1. 生い立ち
アルベルト・ベルスエ・アリアスは、1968年3月2日にスペインのアラゴン州サラゴサで生まれた。彼の身長は171 cm、体重は69 kgで、右利きであった。
2. クラブ経歴
アルベルト・ベルスエ・アリアスのクラブ経歴は、地元のクラブでの初期の活動から始まり、レアル・サラゴサでの輝かしい時代を経て、他のクラブでの経験、そしてギリシャでの引退に至るまで、多岐にわたる。
2.1. ユース・初期キャリア
アルベルト・ベルスエ・アリアスは、1983年から1986年までユース時代をカサブランカで過ごし、サッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。その後、プロとしての初期キャリアは、下位リーグのエンデサ・デ・アンドラで始まった(1986年から1988年)。この期間に、彼はディフェンダーのポジションの中でも特にスイーパーとしてプレーし、公式戦で32試合に出場し1得点を記録した。
2.2. レアル・サラゴサ
1988年、アルベルト・ベルスエ・アリアスはラ・リーガの強豪クラブであるレアル・サラゴサに加入した。彼はこのクラブでキャリアの最盛期を迎え、公式戦で合計345試合に出場し、そのうちラ・リーガでは277試合に出場して7得点を挙げた。1990年代において、彼はチームの中心選手として活躍し、二つの主要タイトル獲得に大きく貢献した。具体的には、1993-94シーズンにはコパ・デル・レイを制覇し、翌1994-95シーズンにはUEFAカップウィナーズカップで優勝を果たした。このUEFAカップウィナーズカップ決勝では、相手のアーセナルを劇的な形で破り、歴史的な勝利に貢献した。
2.3. その後のキャリアと引退
レアル・サラゴサ退団後、アルベルト・ベルスエ・アリアスは短期間ながら他のクラブでのキャリアを続けた。彼はまずデポルティーボ・アラベスに1998年から1999年まで所属し、22試合に出場した。続いて1999年から2000年にはCDヌマンシアでプレーし、20試合に出場した。これらのクラブでの在籍期間中、チームはかろうじてトップリーグからの降格を回避する状況にあった。その後、彼は海外へ渡り、ギリシャのイラクリスFCに2000年から2001年まで所属し、7試合に出場した。そして2001年、33歳でプロサッカー選手としての現役生活に終止符を打った。彼のプロキャリアにおける通算出場試合数は358試合で、合計8得点を記録している。
3. 代表経歴
アルベルト・ベルスエ・アリアスは、1994年から2年間にわたりスペイン代表として国際舞台で活躍し、通算17試合に出場した。彼の代表デビューは、1994年11月16日にセビリアで行われたUEFA EURO '96予選のデンマーク代表戦で、この試合でスペインは3対0で勝利し、彼はフル出場を果たした。1996年には、イングランドで開催されたUEFA EURO '96のスペイン代表メンバーに選出された。本大会では、スペインが出場した4試合のうち2試合に出場した。具体的には、グループステージ初戦のブルガリア代表戦と、準々決勝のイングランド代表戦に登場した。イングランド戦は延長戦の末にPK戦にもつれ込み、ベルスエは自身のキックを成功させたものの、チームは敗退し、大会を去ることとなった。また、彼はアラゴン州代表としてもプレーした経験がある。
4. タイトル
アルベルト・ベルスエ・アリアスがプロキャリアで獲得した主なタイトルは以下の通りである。
4.1. クラブ
- レアル・サラゴサ
- コパ・デル・レイ:1993-94
- UEFAカップウィナーズカップ:1994-95