1. 概要
柴田大地(しばた だいち日本語、1990年8月13日 - )は、三重県出身の元サッカー選手であり、現在は警察官として社会貢献活動に従事している。選手時代のポジションはゴールキーパー。彼は浦和レッドダイヤモンズのユース組織で育ち、びわこ成蹊スポーツ大学を経て、藤枝MYFC、カターレ富山、FC鈴鹿ランポーレでプロとして活躍した。2015年に現役を引退した後、2018年からは三重県警察の刑事として、市民の安全を守るために尽力しており、その活動はメディアでも取り上げられている。本記事は、彼のサッカー選手としての功績と、引退後の社会における献身的な活動に焦点を当て、その多岐にわたるキャリアを詳細に記述する。
2. 生涯と初期キャリア
柴田大地は、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせる以前から、その才能を開花させてきた。
2.1. 出生と幼少期
柴田大地は、1990年8月13日に三重県で生まれた。幼少期からサッカーに親しみ、その情熱と才能を育んだ。彼は幼い頃からその運動能力、特にゴールキーパーとしての素質を見せ、将来のキャリアの基礎を築いた。
2.2. ユース・大学サッカーキャリア
柴田は、地元の三重北SSS、FC四日市ジュニアユースでサッカーの基礎を学び、その後、より高いレベルを目指し浦和レッドダイヤモンズのユース組織に入団した。2006年から2008年まで浦和レッドダイヤモンズユースに所属し、埼玉県立いずみ高等学校で学んだ。ユース卒業後、2009年にびわこ成蹊スポーツ大学に進学し、2012年まで同大学のサッカー部で活躍した。大学サッカーで経験を積む中で、彼はプロの道を意識するようになる。
3. プロサッカーキャリア
大学卒業後、柴田大地はプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせ、複数のクラブでプレーした。
3.1. 藤枝MYFC
びわこ成蹊スポーツ大学での活躍が認められ、柴田は2013年に藤枝MYFCへ入団し、プロサッカー選手としての第一歩を踏み出した。この年、彼はJFLの試合に16試合出場し、ゴールキーパーとしてチームに貢献した。
3.2. カターレ富山
2014年、柴田はカターレ富山へ完全移籍した。この移籍により、彼はJ2リーグというより高いレベルでの挑戦の機会を得た。同年8月10日には、富山県総合運動公園陸上競技場で行われたモンテディオ山形戦でJ2リーグデビューを果たし、プロとしての実績を積んだ。カターレ富山ではJ2リーグで2試合に出場したが、同年シーズン終了後、クラブとの契約を満了し退団することとなった。
3.3. FC鈴鹿ランポーレと現役引退
カターレ富山を退団した後、柴田は2015年に地元三重県のクラブであるFC鈴鹿ランポーレへ移籍した。FC鈴鹿ランポーレでは東海1部リーグに所属したが、このシーズンは試合出場機会はなかった。そして同年11月13日、彼はプロサッカー選手としての現役引退を正式に発表した。
4. 代表歴
柴田大地は、その若くして培われた才能により、日本の年代別代表チームや地域選抜チームにも選出され、国際的な経験を積んだ。2005年にはU-15日本代表に選ばれ、日本の将来を担う若手選手の一人として期待された。また、大学在籍中には、2011年と2012年の2年連続で関西大学選抜に選出され、各地域のトップレベルの大学選手たちと共にプレーし、その実力を示した。
5. 個人成績
柴田大地のプロキャリアにおけるリーグ戦、カップ戦の通算成績は以下の通りである。
年 | 所属クラブ | リーグ | リーグ | 出場 | 得点 | その他 | 出場 | 得点 | 総通算 | 出場 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009 | びわこ成蹊スポーツ大学 | - | - | - | - | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
2013 | 藤枝MYFC | JFL | 16 | 0 | - | 0 | 0 | 16 | 0 | ||
2014 | カターレ富山 | J2 | 2 | 0 | - | 0 | 0 | 2 | 0 | ||
2015 | FC鈴鹿ランポーレ | 東海1部 | 0 | 0 | - | - | 0 | 0 | |||
総通算 | 18 | 0 | - | 0 | 0 | 18 | 0 |
- Jリーグ初出場 - 2014年8月10日 J2第26節 vsモンテディオ山形(富山県総合運動公園陸上競技場)
6. 現役引退後の活動
サッカー選手としてのキャリアを終えた後、柴田大地は新たな道に進み、社会の安全と秩序の維持に貢献している。
6.1. 警察官としてのキャリア
2015年にプロサッカー選手としての現役を引退した柴田は、2018年からは三重県警察の警察官として新たなキャリアをスタートさせた。彼はまず四日市南警察署に配属され、刑事第一課盗犯係として窃盗事件の捜査に尽力した。その後、桑名警察署に異動し、引き続き地域社会の安全確保のためにその職務を全うしている。サッカー選手時代に培った身体能力や精神力は、犯罪捜査という新たな分野でも大いに生かされており、彼の社会貢献への強い意欲がうかがえる。
6.2. メディア出演
警察官としての柴田の活動は、そのユニークな経歴と献身的な姿勢から、多くのメディアに注目された。彼は、フジテレビのドキュメンタリー番組『逮捕の瞬間!密着24時』や、テレビ朝日の『列島警察捜査網 THE追跡』といった人気番組に出演した。これらの番組では、彼が刑事として犯人逮捕に至るまでの緊迫した捜査の様子や、日々の警察活動が社会の安全にどのように貢献しているかなどが描かれ、視聴者に警察官という仕事の重要性や厳しさを伝えた。彼のメディア出演は、警察官の仕事への理解を深める一助となり、社会の治安維持に対する意識向上にも貢献している。