1. 概要
呉昌炫(오창현オ・チャンヒョン韓国語、Oh Chang-Hyunオ・チャンヒョン英語、1989年5月4日 - )は、大韓民国出身のサッカー選手である。主なポジションはDF、特にフルバックを務める。利き足は右足で、身長は182 cm、体重は75 kg。現在はKリーグチャレンジの大田シチズンに所属している。彼のプロサッカー選手としてのキャリアは、日本のJ2リーグのアビスパ福岡で始まり、その後V・ファーレン長崎への期限付き移籍を経験。韓国に戻り、ソウルイーランドFCを経て、現在の大田シチズンに至る。
2. 幼少期と教育
呉昌炫は、少年期に細柳小学校、雲院中学校でサッカーを学んだ。その後、2005年から2007年まで果川高等学校に在籍し、高校サッカーでの経験を積んだ。高校卒業後、2008年から2011年まで光云大学校に進学し、大学サッカーで活躍した。光云大学校時代の同級生には、同じくプロサッカー選手となった金昶訓がいる。
3. クラブ経歴
呉昌炫のプロサッカー選手としてのクラブ経歴は、日本と韓国のクラブでのプレーが含まれる。
彼は2012年に光云大学校を卒業後、日本のJ2リーグに所属するアビスパ福岡に加入し、プロとしての道を歩み始めた。アビスパ福岡には2012年から2014年までの3シーズンにわたり在籍した。この期間中、2013年シーズンには8月までの期間限定で、同じくJ2リーグのV・ファーレン長崎へ期限付き移籍を経験した。長崎では公式戦2試合に出場した後、アビスパ福岡に復帰した。
2015年には、韓国のプロサッカーリーグであるKリーグチャレンジの2015 Kリーグドラフトにエントリーし、新たに創設されたソウルイーランドFCから優先指名を受けて入団した。しかし、ソウルイーランドFCでは十分な出場機会を得ることができなかったため、移籍を模索することになる。
そして2016年、呉昌炫は大田シチズン(現在の大田ハナシチズン)へ移籍した。大田シチズンでは、それまで得られなかった出場機会を大幅に増やし、チームの守備の要として貢献を続けている。
4. 代表経歴
呉昌炫は、各年代別のサッカー大韓民国代表チームに選出され、国際舞台での経験を積んでいる。
2008年には、将来を嘱望される若手選手としてU-19韓国代表に選出され、国際大会でのプレーを経験した。翌2009年には、さらに上の年代であるU-20韓国代表として活動した。
大学時代にも代表選抜チームに名を連ねた。2011年には、大学サッカーにおける日本と韓国の対抗戦であるデンソーカップサッカーの第8回大学日韓定期戦において韓国大学選抜に選出され、試合に出場した。同年、ベトナムのホーチミン市で開催されたホーチミンシティカップ国際大会でも、韓国大学選抜の一員としてプレーし、国際経験を積んだ。
5. プレースタイル・ポジション
呉昌炫は主にディフェンダーとしてプレーし、特にサイドバックの一種であるフルバックのポジションを得意としている。右足が利き足であり、守備面では堅実な対応を見せる一方で、攻撃面では右サイドからのオーバーラップやクロスでチャンスを創出する能力も持ち合わせている。
6. キャリア統計
呉昌炫のプロクラブにおけるリーグ戦、カップ戦、国際試合などの公式戦出場記録と得点数は以下の通りである。
年 | クラブ | リーグ | リーグ戦出場 | リーグ戦得点 | カップ戦出場 | カップ戦得点 | 国際試合出場 | 国際試合得点 | 通算出場 | 通算得点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | 福岡 | J2 | 8 | 0 | - | 0 | 0 | 8 | 0 | |
2013 | 長崎 | J2 | 2 | 0 | - | - | 2 | 0 | ||
福岡 | J2 | 8 | 0 | - | 1 | 0 | 9 | 0 | ||
2014 | 福岡 | J2 | 5 | 0 | - | 1 | 0 | 6 | 0 | |
Jリーグ通算 | 23 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 25 | 0 | ||
2015 | ソウルE | Kリーグチャレンジ | 3 | 0 | - | - | 3 | 0 | ||
2016 | 大田 | Kリーグチャレンジ | 27 | 0 | - | - | 27 | 0 | ||
総通算 | 53 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 55 | 0 |