1. 生い立ちと学歴
李昌龍は1990年8月27日に光州広域市で生まれた。上日中学校に入学後、サッカーを始めた。並々ならぬ努力を重ね、湖南地域の高校サッカー名門である全州工業高等学校に進学。高校2年生の2007年には、全国的な高校サッカー名門である彦南高等学校に転校した。
2. クラブ経歴
李昌龍は江原FCでプロキャリアをスタートさせ、その後蔚山現代FC、牙山睦軍FC、城南FCを経て、現在はFC安養でプレーしている。各クラブで重要な役割を担い、特に兵役期間中やFC安養ではキャプテンを務めるなど、リーダーシップも発揮してきた。
2.1. 江原FC
龍仁大学校を卒業後、2013 Kリーグドラフトで江原FCに自由契約選手として入団した。2012年12月7日に江原FCと契約を締結。2014年 Kリーグ2の忠州フンメルFCとのアウェイ戦でプロ初ゴールを記録するなど、2シーズンにわたりチームの主力選手として活躍した。公式戦39試合に出場し、1ゴール1アシストを記録。チームのKリーグ2準プレーオフ進出に貢献したが、準プレーオフで自身の故郷のチームである光州FCに0-1で惜敗し、Kリーグ1昇格は果たせなかった。
2.2. 蔚山現代FC
2015シーズンを前に蔚山現代FCに移籍した。移籍初年度からハ・ソンミン、増田誓志、ク・ボンサンとのレギュラー争いを制し、主力としての地位を確立した。しかし、入団2年目の2016シーズンでは、既存の守備的ミッドフィールダー陣に押され、後半途中からの出場が多くなった。2016年FAカップでは、32強戦で大田コレイルFCを、16強戦で光州FCを相手に2試合連続で得点を挙げた。しかし、秋にキム・ソンファンが復帰したことで再びレギュラーの座を譲り、最終的には出場メンバーから外れることも多くなり、仁川ユナイテッドFCとの2016年 Kリーグ1第33節を最後に兵役のため入隊を選択した。
2018シーズン夏に兵役を終えて蔚山に復帰した。浦項スティーラースとの2018年 Kリーグ1最終戦でKリーグ1デビューゴールを記録し、チームのリーグ3位と2019年AFCチャンピオンズリーグプレーオフ進出に貢献した。その後、大邱FCとの2018年FAカップ決勝に先発出場し、チームのFAカップ通算2度目の準優勝に貢献した。
2.3. 牙山睦軍FC
2016年 Kリーグ2第39節終了翌日の10月6日に牙山睦軍FCに入団し、本格的な兵役生活を開始した。2017シーズンには牙山睦軍の第2代キャプテンを務め、チームをプレーオフまで導いた。しかし、プレーオフで釜山アイパークに0-3で完敗し、昇降プレーオフ進出はならなかった。入団2年目の2018シーズンには、Kリーグ通算100試合出場を達成するなど、センターバックとしてチームの連勝とリーグ首位浮上に貢献した。光州FCとの2018年 Kリーグ2第17節を最後に1年9ヶ月間の兵役を終え、除隊した。この期間中、牙山所属として公式戦44試合2ゴールを記録した。
2.4. 城南FC
2018シーズン終了後、ユン・ヨンソンとの現金トレードを通じて城南FCに移籍した。2019シーズン序盤は負傷により出場できなかったが、4月13日の浦項スティーラースとの2019年 Kリーグ1第7節ホームゲームで後半途中から出場し、城南でのデビュー戦を飾った。その後、2019シーズンは公式戦26試合2ゴールを記録した。2020シーズンでは公式戦22試合3ゴール1アシストを記録し、チームの2年連続Kリーグ1残留と、6年ぶりのFAカップ4強進出に貢献した。2021シーズンでも公式戦27試合1アシストを記録し、3年連続Kリーグ1残留を導くなど、3シーズンで公式戦75試合5ゴール2アシストという自己最高の記録を更新した。
2.5. FC安養
2021シーズン終了後、契約満了により城南を離れ、Kリーグ2のFC安養に移籍した。2022シーズンでも安定した活躍を続け、FC安養のクラブ史上初の昇降プレーオフ進出に貢献した。ホームで行われた水原三星ブルーウィングスとの昇降プレーオフ1次戦では、相手チームの攻撃手であるオ・ヒョンギュとアン・ビョンジュンを強固な守備で抑え、0-0の引き分けに貢献した。しかし、アウェイで行われた2次戦では、無難なプレーを見せたものの、オ・ヒョンギュに痛恨の決勝ゴールを許し、クラブ史上初のKリーグ1昇格を目前で逃した。
しかし、2024シーズンではチームのキャプテンを務め、クラブ創設11年目で初のKリーグ2優勝、そしてクラブ史上初のKリーグ1昇格を導き、7年ぶりにKリーグ1に復帰することになった。
3. 大会成績
李昌龍が所属したクラブの主要な大会成績は以下の通りである。
3.1. 江原FC
大会 | シーズン | 成績 |
---|---|---|
Kリーグ2 | 2014 | 4位 |
3.2. 蔚山現代FC
大会 | シーズン | 成績 |
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Kリーグ1 | 2018 | 3位 |
韓国FAカップ | 2018 | 準優勝 |
3.3. 牙山睦軍FC
大会 | シーズン | 成績 |
---|---|---|
Kリーグ2 | 2017 | 3位 |
3.4. 城南FC
大会 | シーズン | 成績 |
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韓国FAカップ | 2020 | 4強 |
3.5. FC安養
大会 | シーズン | 成績 |
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Kリーグ2 | 2024 | 優勝 |
Kリーグ2 | 2022 | 3位 |
4. 私生活
李昌龍の私生活に関する公にされている情報は、現在のところ提供されていない。
5. 評価と影響
李昌龍のプレースタイルやリーダーシップがチームに与えた影響に関する具体的な評価は、現在のところ提供されていない。しかし、牙山睦軍FCやFC安養でキャプテンを務め、チームを重要な成績に導いた実績は、彼のリーダーシップとチームへの貢献度を物語っている。特にFC安養では、クラブ史上初のKリーグ2優勝とKリーグ1昇格という歴史的快挙をキャプテンとして達成しており、その影響力は大きいと評価できる。
6. 外部リンク
- [https://www.yna.co.kr/view/AKR20220106062900007 Kリーグ2安養、城南から移籍したマルチプレーヤー李昌龍をFAで獲得]