1. 概要
トミー・ウンゲラーは、フランスのアルザス地方出身の多才な芸術家であり作家です。生涯にわたり140冊以上の書籍を出版し、児童書から大人向けの風刺作品、自伝的なものまで多岐にわたるジャンルを手がけました。彼の作品は、鋭い社会風刺と機知に富んだ警句で知られ、漫画家や政治ポスター、映画ポスターのデザイナーとしても活躍しました。特に、ベトナム戦争に反対するポスターは彼の社会批判精神を象徴しています。ウンゲラーは、アルザス地方の歴史的背景からフランスとドイツの和解を強く支持し、ヨーロッパ統合、寛容性、多様性といった価値観を作品を通じて一貫して表現しました。1998年には児童文学への永続的な貢献が評価され、児童文学のノーベル賞とも称される国際アンデルセン賞画家賞を受賞。2003年には欧州評議会の「子供と教育のための大使」に任命されるなど、その芸術は社会に大きな影響を与え、国際的な評価を得ています。彼の故郷ストラスブールには、彼の作品を収蔵するトミー・ウンゲラー美術館が設立され、その遺産は後世に受け継がれています。
2. Biography
2.1. Childhood and Education

トミー・ウンゲラーことジャン=トーマス・ウンゲラーは、1931年11月28日にフランスのストラスブールで、アリス(エスラー)とテオ・ウンゲラー夫妻の四人兄弟の末っ子として誕生しました。彼の父テオは芸術家であり、エンジニア、そして天文時計の製造者でもありました。しかし、1936年に父が他界すると、一家はコルマール近郊のロゲルバッハへ移り住み、生活は困窮しました。ウンゲラーは幼少期に第二次世界大戦中のアルザス=ロレーヌにおけるドイツ占領を経験し、家族の家がドイツ国防軍に徴用されるという厳しい状況を目の当たりにしました。この戦時下の経験、特に爆撃を避けて地下室で暮らした記憶は、彼の後の絵本に登場する恐ろしい強盗や子供を食べる巨人、蛇といったキャラクターの創作に深く影響を与えたと語っています。
青年期には、雑誌『ザ・ニューヨーカー』に掲載されたソール・スタインバーグのイラストレーションに強く触発されました。アルジェリアでの兵役を終えた後、美術学校に進学しましたが、学校の環境に馴染めず退学しています。
2.2. Move to the United States and Early Career
1954年、ウンゲラーは尊敬するソール・スタインバーグに会うため、わずか60 USDを手にニューヨークへと渡りました。そして1956年、アメリカに移住した翌年の1957年には、ハーパー&ロウ社から最初の児童書『メロップス空を飛ぶ』を出版し、続いて『メロップス宝を探す』を刊行しました。1960年代初頭までに、彼はハーパー社から少なくとも10冊の児童絵本を制作し、他の出版社からも数冊を出版、さらに他の作家の書籍のイラストも手がけました。
この時期、彼は『ニューヨーク・タイムズ』、『エスクァイア』、『ライフ』、『ハーパース・バザー』、『ヴィレッジ・ヴォイス』といった出版物や、1960年代のテレビ番組のイラストレーションも担当しました。また、ベトナム戦争に反対する政治ポスターの制作を開始し、その活動は一部で出版禁止となることもありましたが、彼を世界で最も風刺的でユーモラス、かつデッサンに優れた画家の一人としての名声をもたらしました。
3. Major Works and Activities
3.1. Children's Books
ウンゲラーは、児童文学において多大な貢献をしました。彼の作品は、その独創的な物語と特徴的なイラストレーションで広く愛されています。
- 『メロップス空を飛ぶ』 (The Mellops Go Flying, 1957年)
- 『メロップス宝を探す』 (Mellops Go Diving for Treasure, 1957年)
- 『へびのクリクター』 (Crictor, 1958年)
- 『メロップス油田を掘る』 (The Mellops Strike Oil, 1958年)
- 『アデレード - そらとぶカンガルーのおはなし』 (Adelaide, 1959年)
- 『メロップス家のクリスマス・イヴ』 (Christmas Eve at the Mellops, 1960年)
- 『エミールくん がんばる』 (Emile, 1960年)
- 『こうもりのルーファス』 (Rufus, 1961年)
- 『すてきな三にんぐみ』 (The Three Robbers, 1961年)
- 『かたつむりみつけた』 (Snail, Where Are You?, 1962年)
- 『メロップス洞窟を探検する』 (Mellops Go Spelunking, 1963年)
- 『ぺちゃんこスタンレー』 (Flat Stanley, 1964年) - ジェフ・ブラウン著、イラスト
- 『くつくつみつけた』 (One, Two, Where's My Shoe?, 1964年)
- 『けだもの少年とぞっとする少女たち』 (Beastly Boys and Ghastly Girls, 1964年) - ウィリアム・コール編、イラスト
- 『ああ、なんてばかばかしい!』 (Oh, What Nonsense!, 1966年) - ウィリアム・コール著、イラスト
- 『勇敢なハゲタカのオーランド』 (Orlando, the Brave Vulture, 1966年)
- 『ワーウィックの三つの瓶』 (Warwick's Three Bottles, 1966年) - アンドレ・オデール共著
- 『クレオパトラのそりすべり』 (Cleopatra Goes Sledding, 1967年) - アンドレ・オデール共著
- 『4歳児にとって何が良いか?』 (What's Good for a 4-Year-Old?, 1967年) - ウィリアム・コール著、イラスト
- 『月おとこ』 (Moon Man / Der Mondmann, 1966年)
- 『ゼラルダと人喰い鬼』 (Zeralda's Ogre, 1967年)
- 『質問して』 (Ask Me a Question, 1968年)
- 『魔術師の弟子』 (The Sorcerer's Apprentice, 1969年) - バーバラ・ヘイゼン著
- 『ああ、なんてばかばかしい!』 (Oh, How Silly!, 1970年) - ウィリアム・コール著、イラスト
- 『ぼうし』 (The Hat, 1970年)
- 『私はパパ・スナップ、これらが私のお気に入りの「そんな話はない」物語』 (I Am Papa Snap and These Are My Favorite No Such Stories, 1971年)
- 『ラシーヌおじさんとふしぎな動物』 (The Beast of Monsieur Racine, 1971年)
- 『小屋』 (The Hut, 1972年)
- 『ああ、それはばかばかしい!』 (Oh, That's Ridiculous!, 1972年) - ウィリアム・コール著、イラスト
- 『ママにキスはだめ』 (No Kiss for Mother, 1973年)
- 『マッチ売りの少女アルメット』 (Allumette; A Fable, with Due Respect to Hans Christian Andersen, the Grimm Brothers, and the Honorable Ambrose Bierce, 1974年)
- 『物語集』 (A Storybook, 1974年) - イラスト、様々な作家による短編コレクション
- 『偉大な歌の本』 (The Great Song Book, 1978年) - ティモシー・ジョン編、1975年のDas grosse Liederbuchの英語版
- 『トミー・ウンゲラーのハイジ』 (Tomi Ungerer's Heidi: The Classic Novel, 1997年) - ヨハンナ・シュピリ著、イラスト
- 『猫は猫らしく』 (Cats as Cats Can, 1997年)
- 『フリックス』 (Flix, 1998年)
- 『呪われた音楽家トルトーニ・トレメロ』 (Tortoni Tremelo the Cursed Musician, 1998年)
- 『オットー - 戦火をくぐったテディベア』 (Otto: The Autobiography of a Teddy Bear, 1999年)
- 『ズロッティ』 (Zloty, 2009年)
- 『霧の島』 (Fog Island, 2013年)
彼の児童書は数々の賞を受賞しています。1957年の『メロップス空を飛ぶ』、1958年の『へびのクリクター』、1967年の『月おとこ』はニューヨーク・ヘラルド・トリビューンの春季児童書フェスティバル名誉賞を受賞しました。また、『すてきな三にんぐみ』(1962年)、『ラシーヌおじさんとふしぎな動物』(1971年)、『物語集』(1974年)、『偉大な歌の本』(1978年)はニューヨーク・タイムズの年間最優秀イラスト児童書に選ばれています。
1974年の『マッチ売りの少女アルメット』以降、ウンゲラーは一時的に児童書の執筆を中断し、大人向けの作品、特にセクシュアリティを扱ったものに注力しました。しかし、1998年には『フリックス』で児童文学に復帰しています。彼は初期の児童書の原稿やアートワークの多くを、フィラデルフィア自由図書館の児童文学研究コレクションに寄贈しました。
3.2. Adult Books and Satirical Work
ウンゲラーは大人向けの作品においても、その鋭い視点と独特のユーモアを発揮しました。彼の大人向け作品は、社会風刺、エロティシズム、そして人間性の不条理をテーマとすることが多く、その率直な表現は時に物議を醸しました。
- 『恐ろしい。進歩の悲しい成果の記録』 (Horrible. An account of the Sad Achievements of Progress)
- 『心臓発作』 (Der Herzinfarkt, 1962年)
- 『地下スケッチブック』 (The Underground Sketchbook, 1964年)
- 『パーティー』 (The Party, 1966年)
- 『フォーニコン』 (Fornicon, 1969年)
- 『トミー・ウンゲラーの妥協』 (Tomi Ungerer's Compromises, 1970年)
- 『トミー・ウンゲラーのポスターアート』 (Poster Art of Tomi Ungerer, 1972年)
- 『アメリカ』 (America, 1974年)
- 『トーテムポール』 (Totempole, 1976年)
- 『バビロン』 (Babylon, 1979年)
- 『猫嫌いのハンドブック、または猫嫌いの喜び』 (Cat-Hater's Handbook, Or, The Ailurophobe's Delight, 1981年) - ウィリアム・コール共著
- 『症状論』 (Symptomatics, 1982年)
- 『死後硬直』 (Rigor Mortis, 1983年)
- 『遅い苦痛』 (Slow Agony, 1983年)
- 『今日ここに、明日去る』 (Heute hier, morgen fort, 1983年)
- 『遥か遠くは遠すぎない』 (Far out Isn't Far Enough, 1984年)
- 『ファム・ファタール』 (Femme Fatale, 1984年)
- 『黒書』 (Schwarzbuch, 1984年)
- 『カエルの喜び』 (Joy of Frogs, 1985年)
- 『待合室』 (Warteraum, 1985年)
- 『地獄の守護天使』 (Schutzengel der Hölle, 1986年)
- 『猫は猫らしく』 (Cats As Cats Can, 1997年)
- 『トミー:ナチス下の子供時代』 (Tomi: A Childhood Under the Nazis, 1998年)
- 『リベラル・アーツ:トミー・ウンゲラーの政治芸術』 (Liberal Arts: The Political Art of Tomi Ungerer, 1999年)
- 『エロトスコープ』 (Erotoscope, 2002年)
- 『父から息子へ』 (De père en fils, 2002年)
- 『どうして、わたしはわたしなの?--トミ・ウンゲラーのすてきな人生哲学』 (Ni oui ni non, 2018年)
彼の作品には、ベトナム戦争や動物虐待に反対するドローイングやポスターなど、政治的な風刺が頻繁に登場します。これらのポスターは、彼の社会に対する批判的な姿勢を明確に示しています。
3.3. Other Artistic Activities
ウンゲラーの芸術的貢献は、書籍の枠を超えて多岐にわたります。彼はグラフィックアーティストとして、またデザイナーとしても活躍しました。
- 映画『博士の異常な愛情』のポスターデザイン (1964年)
- ブロードウェイミュージカル『ケリー』のロゴデザイン (1965年)
- 映画『モントレー・ポップ』のアートワーク、ポスター、タイトルデザイン (1968年)
- ストラスブールのヤヌス水道橋のデザイン (1988年)
彼は自身をグラフィックアーティストであり「ドロワー」と称するだけでなく、デザイナー、おもちゃコレクター、そして「人間の不条理の記録者」でもありました。
4. Artistic World and Philosophy
ウンゲラーの作品全体には、彼の深い思想と独特の芸術的スタイルが貫かれています。特に、彼の故郷アルザスの歴史的背景から生まれた、ヨーロッパ統合や寛容性、多様性といった価値観への強い支持は、彼の芸術哲学の核を成しています。
4.1. Themes and Stylistic Characteristics
トミー・ウンゲラーは、自身を何よりもまず「物語の語り手」であり「風刺家」であると述べていました。彼の作品に共通して見られる主要なテーマは、政治風刺(ベトナム戦争反対や動物虐待反対のドローイングやポスターなど)、エロティシズム、そして児童書に見られる想像力豊かな主題です。彼の作品は、そのユーモアと機知に富んだ表現、そして優れたデッサン力によって特徴づけられます。社会の不条理や人間の矛盾を鋭く描き出しながらも、どこか温かみや愛嬌を感じさせる独自のスタイルを確立しています。
4.2. Support for European Integration and Tolerance
ウンゲラーのイラストレーションにおける一貫したテーマは、ヨーロッパ統合への支持です。これは、彼の故郷であるアルザス地方におけるフランスとドイツの和解を起点としています。彼は特に、寛容と多様性というヨーロッパ的価値観を強く支持しました。2003年には、47カ国で構成される欧州評議会から「子供と教育のための大使」に任命され、この役割を通じてヨーロッパの若者たちに寛容と多様性の重要性を訴え続けました。彼の作品は、文化や国境を越えた理解と共存のメッセージを伝える媒体としても機能しています。
5. Personal Life
トミー・ウンゲラーは、1976年に妻と共にアイルランドへ移住して以来、その地と故郷のストラスブールを行き来しながら生活していました。アイルランドでは一時期、6000頭もの羊を飼育していたことでも知られています。彼はグラフィックアーティストとしての活動に加え、熱心なおもちゃコレクターであり、「人間の不条理の記録者」としての側面も持ち合わせていました。
6. Awards and Honors
トミー・ウンゲラーは、その芸術と文学における多大な貢献に対し、数々の著名な賞と栄誉を受けています。
年 | 賞の名称 | 備考 |
---|---|---|
1957年 | ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン 春季児童書フェスティバル名誉賞 | 『メロップス空を飛ぶ』に対して |
1958年 | ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン 春季児童書フェスティバル名誉賞 | 『へびのクリクター』に対して |
1962年 | ニューヨーク・タイムズ 年間最優秀イラスト児童書 | 『すてきな三にんぐみ』に対して |
1967年 | ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン 春季児童書フェスティバル名誉賞 | 『月おとこ』に対して |
1969年 | イラストレーター協会 金メダル受賞 | |
1969年 | アメリカン・インスティテュート・オブ・グラフィック・アーツ賞 | 『ぼうし』に対して |
1971年 | ニューヨーク・タイムズ 年間最優秀イラスト児童書 | 『ラシーヌおじさんとふしぎな動物』に対して |
1971年 | アメリカン・インスティテュート・オブ・グラフィック・アーツ 年間最優秀書籍50冊 | 『ラシーヌおじさんとふしぎな動物』に対して |
1971年 | アメリカン・インスティテュート・オブ・グラフィック・アーツ 児童書展 | 『私はパパ・スナップ、これらが私のお気に入りの「そんな話はない」物語』に対して |
1972年 | アメリカン・インスティテュート・オブ・グラフィック・アーツ 児童書展 | 『ああ、それはばかばかしい!』に対して |
1973年 | ブルックリン・アーツ 児童書賞 | 『月おとこ』に対して |
1973-74年 | アメリカン・インスティテュート・オブ・グラフィック・アーツ賞 | 『ママにキスはだめ』に対して |
1974年 | ニューヨーク・タイムズ 年間最優秀イラスト児童書 | 『物語集』に対して |
1975年 | ブルックリン・アーツ 児童書賞 | 『ラシーヌおじさんとふしぎな動物』に対して |
1978年 | ニューヨーク・タイムズ 年間最優秀イラスト児童書 | 『偉大な歌の本』に対して |
1981年 | モントリオール世界漫画家賞 | |
1995年 | フランス・グラフィックアート大賞 | |
1998年 | 国際アンデルセン賞画家賞 | 児童文学における最高の栄誉 |
2003年 | エーリッヒ・ケストナー賞 | |
2014年 | セクシュアル・フリーダム・アワード 生涯功労賞 | |
2018年 | レジオンドヌール勲章 コマンダー | フランスの最高勲章 |
7. Legacy and Evaluation
トミー・ウンゲラーは2019年2月9日にアイルランドのコークで87歳で死去しましたが、彼の作品と精神は後世に大きな影響を与え続けています。
7.1. Tomi Ungerer Museum
2007年、彼の故郷であるストラスブールに、ウンゲラーの長年の功績を称える専門美術館「トミー・ウンゲラー美術館 / 国際イラストレーションセンター (Musée Tomi Ungerer/Centre international de l'illustration)」が開館しました。この美術館には、彼が生涯にわたって制作した6000点以上の美術作品と、彼が収集した5000点を超える希少なおもちゃが収蔵されており、彼の多岐にわたる創作活動と世界観を包括的に紹介しています。美術館の設立は、ウンゲラーの芸術が持つ普遍的な価値と、彼が故郷の文化に与えた影響の大きさを象徴しています。
7.2. Critical Reception and Controversy
トミー・ウンゲラーの作品は、そのユーモアと風刺、そして社会に対する鋭い洞察力から高い評価を受けていますが、一部の大人向け作品や政治的なイラストレーションは論争の的となることもありました。例えば、彼のベトナム戦争に反対するポスターは、出版禁止を経験するなど、そのメッセージが社会に強い影響を与えたことを示しています。
一方で、彼の児童書は広く受け入れられ、特に『オットー - 戦火をくぐったテディベア』はドイツとフランスで小学校の教科書に採用されるなど、その教育的価値も認められています。彼の作品が広く読まれるのは、何よりもその作品が持つユーモアと、人間性に対する深い理解に満ちているためです。
8. Influence
トミー・ウンゲラーの芸術と著作は、児童文学、グラフィックデザイン、そしてより広範な文化的言説に持続的な影響を与えてきました。彼の作品は30カ国語に翻訳され、149種類もの書籍が出版されており、その普遍的な魅力と影響力を示しています。
2012年には、彼の生涯を描いた伝記ドキュメンタリー映画『遥か遠くは遠すぎない:トミー・ウンゲラーの物語』 (Far Out Isn't Far Enough: The Tomi Ungerer Story) が制作され、2013年のパームスプリングス国際映画祭で上映されました。また、2015年から2016年にかけては、チューリッヒ美術館とエッセンのフォルクヴァング美術館が、ウンゲラーの芸術作品、特に彼のコラージュに焦点を当てた大規模な展覧会を開催しました。これらの活動は、彼の芸術が現代においてもなお、多くの人々に影響を与え続けていることを示しています。
9. Related Literature and Exhibitions
トミー・ウンゲラーの生涯と芸術活動をさらに深く掘り下げるための関連文献や展覧会が多数存在します。
- 『トミ・アンゲラー絵本の世界』 - 西尾忠久著、誠文堂新光社、1981年
- Tomi Ungerer. Zwischen Marianne und Germania - ヴィルヘルム・ホルンボステル編、ハンブルク美術工芸博物館とドイツ歴史博物館での同名展覧会に際して出版、プレステル、1999年
- Tomi Ungerer-Illustrationen und Plastiken - マリア・リンスマン序文、トロイスドルフのブルク・ヴィッセム絵本博物館での展覧会カタログ、2000年
- Tomi Ungerer, the "Picasso" of caricature. - テレーズ・ヴィラー著、Graphis. The international journal of design and communication、Vol. 59, No. 348、2003年、18-37ページ
- Tomi Ungerer. Das Tomi Ungerer Museum in Strasbourg. - テレーズ・ヴィラー著、ディオゲネス出版、2007年 (常設展カタログ、ウンゲラーのイラスト210点、テレーズ・ヴィラーのエッセイ3点、複数の序文を収録)
- Tomi Ungerer: Energie. - テレーズ・ヴィラー著、EnBW Service、2007年
- Tomi Ungerer. Der schärfste Strich der westlichen Welt. - du Kulturmedien, No. 812, 2010年
- Expect the Unexpected. Essays über Tomi Ungerer zu seinem 80. Geburtstag - ダニエル・キール編、マヌエル・ガッサー、ヴァルター・キリー、フリードリヒ・デュレンマット、ロベルト・ゲルンハルト、アンナ・ガヴァルダ、エルケ・ハイデンライヒによるエッセイ、ディオゲネス出版、2011年
主要な展覧会としては、1962年にベルリンで人種差別とベトナム戦争に反対するポスター展が開催されました。また、2015年から2016年にかけては、チューリッヒ美術館とエッセンのフォルクヴァング美術館で、彼のコラージュ作品に焦点を当てた大規模な展覧会が開催されました。