1. 概要
清水 純(しみず じゅん、1985年5月21日 - )は、埼玉県出身の元プロサッカー選手である。身長183 cm、体重82 kg。主にディフェンダーとして活躍し、2008年から2014年までプロキャリアを築いた。彼はバンディオンセ加古川と福島ユナイテッドFCに所属し、特に福島ユナイテッドFCでは6年間在籍してクラブの発展に貢献した。その安定した守備とチームへの献身は、所属チームにとって重要な存在であり、特に福島ユナイテッドFCがJ3リーグに昇格する過程において、彼の堅実なプレーはチームの基盤を支える上で不可欠であった。
2. 来歴
清水純は、ユース時代からプロキャリアを通じて、日本のサッカー界でディフェンダーとして活動した。特に、プロ選手としてはバンディオンセ加古川と福島ユナイテッドFCの二つのクラブでキャリアを積み、各チームの守備の要として貢献した。
2.1. ユース・アマチュア時代
清水純は、埼玉県で生まれ育ち、幼少期からサッカーに親しんだ。ユース年代では、東金子SSS、アジアJr.ユースを経て、埼玉県立入間向陽高等学校のアジアユースで活動した(2001年から2003年)。高校卒業後は亜細亜大学に進学し、2004年から2007年まで大学サッカーで経験を積んだ。このアマチュア時代を通じて、彼はディフェンダーとしての基礎を固め、将来のプロキャリアの基盤を築いた。
2.2. プロキャリア
大学を卒業後、清水純はプロサッカー選手としての道を歩み始めた。2008年にバンディオンセ加古川に入団し、その後2009年からは福島ユナイテッドFCに活躍の場を移し、2014年シーズン終了まで在籍した。
2.2.1. バンディオンセ加古川時代
清水純は、2008年にバンディオンセ加古川に入団し、プロとしての第一歩を踏み出した。この年、彼は関西サッカーリーグDivision1で12試合に出場し、2得点を挙げた。同年のカップ戦にも1試合出場しており、加入初年度からチームの守備陣の一員として重要な役割を果たした。彼の堅実なプレーはチームに安定をもたらし、このシーズンの活躍により、関西サッカーリーグDivision1のベストイレブンに選出されるという個人表彰も受けた。
2.2.2. 福島ユナイテッドFC時代
2009年、清水純は福島ユナイテッドFCへ移籍。このクラブでは、2014年シーズン終了までの6年間という長い期間を過ごし、彼のキャリアにおいて最も長く在籍したクラブとなった。
福島ユナイテッドFCでは、東北社会人サッカーリーグ1部で4シーズン、JFLで1シーズン、そしてクラブがJ3リーグに昇格した2014年にはJ3リーグで1シーズンを過ごした。
2009年には東北1部リーグで8試合に出場し1得点、カップ戦では3試合に出場。
2010年にはリーグ戦13試合、カップ戦1試合で1得点。
2011年にはリーグ戦10試合で2得点、カップ戦2試合で1得点。
2012年にはリーグ戦11試合で1得点、カップ戦3試合で1得点。
JFLに舞台を移した2013年には8試合に出場した。
そして、クラブがJ3リーグに昇格した2014年には17試合に出場した。Jリーグ初出場は2014年5月4日に行われたJ3リーグ第10節のFC琉球戦(沖縄市陸上競技場)であった。
彼は福島ユナイテッドFCのディフェンスラインを支え、リーグ昇格への貢献を果たすなど、クラブの成長期において重要な存在として活躍した。チームの守備の安定に貢献し、クラブのJリーグ入りに尽力した。2014年シーズン終了後、契約満了に伴い福島ユナイテッドFCを退団した。
3. 所属クラブ
清水純がキャリアを通じて所属したクラブは以下の通り。
- 東金子SSS
- アジアJr.ユース
- アジアユース(埼玉県立入間向陽高等学校、2001年 - 2003年)
- 亜細亜大学(2004年 - 2007年)
- バンディオンセ加古川(2008年)
- 福島ユナイテッドFC(2009年 - 2014年)
4. 個人成績
清水純のプロキャリアにおけるリーグ戦およびカップ戦の個人成績は以下の通り。
| シーズン | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | カップ戦 | 総通算 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
| 2008 | 加古川 | 24 | 関西1部 | 12 | 2 | 1 | 0 | 13 | 2 |
| 2009 | 福島 | 32 | 東北1部 | 8 | 1 | 3 | 0 | 11 | 1 |
| 2010 | 3 | 13 | 0 | 1 | 1 | 14 | 1 | ||
| 2011 | 10 | 2 | 2 | 1 | 12 | 3 | |||
| 2012 | 11 | 1 | 3 | 1 | 14 | 2 | |||
| 2013 | 5 | JFL | 8 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | |
| 2014 | J3 | 17 | 0 | 1 | 0 | 18 | 0 | ||
| 総通算(J3) | 17 | 0 | 1 | 0 | 18 | 0 | |||
| 総通算(JFL) | 8 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | |||
| 総通算(東北1部) | 42 | 4 | 9 | 3 | 51 | 7 | |||
| 総通算(関西1部) | 12 | 2 | 1 | 0 | 13 | 2 | |||
| キャリア総通算 | 79 | 6 | 11 | 3 | 90 | 9 | |||
- Jリーグ初出場: 2014年5月4日 J3リーグ第10節 vsFC琉球(沖縄市陸上競技場)
5. タイトル・表彰
- 関西サッカーリーグDivision1 ベスト11(2008年)
6. 引退
清水純は2014年シーズン終了後、所属していた福島ユナイテッドFCとの契約が満了となり、プロサッカー選手としての現役を引退した。引退後の具体的な活動については、情報が限られている。
7. 評価
清水純は、主にディフェンダーとして、その堅実なプレーとチームへの献身性で知られる選手であった。特に福島ユナイテッドFCでの6年間は、クラブが地域リーグからJ3リーグへと昇格する過程を支える重要な時期に重なっており、彼の守備的な貢献はチームの安定と発展に不可欠であった。2008年には関西サッカーリーグDivision1でベストイレブンに選出されるなど、リーグ内での評価も高く、その守備能力とリーダーシップは、多くの試合でチームを支える土台となった。プロキャリア全体を通じて、彼は地道ながらも確実に自身の役割を果たし、各所属クラブの目標達成に貢献した、真に献身的な選手として評価される。
8. 関連項目
- 埼玉県出身の人物一覧
- 亜細亜大学の人物一覧
- 福島ユナイテッドFCの選手一覧
9. 外部リンク
- [https://data.j-league.or.jp/SFIX04/?player_id=11942 J.League Data Site]
- [https://twitter.com/nujimihs 清水純 (@nujimihs) - X(旧Twitter)]
- [https://ameblo.jp/j216046/ 3→5~shimizu jun official blog(清水純 オフィシャルブログ)]