1. Overview
村松大輔は、静岡県焼津市出身の元プロサッカー選手であり、主にディフェンダーとして活躍した。藤枝東高校時代には全国高校サッカー選手権大会で準優勝に貢献し、大会優秀選手にも選出された。プロキャリアでは、Honda FC、湘南ベルマーレ、清水エスパルス、徳島ヴォルティス(期限付き移籍)、ヴィッセル神戸(期限付き移籍)、ギラヴァンツ北九州に所属。特に2012年ロンドンオリンピックではU-23日本代表の一員として4位入賞に貢献した。2019年2月に現役を引退し、現在はタレント兼会社員として活動している。
2. Personal Information
村松大輔は1989年12月16日に静岡県焼津市で生まれた。身長は176 cm、体重は73 kg。利き足は右足である。プロサッカー選手としての主なポジションはDFであった。愛称は「ムラ」。
3. Youth Career
村松大輔のサッカー選手としての育成は、焼津南SSSで始まり、1997年から2001年まで在籍した。その後、2002年から2004年まで藤枝東FCでプレー。2005年から2007年には藤枝東高校に進学し、サッカー部で活動した。高校3年時には、第86回全国高校サッカー選手権大会においてチームの準優勝に大きく貢献し、自身も大会優秀選手に選出されるなど、その才能を高く評価された。
4. Club Career
村松大輔のプロキャリアは、2008年に日本フットボールリーグ所属のHonda FCに入団したことから始まった。当時アマチュア体制であったHonda FCでは、試合のない日は午前中に本田技研工業浜松製作所にて自動車用部品のギア製造ラインに勤務し、午後からトレーニングを行うという日々を送っていた。2008年4月27日の前期第8節佐川印刷戦で途中出場し、最終的にリーグ戦7試合に出場した。
Honda FCでの活躍、特にU-19日本代表でのプレーが認められ、複数のJ2クラブから勧誘を受けた。その中で、2009年に当時J2に所属していた湘南ベルマーレへ完全移籍。移籍初年度から開幕戦にスタメン出場し、累積警告による1試合の欠場を除き、リーグ戦50試合に出場するなど主力として活躍した。この年、湘南ベルマーレはJ1昇格を達成した。
2011年には清水エスパルスへ完全移籍。清水では本来のセンターバックに加え、ボランチや右サイドバックとしても起用され、ユーティリティ性を発揮した。2012年シーズンにはワンボランチのポジションでレギュラーとして定着した。
2014年6月30日、清水エスパルスから徳島ヴォルティスへ期限付き移籍することが発表された。徳島では主にセンターバックとしてプレーした。2015年には清水エスパルスに復帰した。
2016年にはヴィッセル神戸へ期限付き移籍。
2017年には再び清水エスパルスに戻ったが、出場機会は少なく、この年限りで清水を退団した。
2018年からはギラヴァンツ北九州に移籍し、1シーズンプレーした。シーズン終了後、契約満了によりギラヴァンツ北九州を退団。
そして、2019年2月9日、プロサッカー選手としての現役引退を発表した。
4.1. Club Statistics
村松大輔のクラブキャリアにおけるリーグ戦、天皇杯、Jリーグカップの通算成績は以下の通りである(2019年2月23日更新)。
クラブ | シーズン | リーグ | 天皇杯 | Jリーグカップ | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
Honda FC | 2008 | 7 | 0 | 2 | 0 | - | 9 | 0 | |
湘南ベルマーレ | 2009 | 50 | 0 | 1 | 0 | - | 51 | 0 | |
2010 | 30 | 0 | 2 | 0 | 5 | 0 | 37 | 0 | |
清水エスパルス | 2011 | 19 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 24 | 0 |
2012 | 29 | 3 | 2 | 0 | 7 | 0 | 38 | 3 | |
2013 | 33 | 4 | 2 | 0 | 6 | 0 | 41 | 4 | |
2014 | 7 | 0 | - | 1 | 0 | 8 | 0 | ||
徳島ヴォルティス | 15 | 0 | 0 | 0 | - | 15 | 0 | ||
清水エスパルス | 2015 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0 |
ヴィッセル神戸 | 2016 | 5 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 9 | 0 |
清水エスパルス | 2017 | 5 | 0 | 3 | 0 | 4 | 1 | 12 | 1 |
ギラヴァンツ北九州 | 2018 | 26 | 1 | 0 | 0 | - | 26 | 1 | |
キャリア通算 | 229 | 8 | 15 | 0 | 31 | 1 | 275 | 9 |
5. National Team Career
村松大輔は、各年代別の日本代表に選出され、国際舞台での経験を積んだ。
Honda FC所属中の2008年にはU-19日本代表に選出され、AFC U-19選手権2008に出場し、全4試合に先発出場した。チームは準々決勝で敗退したが、この選出はHonda FC所属選手としては16年ぶりの快挙であった。
2009年12月21日には、AFCアジアカップ最終予選のイエメン代表戦に向けたA代表に初招集された。しかし、遠征先のイエメンで38.6℃の高熱を発症し、インフルエンザA型と診断されたため、宿舎で完全隔離され、試合出場は叶わなかった。
2011年にはロンドンオリンピックアジア2次予選に出場するU-22日本代表に選出された。
2012年にはトゥーロン国際大会に出場するU-23日本代表に選ばれた。同年7月には、ロンドンオリンピックに出場するU-23日本代表にも選出された。本大会では、グループリーグのホンジュラス代表戦1試合に右サイドバックとして出場した。日本代表は同大会で4位という成績を収めた。
5.1. Appearances in Major Competitions
村松大輔の主要国際大会での出場記録は以下の通りである。
チーム | 大会 | カテゴリー | 出場 | 得点 | チーム成績 | |
---|---|---|---|---|---|---|
先発 | 途中出場 | |||||
日本 | AFC U-19選手権2008 | U-19 | 4 | 0 | 0 | 準々決勝 |
6. Titles and Awards
村松大輔は、サッカーキャリアを通じて以下のタイトルを獲得している。
- 第86回全国高校サッカー選手権大会準優勝
7. Post-Retirement Activities
プロサッカー選手としての現役引退後、村松大輔はInstagramアカウントを開設し、タレント兼会社員として活動している。