1. 概要
石神直哉は、1985年3月2日に茨城県神栖市で生まれた元サッカー選手である。プロキャリアでは主にDFを務め、鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、湘南ベルマーレ、大分トリニータ、東京ヴェルディ、V・ファーレン長崎、ギラヴァンツ北九州、FCマルヤス岡崎、FCティアモ枚方など、複数のJリーグクラブやJFL、地域リーグのクラブでプレーした。特にセレッソ大阪ではJ1昇格に貢献し、大分トリニータでもJ1昇格を経験するなど、チームの重要な局面で貢献を見せた。引退後はサッカーメディアの編集長も務めるなど、多方面で活動している。
2. 生い立ち
石神直哉は茨城県神栖市で生まれ、幼少期からサッカーを始め、高校・大学でその才能を開花させた。
2.1. 出身地と生年月日
石神直哉は1985年3月2日に茨城県神栖市で生まれた。
2.2. 教育とユース経歴
石神は、1991年から1996年まで横瀬SSSでサッカーを始めた。その後、1997年から1999年まで神栖市立神栖第一中学校でプレーし、2000年から2002年まで茨城県立鹿島高等学校に進学してサッカーを続けた。高校卒業後の2003年から2006年までは神奈川大学でプレーし、大学時代には2006年の関東大学リーグ2部でベストイレブンに選出されるなど、その才能を開花させた。
3. プロ選手としての経歴
石神直哉は鹿島アントラーズでプロキャリアを開始し、複数のJリーグクラブで活躍した後、FCティアモ枚方で現役を引退した。
3.1. 初期キャリア(鹿島アントラーズ、セレッソ大阪)
大学卒業後の2007年、石神は地元である鹿島アントラーズへ入団し、プロキャリアをスタートさせた。プロ1年目にはサイドバックの控えとしてJ1リーグ戦10試合に出場したが、2年目の2008年には出場機会が減少した。
2009年、より多くの出場機会を得るため、J2のセレッソ大阪へ期限付き移籍した。C大阪では、負傷者の影響で左サイドの選手が流動的だったこともあり、3-5-2の左ウイングバックのレギュラーの座を掴んだ。持ち前の豊富な運動量を武器に、累積警告による出場停止の1試合を除いたリーグ戦50試合にフルタイム出場し、5得点を記録。チームのJ1昇格に大きく貢献した。
2010年、鹿島との3年契約が満了したこともあり、セレッソ大阪へ完全移籍した。このシーズンは、負傷から復帰した尾亦弘友希とポジションを争ったが、シーズン序盤は尾亦にレギュラーを奪われる形となった。さらにW杯後には若手の丸橋祐介が台頭したため、途中出場が多いシーズンとなった。
3.2. 主要クラブでのキャリア
2011年からは湘南ベルマーレへ完全移籍し、新たな挑戦を始めた。翌2012年には大分トリニータへ期限付き移籍し、大分のJ1復帰に貢献した。2013年には大分との期限付き移籍を満了し、東京ヴェルディへ期限付き移籍した。同年12月12日、東京ヴェルディと湘南ベルマーレの両クラブから契約満了が発表された。
2014年からはV・ファーレン長崎へ完全移籍した。シーズン序盤はサブや途中出場が多かったが、終盤にはスタメンに定着し、リーグ戦で2得点7アシストを記録するなど攻撃面でも貢献した。2016年にはギラヴァンツ北九州へ移籍し、2シーズンプレーした。
3.3. 後期キャリアと引退
2018年、石神はFCマルヤス岡崎へ完全移籍した。FCマルヤス岡崎在籍中の2019年3月には、サッカーメディアサイト「[https://reibola.com/ REIBOLA]」の編集長に就任し、選手としての活動と並行してメディア運営にも携わった。
2020年には関西サッカーリーグ1部のFCティアモ枚方へ完全移籍した。同年11月5日、石神は同シーズン限りでの現役引退を発表した。石神が引退を発表したこの年、FCティアモ枚方はJFLへの昇格を果たした。
4. 個人成績
石神直哉のプロキャリアにおける公式戦出場記録は以下の通りである。
クラブ | シーズン | リーグ | 天皇杯 | Jリーグカップ | AFC | その他 | 合計 | ||||||
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出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
鹿島アントラーズ | 2007 | 10 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | - | - | 13 | 0 | ||
2008 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | - | 5 | 0 | ||
セレッソ大阪 | 2009 | 50 | 5 | 0 | 0 | - | - | - | 50 | 5 | |||
2010 | 14 | 1 | 2 | 0 | 4 | 0 | - | - | 20 | 1 | |||
湘南ベルマーレ | 2011 | 25 | 0 | 2 | 0 | - | - | - | 27 | 0 | |||
大分トリニータ | 2012 | 39 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 1 | 0 | 40 | 1 | |
東京ヴェルディ | 2013 | 32 | 1 | 1 | 0 | - | - | - | 33 | 1 | |||
V・ファーレン長崎 | 2014 | 20 | 2 | 0 | 0 | - | - | - | 20 | 2 | |||
2015 | 11 | 0 | 1 | 0 | - | - | - | 12 | 0 | ||||
ギラヴァンツ北九州 | 2016 | 23 | 2 | 0 | 0 | - | - | - | 23 | 2 | |||
2017 | 7 | 0 | 2 | 0 | - | - | - | 9 | 0 | ||||
FCマルヤス岡崎 | 2018 | 2 | 0 | - | - | - | - | 2 | 0 | ||||
2019 | 1 | 0 | - | - | - | - | 1 | 0 | |||||
FCティアモ枚方 | 2020 | 6 | 1 | 2 | 0 | - | - | - | 8 | 1 | |||
キャリア通算 | 244 | 13 | 10 | 0 | 7 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 263 | 13 |
- Jリーグ初出場 - 2007年3月11日 J1第2節 vsガンバ大阪戦 (カシマスタジアム)
- Jリーグ初得点 - 2009年3月8日 J2第1節 vsサガン鳥栖戦 (大阪長居スタジアム)
5. 代表歴
石神直哉の代表チームでの活動記録は以下の通りである。
- U-23日本代表(2008年)
6. タイトル
石神直哉が獲得した主なチームタイトルおよび個人タイトルは以下の通りである。
- J1リーグ:2回(2007年、2008年) - 鹿島アントラーズ所属時
- 関東大学リーグ2部 ベストイレブン(2006年)