポール
2015年、木暮はアルビレックス新潟シンガポールへ完全移籍した。このシーズンはSリーグで22試合に出場し3得点を挙げ、シンガポール・カップで6試合無得点、シンガポール・リーグカップで4試合2得点を記録した。全公式戦を通じて5得点13アシストを記録する活躍を見せ、2015年のSリーグ年間最優秀選手賞を受賞した。また、チームは2015年のシンガポール・カップとシンガポール・リーグカップの両大会で優勝し、木暮もその主要メンバーとして貢献した。
3.2.2. ホウガン・ユナイテッドFC
アルビレックス新潟シンガポールでの印象的な活躍が評価され、2016年1月31日、木暮はホウガン・ユナイテッドFCへ完全移籍した。2016年シーズンはSリーグで13試合に出場し2得点を記録した。同年4月14日にはウォリアーズFC戦で決勝ゴールを挙げ、チームの1-0の勝利に貢献した。シンガポール・カップでは1試合1得点、シンガポール・リーグカップでは4試合3得点を記録した。2017年シーズンもホウガン・ユナイテッドに在籍し、Sリーグで19試合に出場し7得点、シンガポール・カップで5試合2得点、シンガポール・リーグカップで3試合無得点を記録した。
3.2.3. ゲイラン・インターナショナルFC
2018年、木暮はゲイラン・インターナショナルFCへ移籍した。シンガポールプレミアリーグで21試合に出場し1得点を記録した。
3.3. カンボジア
シンガポールでのキャリアを終えた後、木暮はカンボジアへと移り、ソルティーロ・アンコールFCとナガワールドFCでプレーしている。
3.3.1. ソルティーロ・アンコールFC
2019年、木暮はカンボジアのソルティーロ・アンコールFCへ移籍した。2019年シーズンはカンボジアリーグで17試合に出場し6得点を挙げた。2020年シーズンも同クラブに在籍し、カンボジアリーグで15試合に出場し4得点を記録した。
3.3.2. ナガワールドFC
2021年、木暮はナガワールドFCへ移籍し、現在も同クラブに所属している。
4. 代表歴
木暮郁哉は、ユース年代で日本代表に選出され、国際大会での経験も積んだ。2008年にはAFC U-19選手権2008の日本U-19代表に選出され、同大会で2試合に出場した。
5. 個人成績
最終更新日:2020年11月23日
| 日本 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| クラブ | シーズン | リーグ | 天皇杯 | Jリーグカップ | 合計 | |||||
| ディビジョン | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
| 新潟 | 2008 | J1 | 12 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 15 | 0 | 
| 2009 | J1 | 3 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 8 | 0 | |
| 2010 | J1 | 7 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 12 | 0 | |
| 2011 | J1 | 19 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 20 | 1 | |
| 2012 | J1 | 4 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 7 | 1 | |
| 合計 | 45 | 0 | 13 | 1 | 4 | 1 | 62 | 2 | ||
| 水戸 | 2013 | J2 | 15 | 0 | - | 1 | 0 | 16 | 0 | |
| 合計 | 15 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 16 | 0 | ||
| 沼津 | 2014 | JFL | 21 | 3 | - | - | 21 | 3 | ||
| 合計 | 21 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21 | 3 | ||
| シンガポール | ||||||||||
| クラブ | シーズン | リーグ | シンガポール・カップ | シンガポール・リーグカップ | 合計 | |||||
| ディビジョン | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
| 新潟S | 2015 | Sリーグ | 22 | 3 | 6 | 0 | 4 | 2 | 32 | 5 | 
| 合計 | 22 | 3 | 6 | 0 | 4 | 2 | 32 | 5 | ||
| ホウガン・ユナイテッド | 2016 | Sリーグ | 13 | 2 | 1 | 1 | 4 | 3 | 18 | 6 | 
| 2017 | Sリーグ | 19 | 7 | 5 | 2 | 3 | 0 | 27 | 9 | |
| 合計 | 32 | 9 | 6 | 3 | 7 | 3 | 45 | 15 | ||
| ゲイラン・インターナショナル | 2018 | シンガポールプレミアリーグ | 21 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21 | 1 | 
| 合計 | 21 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21 | 1 | ||
| カンボジア | ||||||||||
| ソルティーロ・アンコール | 2019 | カンボジアリーグ | 17 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 17 | 6 | 
| 2020 | カンボジアリーグ | 15 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 4 | |
| 合計 | 32 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 32 | 10 | ||
| ナガワールド | 2021 | カンボジアリーグ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 
| 合計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
| キャリア通算 | 156 | 16 | 25 | 4 | 16 | 6 | 197 | 26 | ||
6. 受賞歴
木暮郁哉は、クラブでの優勝経験と個人での表彰を複数回受けている。
6.1. クラブでの受賞
- シンガポール・カップ: 2015年(アルビレックス新潟シンガポール)
 - シンガポール・リーグカップ: 2015年(アルビレックス新潟シンガポール)
 
6.2. 個人での受賞
- Sリーグ年間最優秀選手賞: 2015年