1. 概要
永作博美は、日本の女優、歌手、タレントとして多岐にわたるキャリアを築いてきた。1989年にアイドルグループ「ribbon」のメンバーとしてデビューし、その後ソロ歌手としても活動。1994年のテレビドラマ『陽のあたる場所』で本格的に女優としての道を歩み始め、数々の映画やテレビドラマ、舞台で主演や重要な役柄を演じ、その演技力が高く評価されている。特に、映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』や『八日目の蝉』での演技は高く評価され、数々の映画賞を受賞している。マーク・シリングは彼女を「現在日本で活動する最高のコメディ女優」と評している。また、ナレーションやCM出演など、幅広い分野で活躍している。
2. Early Life and Career Start
永作博美の誕生から芸能界入りまでの経緯、アイドルグループ「Ribbon」での活動、そしてソロ歌手としてのデビューまでを詳述する。
2.1. Birth and Early Life
永作博美は1970年10月14日、茨城県行方郡麻生町(現:行方市)で生まれた。本名は結婚後の内藤博美(旧姓:永作)。血液型はB型。名前の「博美」は、生まれた年である1970年に開催された大阪万博に因んで祖父が名付けたという。子供の頃から歌は好きだったが、元々芸能界への憧れは特になかったと語っている。
2.2. Education and Debut
茨城県立麻生高等学校を卒業。芸能界入りのきっかけは、高校生活最後の思い出として応募した1988年の『オールナイトフジ 女子高生スペシャル』(フジテレビ)の美感少女コンテストでベストパフォーマー賞を受賞したことである。この一度きりの出演のつもりだったが、その後、バラエティ番組『田代まさしのオイシイじゃん』(フジテレビ)に6か月間出演。この番組のディレクターから勧められて受けた乙女塾1期生の審査に合格し、その後の番組『パラダイスGoGo!!』への出演が決まった。
2.3. Idol Group Activities: Ribbon
高校卒業後の1989年に、バラエティ番組『パラダイスGoGo!!』(フジテレビ)内の「乙女塾」から、松野有里巳、佐藤愛子と共に3人でアイドルグループ「ribbon」を結成し、活動を開始した。デビュー曲「リトル★デート」では松野有里巳がセンターを務めたが、セカンドシングル以降は永作がセンターを務めるようになった。また、他のメンバーからは、そのさっぱりとした男らしい性格から「おじさん」と呼ばれていたという。乙女塾のメンバーの中では年長であったため、メンバーからは「お姉さん」として尊敬されていた。
2.4. Solo Debut
ribbonとしての活動と並行して、1993年にはシングル「My Home Town」でソロ歌手としてデビューを果たした。
3. Acting Career
永作博美は、映画、テレビドラマ、舞台、声優など、女優として多岐にわたる作品に出演し、様々な役柄を演じてきた。
3.1. Film
永作博美は数多くの映画に出演し、その演技力が高く評価されてきた。
- 『ドッペルゲンガー』(2003年) - 由佳 役
- 『石井のおとうさんありがとう』(2004年) - 石井品子 役
- 『空中庭園』(2005年) - 飯塚麻子 役
- 『天使』(2006年) - カスミ 役
- 『好きだ、』(2006年) - ユウ(34歳) 役。この作品で第21回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。
- 『気球クラブ、その後』(2006年) - 美津子 役
- 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年) - 和合待子 役。この作品で第32回報知映画賞、ブルーリボン賞、キネマ旬報、ヨコハマ映画祭、日本映画批評家大賞、日本インターネット映画大賞の各助演女優賞を受賞した。
- 『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』(2007年) - 日下部七海 役
- 『クローズド・ノート』(2007年) - 可奈子 役
- 『人のセックスを笑うな』(2008年) - 主演・ユリ 役
- 『同窓会』(2008年) - 友永雪 役
- 『R246 STORY「弁当夫婦」』(2008年)
- 『その日のまえに』(2008年) - 日野原とし子 役
- 『魔法遣いに大切なこと』(2008年) - ソラの母 役
- 『クローンは故郷をめざす』(2009年) - 高原時枝 役
- 『脇役物語』(2010年) - アヤ 役。この作品で第13回カリフォルニア・インディペンデント映画祭最優秀女優賞を受賞。
- 『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(2010年) - 園田由紀 役。この作品で第20回日本映画批評家大賞主演女優賞、第35回山路ふみ子映画賞女優賞、第3回TAMA映画賞最優秀女優賞、第36回報知映画賞主演女優賞を受賞。
- 『八日目の蝉』(2011年) - 野々宮希和子 役。この作品で第66回毎日映画コンクール女優助演賞、第85回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞、第54回ブルーリボン賞主演女優賞、第16回日本インターネット映画大賞主演女優賞、第35回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した。
- 『四十九日のレシピ』(2013年) - 主演・熱田百合子 役
- 『さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-』(2015年) - 主演・吉田岬 役。この作品で第17回台北映画祭最優秀主演女優賞を受賞。
- 『ソロモンの偽証』(2015年) - 三宅未来 役
- 『夫婦フーフー日記』(2015年) - 主演・清水優子(ヨメ) 役(佐々木蔵之介とのダブル主演)
- 『朝が来る』(2020年) - 主演・栗原佐都子 役。この作品で第44回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。
3.2. Television Dramas
永作博美はテレビドラマでも多くの作品に出演し、幅広い役柄を演じている。
- 『鎌倉恋愛委員会「出会いはオンタイム」』(1991年、TBS)
- 『世にも奇妙な物語』(フジテレビ) - 歴代最多8回の主演を務めている。
- 第2シリーズ「テレフォンカード」(1991年1月31日) - 共演・博美 役
- 七夕の特別編「罰ゲーム」(1994年7月7日) - 主演・ユキ 役
- '96冬の特別編「赤ちゃん養育ソフト」(1996年1月4日) - 主演・渡辺紀子 役
- '99春の特別編「協力者」(1999年3月31日) - 主演・深森和津美 役
- '04春の特別編「サイゴノヒトトキ」(2004年3月29日) - 主演・鈴木弥生 役
- '07春の特別編「雰差値教育」(2007年3月26日) - 主演・名城恵子 役
- 21世紀21年目の特別編「缶けり」(2011年5月14日) - 主演・藤村幸子 役
- '17春の特別編「一本足りない」(2017年4月29日) - 主演・風見綾子 役
- 『陽のあたる場所』(1994年、フジテレビ) - 山本ふみえ 役。この作品で本格的に女優デビューした。
- 『レベル7 -空白の90日-』(1994年、関西テレビ)
- 『さんかくはぁと』(1995年、テレビ朝日) - ヒロイン・七海郁子 役。当時24歳で女子高生役を演じ、話題となった。
- 『カケオチのススメ』(1995年、テレビ朝日) - ヒロイン・鴬谷由比 役
- 『内館牧子の失恋美術館「あの頃」』(1995年、フジテレビ)
- 『恋のクロスロード』(1996年、関西テレビ)
- 『京都埋蔵金伝説殺人事件』(1996年、TBS)
- 『恐い女シリーズ「笑う女」』(1996年、フジテレビ) - 主演
- 『きっと誰かに逢うために』第6話(1996年、テレビ東京)
- 『金曜時代劇 天晴れ夜十郎』(1996年 - 1997年、NHK総合) - おれん 役
- 『ひとり暮らし』(1996年、TBS) - 西島恭子 役。この作品で第11回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞。
- 『いとしの未来ちゃん』第1話(1997年、テレビ朝日)
- 『金のたまご』(1997年、TBS) - 山口涼 役
- 『青い鳥』(1997年、TBS) - 秋本美紀子 役
- 『冷たい月』(1998年、日本テレビ) - 森下美咲 役
- 『ひとりぼっちの君に』(1998年、TBS) - ヒロイン・本多里美 役
- 『烏鯉』(1998年、TBS)
- 『くらげが眠るまで』(1998年 - 1999年、SKY Perfect TV!) - 主演・出町杳子 役
- 『週末婚』(1999年、TBS) - 主演・浅井(矢作)月子 役。この作品で第21回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞を受賞。
- 『週末婚スペシャル』(1999年10月1日)
- 『玩具の神様』(1999年、NHK総合)
- 『ディア・フレンド』(1999年、TBS) - 片平玲子 役
- 『ブラック・ジャック~臓器農場行き幽霊バス~』(2000年、TBS) - 佐山玲子 役
- 『伝説の教師』(2000年、日本テレビ) - ヒロイン・神宮司絹香 役
- 『百年の物語』第2夜「戦後編・愛は哀しみをこえて」(2000年、TBS) - 島崎芳江 役
- 『午前三時のルースター』(2000年、テレビ朝日) - 今井美奈子 役
- 『ちいさな橋を架ける』(2001年、毎日放送)
- 『Pure Soul~君が僕を忘れても~』(2001年、日本テレビ) - 主演・瀬田薫 役
- 『慎吾ママドラマスペシャル おっはーは世界を救う』第2回(2001年、フジテレビ)
- 『憧れの人』(2001年、関西テレビ)
- 『婚外恋愛』(2002年、テレビ朝日) - 主演・湯浅みつる 役
- 『海猿』(2002年、フジテレビ) - 浦部美晴 役
- 『海猿2』(2003年)
- 『伝説のマダム』(2003年、読売テレビ) - 光善寺玲子 役
- 『負け犬女の壁』第1話「結婚は、未だ現れない大トロと? or 近くにいるアジ男と?」(2004年、TBS) - 主演・城真奈美 役
- 『ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏』(2004年、日本テレビ) - 百瀬有里 役
- 『四谷くんと大塚くん/天才少年探偵登場の巻』(2004年、TBS) - 中尾洋子 役
- 『一番大切なデート』(2004年、TBS) - 主演・長谷川カヤノ 役
- 『恋のから騒ぎ ドラマスペシャル~Love Stories~「アニキと呼ばれた女」』(2004年、日本テレビ) - 主演・雁野スミ子 役
- 『交渉人』(2005年、テレビ朝日) - ヒロイン・遠野麻衣子 役
- 『幸福2020』(2005年、NHK総合) - 主演・秋月雪乃 役
- 『死亡推定時刻』(2006年、フジテレビ) - 渡辺美貴子 役
- 『女と男と物語PART III「第10話 ぷろぽーず」』(2005年、朝日放送テレビ) - 築田ともみ 役
- 『時効警察』第4話(2006年、テレビ朝日) - アヤメ旅子 役
- 大河ドラマ『功名が辻』(2006年、NHK総合) - 茶々→淀 役
- 『週刊真木よう子』第12話(2008年、テレビ東京) - カモメ 役
- 『四つの嘘』(2008年、テレビ朝日) - 主演・原詩文 役
- 『福家警部補の挨拶~オッカムの剃刀~』(2009年、NHK総合) - 主演・福家警部補 役
- 『いのちの島』(2009年、TBS) - 主演・神野めぐみ 役
- 『曲げられない女』(2010年、日本テレビ) - 長部璃子 役
- 『蛇のひと』(2010年、WOWOW) - 主演・三辺陽子 役
- 『11文字の殺人』(2011年、フジテレビ) - 主演・結城梨花子 役
- 『愛・命 ~新宿歌舞伎町駆け込み寺~』(2011年、テレビ朝日) - ヒロイン・中原洋子 役
- 『ダーティ・ママ!』(2012年、日本テレビ) - 主演・丸岡高子 役
- 『連続ドラマW 私という運命について』(2014年、WOWOW) - 主演・冬木亜紀 役
- 『連続ドラマW 沈黙法廷』(2017年、WOWOW) - 主演・山本美紀 役
- 『さよなら私』(2014年、NHK総合) - 主演・星野友美 役
- 『福岡発地域ドラマ「いとの森の家」』(2015年、NHK総合) - 主演・加奈子 役
- 『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』第1話「ムーンストーン」(2016年、フジテレビ) - 主演・大庭小百合 役
- 『刑事バレリーノ』(2016年、日本テレビ) - 深平あずさ 役
- 『土曜ドラマ みかづき』(2019年、NHK総合) - 赤坂千明 役
- 『プリンセス美智子さま物語 知られざる愛と苦悩の軌跡』(2019年、フジテレビ) - 主演・浜村時子 役
- 『あの家に暮らす四人の女』(2019年、テレビ東京) - 谷山雪乃 役
- 『左手一本のシュート』(2020年、BS-TBS) - 田中一女 役
- 『ドラマ10 半径5メートル』(2021年、NHK総合) - 亀山宝子 役
- 『鹿児島発地域ドラマ「この花咲くや」』(2022年、NHK BSプレミアム) - 武岡綾子 役
- 『連続テレビ小説 舞いあがれ!』(2022年 - 2023年、NHK総合) - 岩倉めぐみ 役
- 『夜ドラ バニラな毎日』(2025年、NHK総合) - 佐渡谷真奈美 役
3.2.1. Streaming Dramas
永作博美は配信ドラマにも出演している。
- モダンラブ・東京「彼を信じていた13日間」(2022年秋配信、Amazon Prime Video)
3.3. Stage Performances
永作博美は舞台でも活躍し、その演技の幅広さを見せている。
- 『タイムスリップ黄金丸』(1993年)
- 『Stand by me』(1994年)
- 『下北ビートニクス』(1996年)
- 一人芝居『水物語』(1997年)
- 『ラヴ・レターズ』(1998年)
- 『オレアナ』(1999年)
- 『恋愛戯曲』(2000年)
- 『人間風車』(2003年)
- 『ふたたびの恋』(2003年)
- 『LAST SHOW』(2005年)
- 『ドラクル God Fearing Dracul』(2007年)
- 『幸せ最高ありがとうマジで!』(2008年)
- 『雨』(2011年)
- 『シレンとラギ』(2012年) - 主演・シレン 役
- 『プルートゥ PLUTO』(2015年) - ウラン/ヘレナ(2役)
- 『頭痛肩こり樋口一葉』(2016年、シアタークリエ) - 主演・樋口一葉 役
- 『人形の家PART2』(2019年) - 主演・ノラ 役
- 『月とシネマ2023』(2023年公演予定) - 高山万智子 役
3.4. Voice Acting and Dubbing
永作博美は、映画の吹き替えや声優としても活動している。
- 『かいじゅうたちのいるところ』(2010年) - KW 役
- 『ペット』(2016年) - クロエ 役
- 『ペット2』(2019年) - クロエ 役
4. Singing Career
永作博美はアイドルグループ「ribbon」での活動を経て、ソロ歌手としても楽曲をリリースしている。
4.1. Singles
永作博美がリリースしたシングルは以下の通りである。
# | 発売日 | タイトル | c/w | 規格 | 規格品番 | オリコン最高位 |
---|---|---|---|---|---|---|
ポニーキャニオン | ||||||
1st | 1993年8月4日 | My Home Town | 届かぬ思い | 8cmCD | PCDA-00469 | 36位 |
2nd | 1994年1月21日 | Without You | あなただけに | 8cmCD | PCDA-00528 | 45位 |
3rd | 1994年6月17日 | 逢いにきて | 恋と微笑みと花 | 8cmCD | PCDA-00598 | 67位 |
東芝EMI / EASTWORLD HIROMI NG 名義 | ||||||
1998年2月25日 | 9:01PM | ひらめき | 8cmCD | TODT-5125 | 97位 |
4.2. Albums
永作博美がリリースしたアルバムは以下の通りである。
発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | オリコン最高位 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
ポニーキャニオン | ||||||
1st | 1993年9月1日 | N | CD | PCCA-00474 | 41位 | |
2nd | 1994年7月21日 | Here and Now | CD | PCCA-00615 | 90位 |
ベストアルバムとして、2007年8月17日に『永作博美 SINGLES コンプリート』(CD+DVD、PCCA-02508)がポニーキャニオンからリリースされたが、オリコンチャートでは圏外であった。
4.3. Tie-ups
永作博美の楽曲は、以下のメディアでタイアップとして使用された。
曲名 | タイアップ | 収録作品 |
---|---|---|
9:01PM | テレビ東京系『ASAYAN』オープニングテーマ | シングル「9:01PM」 |
5. Other Activities
女優・歌手活動以外にも、永作博美は多岐にわたる分野で活動している。
5.1. Narration
永作博美は、ドキュメンタリー番組や様々なプログラムでナレーションを担当している。
- 『たけしの万物創世紀』(1996年4月 - 1996年9月、朝日放送テレビ) - レギュラー
- 『女たちの北京オリンピックSP』(2008年、TBS)
- 『奇跡の地球物語~近未来創造サイエンス』(2009年10月4日、テレビ朝日)
- 『追跡!AtoZ』(2010年11月13日 - 不定期、NHK総合)
- 『コズミックフロント☆NEXT』(2015年4月2日 - 2018年3月15日、NHK BSプレミアム)
- 『スポヂカラ!』(2021年5月12日、NHK BS1) - 鹿島アントラーズを取り上げた初回放送で担当。永作の出身地である行方市は同チームのホームタウンでもある。
- 『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)
- 「東京、タクシー物語。」前編 ~コロナとシングルマザーの運転手~(2021年5月9日)
- 「東京、タクシー物語。」後編 ~シングルマザーと新人ドライバー~ (2021年5月16日)
- 「愛する人、見送る私」~看護師僧侶と3つの家族~ (2021年10月31日)
- 「母と息子のやさしいごはん2」前編・後編 ~僕と母さん 時々 父さん~ (2024年8月18日・25日)
- 『世界ふれあい街歩き』(不定期、NHK BS・BSプレミアム4K)
5.2. Variety and Other Broadcast Appearances
バラエティ番組やトークショーなど、女優・歌手活動以外の放送出演も行っている。
- 『おしえて!ガリレオ』(読売テレビ) - 後期レギュラー解答者
- 『はなきんデータH』(1995年4月 - 1996年3月、テレビ朝日) - レギュラー
- 『ASAYAN』(1996年 - 1998年、テレビ東京) - 司会
- 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 「ガキの使い卒業 さようなら山崎邦正」』(2013年4月7日、日本テレビ) - ナレーション
5.3. Commercials (CM)
永作博美は多くの企業のCMに出演している。
- トヨタ自動車
- 「カローラツーリングワゴン」(1995年)
- 「TNGA STORY」(2015年) - 秋田 役
- オーエムエムジー「O-net」(1997年)
- ソニー・コンピュータエンタテインメント 「PlayStation」(1997年)
- リクルート「ゼクシィ」(1998年)
- 常盤薬品「ベジタブルウォーター」(1998年)
- 花王「エッセンシャル ダメージケア」(1998年 - 2000年、2012年 - )
- キリンビバレッジ「生茶」(2001年)
- 資生堂
- 「リチャードホワイティス」(2001年)
- 「ELIXIR SUPERIEUR」(2010年 - 2011年)
- サントリー「それから」(2004年)
- 月桂冠「つき」(2006年)
- 大和ハウス工業「xevo」(2008年 - 2009年)
- 大塚製薬「ネイチャーメイド」(2008年 - 2009年)
- 日本ハム「新鮮生活ZERO 糖質0ロースハム」(2009年)
- ライオン「スマイル40EX」(2009年 - 2010年)
- サッポロビール「サッポロ 金のオフ」(2011年 - )
- カネボウ化粧品「コフレドール」(2012年 - )
- 明治「プレミアムアイスクリーム グラン」(2012年 - )
- アコム(2013年 - )
- 日本コカ・コーラ「ジョージア ほっとジョージア」(2013年 - )
- エーザイ「チョコラBB」(2016年 - )
- 中小企業のチカラ 中小企業からニッポンを元気にプロジェクト(2022年 - )
5.4. Books and Photo Books
永作博美は、自身が執筆した書籍や写真集も出版している。
- 『やうやう』(2008年1月17日、リトル・モア)
- 写真集『Uk.asagan』(1997年4月21日、ぶんか社、撮影:リュウ ハナブサ)
- 写真集『月刊永作博美』(1998年12月、新潮社、撮影:平間至)
- 写真集『NAGASAKU BOXX』(2001年7月11日、新潮社、撮影:操上和美、斎藤芽生)
5.5. Web Magazines
ウェブマガジンへの出演や掲載も行っている。
- 大人の女性のためのトラベル・ウェブ・マガジン『旅色』旅色 SELECTION(2008年 - )
5.6. Radio
ラジオ番組への出演経歴もある。
- 『G1グルーパー』(1995年 - 1996年3月、TOKYO FM)
5.7. Audio Guides
展覧会などで音声ガイドを担当し、その声を活かした活動も行っている。
- 「現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展」(2013年、Bunkamuraザ・ミュージアム、長崎県美術館、岩手県立美術館)
6. Awards and Recognition
永作博美は、そのキャリアを通じて数々の映画、テレビドラマ、音楽関連の賞を受賞し、高い評価を得ている。
- 1996年度**
- 第11回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演女優賞(『ひとり暮らし』)
- 1999年度**
- 第21回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演女優賞(『週末婚』)
- 2006年度**
- 第21回高崎映画祭 最優秀助演女優賞(『好きだ、』)
- 2007年度**
- 第17回日本映画批評家大賞 助演女優賞(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
- 第50回ブルーリボン賞 助演女優賞(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
- 第81回キネマ旬報ベスト・テン 助演女優賞(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
- 第29回ヨコハマ映画祭 助演女優賞(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
- 第32回報知映画賞 助演女優賞(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
- 第12回日本インターネット映画大賞 助演女優賞(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
- 2010年度**
- 第13回カリフォルニア・インディペンデント映画祭 最優秀女優賞(『脇役物語』)
- 第20回日本映画批評家大賞 主演女優賞(『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』)
- 2011年度**
- 第35回山路ふみ子映画賞 女優賞(『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』)
- 第3回TAMA映画賞 最優秀女優賞(『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』、『八日目の蝉』)
- 第66回毎日映画コンクール 女優助演賞(『八日目の蝉』)
- 第85回キネマ旬報ベスト・テン 主演女優賞(『八日目の蝉』)
- 第54回ブルーリボン賞 主演女優賞(『八日目の蝉』)
- 第36回報知映画賞 主演女優賞(『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』、『八日目の蝉』)
- 第16回日本インターネット映画大賞 主演女優賞(『八日目の蝉』)
- 第35回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞(『八日目の蝉』)
- 2015年度**
- 第17回台北映画祭 最優秀主演女優賞(『さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-』)
- 2020年度**
- 第44回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞(『朝が来る』)
7. Personal Life and Public Image
永作博美の私生活や公的なイメージに関する情報について記述する。
7.1. Marriage and Family
2009年に映像作家の内藤まろと結婚した。2010年に第1子となる男児を、2013年に第2子となる女児を出産している。
7.2. Anecdotes and Public Image
永作博美は実年齢よりも若く見える「童顔」として知られ、1995年のドラマ『さんかくはぁと』では当時24歳ながら女子高生役を演じて話題になった。また、調理師免許を保有しており、東京調理師専門学校を1990年に修了している。
一部では「競馬好き」という情報も流れたが、ブルーリボン賞助演女優賞受賞に関するインタビューで、それは誤報であると本人が否定している。近年は「魔性の女」を演じることが増えたため、永作自身もそうであると思われることがあるというが、本人はこれについて「それは私の口からはなんとも...ただ、素の私と役が重なって見えるのは、役者としてとても楽しいことです」とコメントしている。
永作の出身地である行方市は、2005年に麻生町を母体として成立した市であり、永作は同市に関係のある著名人10人の一人、かつ唯一の俳優として、地域イメージの向上活動などを行う「なめがた大使」を受任している。
2015年5月17日放送の『行列のできる法律相談所』の中で、ゆとり世代に対して「妙な堂々さがあって、少々気味の悪いことがあります」と述べたことがある。