1. 概要
菊池えり(菊池えり / 菊池エリきくち えり日本語)は、1965年4月5日に愛知県名古屋市で生まれた日本の元AV女優、ピンク映画女優です。彼女は特に、日本の成人ビデオ界における「巨乳ブーム」の創始者の一人としてその名を馳せ、その後のAV業界の方向性に大きな影響を与えました。本名は菊池エリとカタカナで表記されることも多く、その他にも秋本麻衣、比野由美子、石川江梨子といった複数の芸名を使用しました。身長は168 cmで、バストは94 cm、ウエスト60 cm、ヒップ86 cmという当時としては際立ったプロポーションで知られています。彼女のキャリアは、多くのAV女優が短期で引退する中で20年以上にわたり、日本の成人エンターテイメント史において特筆すべき存在感を放っています。
2. 生い立ちと初期の活動
菊池えりの成人エンターテイメント業界への道は、彼女の若年期における様々な経験に根差しています。
2.1. 出生と幼少期
菊池えりは1965年4月5日に日本の愛知県名古屋市で生まれました。彼女の幼少期に関する具体的な情報は多くありませんが、後のキャリアに繋がる背景が形成されたと考えられます。
2.2. 成人エンターテイメント業界への参入
10代後半より、菊池えりは風俗業界、特にホテルやソープランドでの活動を開始しました。この時期には、後に彼女のキャリアに大きな影響を与えることになる複数の裏ビデオにも出演しています。中でも1984年に発表された裏ビデオ『みえちゃった』は、マニアの間で大きな話題となり、これが彼女が正式にAV業界へ進出するきっかけとなりました。
そして、1985年9月には、シネマジックから「菊池えり」名義での公式なAVデビュー作『D-CUP美少女 シスターL』がリリースされました。この作品は、そのハードなSM描写(スパンキング、アナル、スカトロなど)にもかかわらず、AV史に残る名作と称され、SMファンのみならず一般のAVファンの間でも大ヒットを記録しました。作中で彼女は修道女のイメージとボンデージスタイルを披露し、これが「菊池えり=修道女、ボンデージ」という強いイメージを確立させました。しかし、彼女自身は「SMの趣味はない」と語っており、役柄と個人の嗜好の乖離を示しています。この作品での共演を機に、彼女は監督の中野D児の事務所に在籍し、以後シネマジック作品で度々共演を重ねることになります。
3. 経歴と業績
菊池えりのキャリアは、アダルトビデオとピンク映画を主軸としつつも、多岐にわたる活動を展開し、特に「巨乳ブーム」の先駆者として業界に大きな足跡を残しました。
3.1. アダルトビデオおよびピンク映画での活動
菊池えりの公式AVデビュー作は、1985年9月リリースのシネマジック制作『D-CUP美少女 シスターL』でした。この作品は彼女の代名詞となり、絶大な人気を博しました。
ピンク映画へのデビューは、1986年にミリオンフィルムの『ミス20才 快感!百合子の本番』でした。同年8月には新東宝映画のピンク映画『菊池エリ 巨乳』に主演し、作中でヌードモデル兼AV女優の「エリ」役を演じ、自身のマネージャーと恋愛関係になる物語が描かれました。さらに、1988年にはにっかつ最後のロマンポルノ作品の一つとされる『菊池エリ 巨乳責め』に主演。1993年には、にっかつがロマンポルノ制作終了後に立ち上げたソフトコアポルノレーベル「エクセス」の劇場用作品『巨乳熟女 本番仕込み』にも出演するなど、ピンク映画界でも重要な作品に出演しました。
3.2. 「巨乳ブーム」の先駆者として
菊池えりは、当時の日本の成人ビデオ業界において、その例外的に大きなバストを軸にキャリアを築いた最初のAV女優と評されています。彼女が先鞭をつけた「巨乳ブーム」(巨乳ブームきょにゅうブーム日本語)は、1989年の松坂季実子のデビューによって1980年代後半に本格的に火がつき、1990年代には日本の成人エンターテイメントにおける主要なジャンルとして確固たる地位を確立しました。彼女の登場は、それまでのAV女優の評価軸に新たな基準をもたらし、バストの豊かさが人気の一因となる流れを作った点で、業界史における画期的な出来事とされています。
3.3. その他の活動
アダルトビデオやピンク映画での活動以外にも、菊池えりは多岐にわたる分野で活躍しました。1980年代後半から1990年代初頭にかけては、主に緊縛をテーマとした数多くの写真集を発表しました。
1986年にはストリップ界にも進出し、黒人ダンサーとのショーで全国を巡業しました。この経験は、彼女のパフォーマンスの幅を広げました。
2003年5月には、ポルノ男優の久保新二が院長を務める、世界初のAV映像制作専門学校とされる「AVカルチャースクール」の名誉特別講師に就任し、将来のAV監督を育成する役割を担いました。これは、彼女が業界内で培った経験と知識を次世代に伝える貴重な機会となりました。
また、1998年に六本木にオープンしたアクトレスバー「AVnormal」(現在は閉店)に在籍し、樹まり子や栗原早記など約30名のAV女優と共に勤務していました。このバーは、ファンがAV女優と直接交流できる場として人気を博しました。
3.4. 後期のキャリアと継続的な活動
菊池えりは、1991年に結婚を機にグアムへ移住し、一時的にAVの仕事をセーブしましたが、約3年後に離婚。その後もグアムを拠点としつつ、ストリップやグラビアの仕事のために日本と往復する生活を送りました。そして1997年には完全に帰国し、翌1998年にアクトレスバー「AVnormal」に在籍すると同時にAV作品への復帰を果たしました。
2004年12月、39歳となった菊池えりは、熟女女優に特化した制作会社マドンナからの一連の作品で本格的にAV界へ復帰しました。これには、2005年7月にはデビュー作を手掛けたシネマジックから、20年ぶりの作品となる『喪服奴隷 菊池えり』への出演も含まれます。
AV女優のキャリアが一般的に短いとされる業界において、菊池えりが2000年代以降も作品に出演し続けたことは特筆すべきことです。これは、彼女が長年にわたる活動を通じて築き上げた強いファンベースと、熟女AVジャンルにおける需要の高さを示しています。2013年の時点では名古屋のファッションヘルス「ニシキVIP豊島」に勤務しており、2018年時点でも名古屋のファッションヘルスで働いていると報じられました。彼女は「裸の方がきれいでいられる」という言葉を残しており、自身の生き方と向き合う姿勢がうかがえます。
4. 作品
菊池えりは、キャリアを通じて多岐にわたる成人エンターテイメント作品に出演・発表しました。
4.1. 映像作品
菊池えりは、アダルトビデオ、ピンク映画、オリジナルビデオ、裏ビデオなど、数多くの映像作品に出演しました。
4.1.1. アダルトビデオ
発売日 | ビデオタイトル | 制作会社 | 監督 | 備考 | |
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1985年9月 | 『D-CUP美少女 シスターL』 | シネマジック | AVデビュー作 | ||
1985年11月20日 | 『菊池エリのプライベートビデオ Eカップギャル アナル体験』 | 東京企画 | |||
1985年11月27日 | 『D-CUP美少女 2 RUBBER BABY』 | シネマジック | |||
1985年12月12日 | 『クレイジスナイパー Eカップ絶叫!』 | h.m.p | |||
1986年2月15日 | 『D-CUP美少女 3 奴隷花』 | シネマジック | 森下裕子と共演 | ||
1986年2月20日 | 『菊池エリのプライベートビデオ「しぼってあげる2」』 | セレクトビデオ | |||
1986年3月20日 | 『E-CUPグラフティ』 | シネマジック | |||
1986年3月28日 | 『新ゆりの花の女たち シスターL VS 愛奴恵(めぐみ)K』 | SHOWA | 比野由美子名義。中川えり子と共演 | ||
1986年4月21日 | 『初体験シリーズVol.4 由美子のお・し・り』 | SHOWA | 比野由美子名義 | ||
1986年5月25日 | 『あなたとしたい』 | アテナ映像 | |||
1986年6月 | 『ホワイト・スキャンダル』 | SHOWA | 大滝かつ美、神谷琴絵と共演 | ||
1986年6月25日 | 『D-CUP美少女 4 シスターL 2』 | シネマジック | |||
1986年8月 | 『KAGEKI本番 Eカップの女 バスト98 cm』 | ファイブスター | |||
1986年8月28日 | 『ロマンコレクション いれてほしいの』 | アテナ映像 | |||
1986年10月5日 | 『ハード本番 快感絶頂』 | ジャパンホームビデオ | |||
1986年11月25日 | 『奴隷花 2』 | シネマジック | |||
1987年3月17日 | 『E-CUPグラフティ 熱い想い、届けます。 もっと菊池えり』 | シネマジック | |||
1987年6月18日 | 『THE DOLL 被虐の花嫁』 | シネマジック | |||
1987年8月29日 | 『オッパイの逆襲 スーパーカップ・ギャルSEX珍場面集』 | h.m.p | 奈保子、北村美加、杉田かおり、白鳥ゆき、西条美栄と共演 | ||
1987年9月3日 | 『ALL ABOUT ERI(えり)』 | シネマジック | |||
1987年12月3日 | 『シスターL 3 ザ・ファイナル』 | シネマジック | |||
1987年12月19日 | 『アナザー・ワン』 | 大陸書房 | |||
1988年1月20日 | 『H2 オッパイ 胸乱』 | アテナ映像 | 舞坂ゆいと共演 | ||
1988年1月28日 | 『E-CUPレズビアン 百合の悦楽 菊池えりVS速水舞』 | シネマジック | 速水舞と共演 | ||
1988年3月20日 | 『菊池エリ あ・や・し・く』 | 大陸書房 | |||
1988年4月4日 | 『ザ・スキャンダル』 | シネマジック | 瞳さやかと共演 | ||
1988年5月25日 | 『ロマンコレクション デラックス』 | アテナ映像 | Hikaru Kito | 中沢慶子、敷方イツミ、井上あんり、川村みか、朝美恵、金子美知瑠と共演 | |
1988年6月23日 | 『THE DOLL 2 薔薇の貴婦人』 | シネマジック | Namio Ikebe | ||
1988年 | 『THE DOLL 3 M病棟の女』 | シネマジック | 南野千夏、葵マリーと共演 | ||
1988年 | 『SEXバトル 五番勝負!』 | シネマジック | 一ノ瀬まみ、石原圭子と共演 | ||
1988年 | 『ザ・スキャンダル』 | シネマジック | 瞳さやかと共演 | ||
1988年 | 『All About 舞 LAST DREAM』 | シネマジック | 速水舞、島崎梨乃、瞳さやか、二谷里恵と共演 | ||
1989年2月1日 | 『LESBIAN LOVE 百合の迷宮』 | シネマジック | Jemmy Leeと共演 | ||
1989年6月7日 | 『THE DOLL 4 スレイブハンター89'』 | シネマジック | 沖田ゆかりと共演 | ||
1989年7月30日 | 『巨乳三姉妹』 | 二見書房 | 岡本百合、早坂りなと共演 | ||
1989年10月1日 | 『弁護士・季実子』 | ダイヤモンド映像 | 松坂季実子、坂上真琴、黒木香、高倉真理子と共演 | ||
1989年10月18日 | 『It's only ボンテージ』 | シネマジック | かのうしずか、茉莉花、弥生しずかと共演 | ||
1989年12月16日 | 『嗜虐的聖書 サディスティック・バイブル』 | 大陸書房 | |||
1990年1月21日 | 『BIZARRE STYLE 背徳のドミナ』 | フェニックスビデオ | |||
1990年2月5日 | 『実録 菊池エリ 38 cmで貫いて』 | h.m.p | |||
1990年2月21日 | 『ザ・スキャンダル 4 鏡の中の娼婦』 | シネマジック | 叶順子と共演 | ||
1990年2月21日 | 『BAYSIDE STORY』 | サザンクロスビデオアーツ | |||
1990年3月2日 | 『女闘美 2 化粧部員のジェラシー』 | ビクソン | 島田さとみと共演 | ||
1990年3月10日 | 『BIZARRE STYLE 2 禁断のパッション』 | サザンクロスビデオアーツ | |||
1990年3月14日 | 『淫虐のラビリンス』 | トラッド | |||
1990年5月 | 『疼く淫乳 もっとほしいの』 | 笠倉出版社 | 五島めぐ、庄司みゆきと共演 | ||
1990年5月10日 | 『BIZARRE STYLE 3 愛欲のドミネーション』 | フェニックスビデオ | |||
1990年7月14日 | 『巨乳男体競技』 | ステラ | 椎名このみ、いとうしいなと共演 | ||
1990年7月15日 | 『ABNORMAL DESIRE 蝕虫花』 | フェニックスビデオ | |||
1990年 | 『サディスティックワールド』 | アイティ出版 | 舞坂ゆいと共演 | ||
1990年 | 『S&M 媚肉奴隷』 | アダムス | |||
1990年 | 『超乳娘がポンポロリ!The end of the world』 | イメージボックス | |||
1990年 | 『HYPER BONDAGE Vol.1 自虐奴隷』 | エイヴィ・セクシャル・メイツ | 美咲麗子と共演 | ||
1990年 | 『Super Eroticism 乱熟快感美女の桃色吐息』 | ビデオプラザ | |||
1991年11月18日 | 『ゲルニカの聖水 6』 | ウルトラD | |||
1992年4月14日 | 『百合の迷宮』 | シネマジック | Jemmy Leeと共演 | ||
1992年 | 『戦慄の凌辱 禁断の快楽責め』 | 緊縛奴隷館 | |||
1992年 | 『官能エクスタシー』 | インペリア | |||
1993年1月29日 | 『Fカップ・タイフーン 日本上陸』 | KUKI | Harry Sugino | ||
1993年2月25日 | 『招待状 INVITATION CARD』 | KUKI | 浅井理恵、森下あみい、斉藤ちあきと共演 | ||
1994年8月5日 | 『帰ってきたシスター L vs 巨乳奴隷』 | シネマジック | 三井彩と共演 | ||
1994年 | 『ボンデージ病棟・雪村春樹3 看護婦・菊池エリ』 | サンセットカラー | |||
1995年2月10日 | 『美乳緊縛責め』 | RN | 舞坂ゆい、宮沢陽子と共演 | ||
1997年12月20日 | 『堕美泥 第一章 熱蝋の修羅』 | エーヴイエス | |||
1997年12月20日 | 『堕美泥 第二章 緊縛の服従』 | エーヴイエス | |||
1998年2月6日 | 『ハードレズフェティッシュ 舌と尻』 | シネマジック | 小室なつみと共演 | ||
1998年3月28日 | 『奴隷花'98』 | シネマジック | 白鳥七瀬と共演 | ||
1998年6月20日 | 『近親相姦 愛するが故に・・・~凌辱の母子相姦~』 | メディアフィールド | 斉木里菜と共演 | ||
1998年6月27日 | 『エル・ドラドの聖水』 | 笠倉出版社 | |||
1999年1月9日 | 『甦る伝説の女 復活!菊池えり』 | クリスタル映像 | |||
1999年2月9日 | 『恥辱の絆 背徳の快楽に溺れて』 | クリスタル映像 | |||
1999年3月21日 | 『AV女優 菊池エリ』 | ビデオバンク | |||
1999年3月29日 | 『SとM 美獣のめざめ』 | クリスタル映像 | |||
1999年4月30日 | 『ブッかけ | スーパースター 菊池えり』 | アテナ映像 | ||
1999年10月25日 | 『プライベート・ソープ 菊池えり』 | ドゥユゥノゥ | |||
1999年 | 『女帝 菊池エリ 背徳の肉体遊戯』 | オー・ケイ出版社 | |||
2000年1月8日 | 『熟 爛漫7 淫欲の果て』 | ソフト・オン・デマンド | |||
2000年3月27日 | 『THE義母図鑑 10』 | マルクス兄弟 | |||
2000年6月29日 | 『誘惑ミセス 28』 | U&K | |||
2000年7月6日 | 『オバンゴージャス 菊池えり 淫欲の果てに13』 | 麒麟堂 | |||
2000年8月11日 | 『不貞の後始末』 | シネマジック | |||
2001年1月13日 | 『Lesbian Collection 10』(『百合図鑑10』) | シネマジック | 井上あんり、原田ひかりと共演 | ||
2001年4月6日 | 『淫乱熟女 淫乱同窓会編』 | フェアエスト | 花咲玲子、弓長真琴と共演 | ||
2001年5月21日 | 『熟女愛奴留(じゅくじょあいどる) 菊池エリマニア』 | フェアエスト | |||
2001年8月10日 | 『Pink Cinema Paradise 3』 | トライハート | 矢上恭子と共演 | ||
2001年8月20日 | 『熟女の癒し』 | ジャネス | |||
2001年10月25日 | 『巨乳家族』 | アイオンコーポレーション | 堤さやか、うさみ恭香と共演 | ||
2002年3月2日 | 『監禁淫熟女』 | BIG JAPAN SYSTEM | |||
2002年4月 | 『PORNO STAR NON STOP LIMITED』 | ケンシロウ | |||
2002年5月14日 | 『手コキ熟女』 | ジャネス | 花咲玲子、秋川良枝、中村由美、稲村まゆみと共演 | ||
2002年8月6日 | 『SHOOTING STAR』 | ジャネス | |||
2002年8月15日 | 『Swap Party』 | MOODYZ | |||
2002年11月1日 | 『熟 女教師の誘惑』 | ジャネス | 結城マリア、榎本咲と共演 | ||
2002年11月20日 | 『Virtual Panst Onanie 熟女編2』 | ジャネス | 井本美久、北川弓香、稲村真子、花咲玲子、淵田幸子、村上麻里子と共演 | ||
2002年 | 『義母(ままはは)』 | ジャネス | 田辺由香利、林かれんと共演 | ||
2003年7月14日 | 『ken 熟女でドスケベケンちゃん』 | ラハイナ東海 | |||
2003年7月15日 | 『M的妻 ある旅館に来た女』 | グローバルメディアエンターテイメント | |||
2003年8月25日 | 『THE[羞恥巨乳美熟女] Vol.1』 | ラハイナ東海 | |||
2003年9月10日 | 『ビバ | 三十路』 | 麒麟堂 | 宮下真紀、葉山杏子と共演 | |
2003年9月15日 | 『熟女乱舞』 | MOODYZ | 宮下真紀、金子リサと共演 | ||
2003年11月7日 | 『ノーブラ揺れ乳跳ね乳』 | アロマ企画 | 里見るうか、岸川ひろみ、森下由希、乙羽いまる、藤乃弥生、まゆと共演 | ||
2003年12月4日 | 『熟女レズ』 | ジャネス | 宮下真紀、金子リサと共演 | ||
2003年12月5日 | 『プライベートプランニング 監督が愛した女 vol.2 再会』 | グローバルメディアエンターテイメント | |||
2003年12月9日 | 『熟女の優しさ』 | ジャネス | 結城マリア、花咲玲子、姫ゆりと共演 | ||
2003年12月9日 | 『platinum dancing 4star actress』 | ジャネス | 鏡麗子、秋川良枝、姫ゆりと共演 | ||
2003年12月19日 | 『熟女 take off』 | ジャネス | 鏡麗子、秋山礼子、姫ゆり、林かれん、成沢まどかと共演 | ||
2004年1月29日 | 『GOD HAND 熟女』 | ジャネス | 10人 | ||
2004年2月11日 | 『ゴージャスマダムセレブ』 | 麒麟堂 | |||
2004年2月26日 | 『母の誘惑』 | チャンネルヴイ | |||
2004年3月1日 | 『マダムレポート10 ~スケベな人妻でごめんなさい~』 | マルクス兄弟 | 鈴木秀子、高梨さとみと共演 | ||
2004年3月10日 | 『痴女 ニンフォマニア 菊池えり&杉本まりえ』 | 麒麟堂 | |||
2004年4月9日 | 『義母欲』 | ジャネス | 沢松麻衣子、中田恵、田辺由香利、北里薫、林かれんと共演 | ||
2004年5月14日 | 『レズ接吻 淫猥熱舌コレクション』 | アロマ企画 | |||
2004年6月1日 | 『近親相姦図 熟母相姦』 | マルクス兄弟 | |||
2004年 | 『HARDCORE LESBIAN 爆乳熟女レズ・濡れた牝交尾 菊池えり&美憂、朝倉みほ』 | 美憂、朝倉みほと共演 | |||
2004年7月16日 | 『発情巨乳妻』 | デジタルドリーム | 友崎亜希、楠真由美、金子リサと共演 | ||
2004年7月23日 | 『手でヌイてあげる。HAND POWER 4』 | ユーアンドケイ | |||
2004年12月15日 | 『Madonna School - Rebellion of Mothers』(『マドンナ学園 - 母たちの反乱』) | マドンナ | 紫彩乃と共演 | ||
2004年12月17日 | 『憧れの女性 新・親友の母 4 菊池エリ』 | フェアエスト | 渚おとと共演 | ||
2005年1月15日 | 『Failure As A Wife』(『不倫白書 妻失格』) | マドンナ | 仲川舞と共演 | ||
2005年3月11日 | 『Abnormal Hunting: Mourning Dress Slave 27』(『Abnormal Hunting 喪服奴隷ⅩⅩⅦ』) | シネマジックコレクト | Hidekazu Takahara | ||
2005年3月15日 | 『Married Woman and Lover』(『妻と愛人』) | マドンナ | 加山なつこと共演(菊池エリ名義) | ||
2005年4月15日 | 『Oiran (Courtesan)』(『花魁(おいらん)』) | マドンナ | 吉野碧、立花瞳と共演 | ||
2005年5月15日 | 『Failure as a Mother 5』(『近親白書 母親失格 5』) | マドンナ | 松岡理穂と共演 | ||
2005年7月22日 | 『Mourning Dress Slave / Eri Kikuchi』(『喪服奴隷 菊池えり』) | シネマジックコレクト | Hidekazu Takahara | ||
2006年3月10日 | 『Duty Vol.64 勝ち組マダムはおしゃぶり上手』 | J-Spot | 無修正作品 | ||
2006年4月14日 | 『Best of Collect: Battered Angels '05』(『ベスト・オブ・コレクト被虐の天使たち'05』) | シネマジックコレクト | Tatsuo Mishima | 他女優とのコンピレーション | |
2006年7月15日 | 『妖艶美熟女 淫乱万華鏡 三』 | ドリームステージエンタテインメント | 立花由希、神田麗子、高田千恵理、金子リサ、天野奈々と共演 | ||
2006年10月5日 | 『私、三十路で独身なの・・・巨乳マドマーゼル』 | チャンネルヴイ | |||
2006年12月14日 | 『PARADE Vol.56 The Best』 | ||||
2006年10月5日 | 『MAGIC BANANA Vol.75 巨乳マドマーゼル』 | ||||
2007年1月26日 | 『Sex Slave in Mourning / Mourning Dress Slave EX』(『喪服奴隷EX』) | シネマジックコレクト | Yutaka Akiyama、Tatsuro Mishima | 他女優とのコンピレーション | |
2007年2月25日 | 『熟女の痴態』 | チャンネルヴイ | 友崎亜希と共演 | ||
2007年3月23日 | 『The Doll, Tortured Bride』(『The DOLL 被虐の花嫁』) | シネマジックコレクト | Namio Ikebe、Shinsuke Kawazu | 以前の2作『Rose Lady - The Doll』と『Tortured Bride』を収録したコンピレーション | |
2008年5月23日 | 『Again』 | エクストリージョン | |||
2015年5月19日 | 『ドクターL 極悪女院長の恥辱の償い』 | シネマジック | |||
2015年8月19日 | 『創業家一族の陰謀 女社長汚辱のクーデター』 | シネマジック | |||
2015年9月25日 | 『嫁の母』 | マドンナ | 美森すずかと共演 | ||
2016年3月25日 | 『剃毛解禁 | 服従の緊縛パイパン母』 | マドンナ | ||
2016年4月25日 | 『人妻ファミレスビアン 淫熟妻と新人若妻の欲情パートタイム』 | マドンナ | 初美沙希と共演 |
4.1.2. 発売日不明のアダルトビデオ
- 『誘惑』(源氏ビデオカンパニー)
- 『本番 Eカップ!!』(東京映像企画)
- 『マニアック 菊池エリ』(菊池エリ愛好会)
- 『33才 菊池えり』(ズリズリ玉手箱)
- 『爆乳生狩り』(ジャパンニューメディア)
- 『菊池えり in イケてるお姉さん』(麒麟堂)
- 『菊池エリのおもてなし』(麒麟堂)
- 『オバンゴージャス 菊池えり 愛の終焉31』(麒麟堂)
- 『真・近親相姦 母と息子の秘密』(BIG JAPAN SYSTEM)
- 『暴爆輪姦 生贄其の弐』(Fetish CLUB)
- 『Eカップ・ギャル☆XXX体験』(MCレイティング)
- 『熟女優』(OSARU)
- 『madonna 菊池えり Part.2』(アタック)
- 『DANCE SHOCK STAR』(ジャネス)
- 『私は痴熟女 痴女殿喰』(ジャネス)共演:田辺由香利、秋川良枝
- 『爆乳熟女』(ダイレクトライン)
- 『田舎っぺだよお姉さん 北の荒海青森編』(カントリーウーマン)
- 『厳選美女ハメ撮りドキュメント 高級淑女倶楽部』(office T-LIVE)
- 『Your Heart of Love Color あなた色に染まりたい』(office T-LIVE)
4.1.3. 映画
- 『団地妻 W・ONANIE』(1986年、にっかつ) - 石川江梨子名義
- 『ミス20才 快感!百合子の本番』(1986年、ミリオンフィルム)
- 『菊池えり 巨乳』(1986年8月5日、新東宝映画) - 『菊池えり 美乳の喘ぎ』に改題
- 『菊池エリ 巨乳責め』(1988年1月23日、にっかつ)
- 『SEXダイナマイト マドンナのしずく』(1988年4月9日、にっかつ)
- 『ハード・レズ』(1991年、ジャパンホームビデオ)
- 『巨乳熟女 本番仕込み』(1993年、エクセス) - 別名『菊池エリ 熟女の時間で・・・イッて!』
- 『ダブルGスポット』(2004年9月30日、ジャパンホームビデオ) - 愛染恭子と共演
4.1.4. その他の映像作品
- 裏ビデオ
- 『みえちゃった』(1985年4月)
- 『ハッピーバースデー』(1985年7月)
- 『FOCUS』(1986年3月)
- 『息づくおまん〇』(1999年10月)
- 『深埋的黒根』(2000年8月)
- 『大騒動女子学生』(2000年)
- 『デューティー Vol.64 勝ち組マダムはおしゃぶり上手』(2006年3月10日)
- 『PARADE Vol.56 The Best』(2006年12月14日)
- 『MAGIC BANANA Vol.75 巨乳マドマーゼル』(2006年10月5日)
- 『美熟女の誘惑 菊池エリ 1~3』
- ブラックパック
- 『奈保子の白日夢』(1985年7月頃)
- 『美少女サラダ パイパン娘』(1985年10月頃)
- オリジナルビデオ
- 『豊艶母』(2005年1月25日、GPミュージアムソフト) - 母シリーズ
4.2. その他のメディア作品
菊池えりは、映像作品以外にも写真集やカセットといったメディア作品を発表しています。
- カセット
- 『マドンナメイトカセット 菊池エリ ひとりにしないで』(1987年7月25日、二見書房)
- 写真集
- 『赤道小町』(1986年7月1日、白夜書房)
- 『唇にスイング』(1987年8月12日、大陸書房)
- 『ひかりの季節』(1987年9月1日、大陸書房)
- 『マドンナメイト写真集』(1987年12月、二見書房)
- 『ジャジャ XX』(1989年8月20日、大陸書房)
- 『菊池エリ写肉集 NOIR』(1990年2月20日、大陸書房)
- 『囚われ淑女』(1990年9月22日、ピラミッド社)
- 『DOLLS』(1990年5月25日、司書房)
- 『縛乳 巨乳緊縛物語』(日向書房)
- 『美縛スレイブ』(1993年8月20日、黒田出版興文社)
5. 受賞と評価
菊池えりは、成人エンターテイメント業界における功績が評価され、いくつかの賞を受賞しています。
- 第4回にっかつロマン大賞 艶技賞
- 『ビデオ・ザ・ワールド』(コアマガジン)1991年度AV大賞 女優賞
彼女は「元祖アイドルAV女優」とも称され、特に日本の「巨乳ブーム」を牽引した先駆者としての役割は高く評価されています。そのキャリアの長さと影響力は、業界内外で広く認められています。
6. 私生活
菊池えりは、1986年にストリップ活動で全国を巡業していた際に知り合った黒人ダンサーと結婚しました。1991年には夫と共にグアムに移住し、この期間はAVの仕事から距離を置いていました。しかし、結婚生活は約3年間で終わり、離婚に至りました。離婚後もグアムを拠点とし、グラビアやストリップの仕事のたびに日本へ戻る生活を続けていましたが、1997年には完全に日本へ帰国しました。
7. 影響と遺産
菊池えりは、日本の成人エンターテイメント業界、特にアダルトビデオの歴史において、極めて重要な人物としてその名を刻んでいます。
彼女の最も大きな遺産は、間違いなく「巨乳ブーム」の確立における先駆的な役割です。1980年代半ばにデビューした彼女は、当時としては突出した豊満なバストをそのキャリアの中心に据え、この特徴を活かした作品群が爆発的な人気を呼びました。これにより、バストの大きさという要素がAV女優の人気を測る新たな基準となり、後に松坂季実子などの後進が続くことで、1990年代のAV業界を席巻する巨大なジャンルへと発展しました。彼女がいなければ、その後のAVの多様な発展、特に身体的特徴を前面に出したジャンルの確立は遅れたか、異なる形になったかもしれません。
また、AV女優という職業が一般的に短命とされる中で、菊池えりが20年以上にわたり業界で活動を続け、2000年代に入っても「熟女女優」として復帰し存在感を示したことは、彼女の根強い人気と、変化する業界の需要に適応する能力を示しています。これは、AV女優のキャリアパスにおける新たな可能性を提示したとも言えるでしょう。
彼女のAVデビュー作『D-CUP美少女 シスターL』で確立された「修道女」と「ボンデージ」を組み合わせたイメージは、AV作品のコンセプトメイクにおいても大きな影響を与え、特定のフェティシズムのジャンル形成に貢献しました。
このように、菊池えりは単なる一人のAV女優に留まらず、その活動を通じて日本の成人エンターテイメント業界のトレンドを創出し、その後の発展に不可欠な基盤を築いた歴史的意義を持つ存在です。