俳優オーストラリアカナダ映画

ルーク・フォード

カナダ生まれのオーストラリアの俳優ルーク・フォードは、『ブラック・バルーン』でAACTA助演男優賞を受賞し、『ハムナプトラ3』にも出演しました。

1. 概要

ルーク・フォード(Luke Ford英語、1981年3月26日生まれ)は、カナダ生まれのオーストラリアの俳優である。彼のキャリアは2000年にテレビで始まり、2006年に初の映画出演を果たした。2008年には大作映画『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』に出演。テレビでは、2013年の『アンダーベリー』、2017年の『クレバーマン』、2021年の『アメイジング・グレイス』といったオーストラリアのシリーズで主要な役を演じた。特に『ブラック・バルーン』での演技は高く評価され、2008年にオーストラリア映画アカデミー賞(AACTA)助演男優賞を受賞した。

2. 幼少期

フォードは1981年3月26日にカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーで生まれたが、オーストラリアのシドニーで育った。

2.1. 幼少期と教育

彼はシドニーのウェストミードにあるパラマタ・マリスト高校に通った。かつてはウィンストン・ヒルズ・ホテルや、ノース・ライドのユニバーサル・マガジンで短期間働いていた経験もある。フォードはシドニーのジ・アクターズ・パルスで演技を学び、同校の初期の卒業生の一人となった。後に映画の役の合間に、マイズナーテクニックの指導のために学校に戻ることもあった。

3. 映画キャリア

フォードは、プロとしての演技キャリアをオーストラリアのテレビでの一連の出演から始めた。最初は『ウォーター・ラッツ』へのゲスト出演で、その後『マクラウド・ガールズ』、『ホーム・アンド・アウェー』、『スティンガーズ』、『ブレーカーズ』、『オール・セインツ』といった番組に出演した。また、トム・ベレンジャーと共演したテレビ映画『ジャンクション・ボーイズ』、NBCのミニシリーズ『ヘラクレス』ではイフィクレス役を演じ、短命に終わったオーストラリアのシリーズ『ヘッドランド』にも出演した。
『マクラウド・ガールズ』のクレイグ・ウッドランド役での繰り返し出演により、フォードはロギー賞の「最優秀新人賞」にノミネートされた。
フォードの映画キャリアは、2006年に公開されたオーストラリア映画『ココダ』から始まった。この作品では、ココダ・トラックで戦死した兵士バークを演じた。
次に、トニ・コレットと共演した『ブラック・バルーン』に出演した。この作品での演技により、彼は2008年にオーストラリア映画アカデミー賞(AACTA)助演男優賞を受賞した。映画でフォードは、自閉症とADDを抱えるティーンエイジャー、チャーリー・モリソンを演じた。フォードはこの役のために6ヶ月間をかけてリサーチを行い、役作りの効果を確かめるため、役柄のままシドニーの街中に出ることもあった。『ブラック・バルーン』はベルリン国際映画祭でプレミア上映され、クリスタルベア賞を受賞した。
『ブラック・バルーン』の直後、フォードは『ハムナプトラ』シリーズの第3作目『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』への出演契約を結び、ブレンダン・フレイザーやマリア・ベロと共演した。この映画でフォードは、フレイザー演じるリック・オコーネルとベロ演じるエヴリン・オコーネルの息子であるアレックス・オコーネルを演じた。この映画は2008年8月1日にアメリカで公開され、全世界で4.03 億 USDの興行収入を記録した。
2009年には、『3アクト・オブ・マーダー』と『ゴースト・マシーン』に出演した。
2010年から2011年にかけては、『アニマル・キングダム』、『レッド・ドッグ』、『フェイス・トゥ・フェイス』など、いくつかのオーストラリア映画に出演した。

4. テレビ出演

フォードのテレビキャリアは、2000年の『ウォーター・ラッツ』でのハーレー・ストラチャン役でのゲスト出演から始まった。その後、『ホーム・アンド・アウェー』(5エピソード)、『スティンガーズ』(クレイグ・ウィリアムズ役、1エピソード)、『マクラウド・ガールズ』(クレイグ・ウッドランド役、2001年から2004年まで22エピソード)、『オール・セインツ』(レオン・フェイ役、1エピソード、2002年)、『オール・セインツ』(レイ・ブラナル役、1エピソード、2004年)に出演した。『マクラウド・ガールズ』のクレイグ・ウッドランド役での繰り返し出演により、フォードはロギー賞の「最優秀新人賞」にノミネートされた。
2005年には『ヘッドランド』にセス・バクスター役で5エピソード出演した。
テレビ映画としては、2002年の『ジャンクション・ボーイズ』でパーチ役、2005年の『ヘラクレス』でイフィクレス役を演じた。2010年にはテレビ映画『ノマド』でザック役を演じた。
2012年には『バイキー・ウォーズ: ブラザーズ・イン・アームズ』にスノーウィ役で出演。
2013年には『アンダーベリー: スクイージー』でアルバート「タンクバスター」マクドナルド役を7エピソードで演じた。
2017年には『クレバーマン』でティム・ドーラン役を6エピソードで演じ、同年のエクイティ・アンサンブル・アワードでドラマシリーズの最優秀アンサンブル演技賞を受賞したキャストの一員となった。また、『ジ・アザー・ガイ』にもヘンリー役で2エピソード出演した。
2020年には『ハリファックス: レトリビューション』にニール役で1エピソード出演。
2021年には『アメイジング・グレイス』でポール役を8エピソードで演じ、さらに『ファイヤーズ』では電話中のパニックに陥った男役で1エピソード出演した。
インドネシアのソースには、2008年に『HBOファースト・ルック』に本人役で1エピソード(『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』関連)、『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ』に本人役で1エピソード、2009年に『ザ・ムービー・ロフト』に本人役で1エピソード出演したとの記載がある。

5. フィルモグラフィー

ルーク・フォードの全ての演技キャリアを、年別、役柄別に詳細にリストアップする。

5.1. 映画

年タイトル役柄備考
2002『ジャンクション・ボーイズ』パーチテレビ映画
2005『ヘラクレス』イフィクレステレビ映画
2006『ココダ』バーク
2008『ブラック・バルーン』チャーリー・モリソンAACTA賞 助演男優賞受賞
2008『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』アレックス・オコーネル『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』のフレディ・ボースに代わって出演
2009『ゴースト・マシーン』ヴィック
2009『3アクト・オブ・マーダー』スノーウィ・ロールズテレビ映画
2010『アニマル・キングダム』ダレン・コーディ
2011『レッド・ドッグ』トーマス
2011『フェイス・トゥ・フェイス』ウェイン・トラヴァース
2012『ザ・キング・イズ・デッド!』シュレック
2013『チャーリーズ・カントリー』ルーク
2015『インフィニ』チェスター・ハンティントン
2016『オシリス・チャイルド』ビル
2017『ホワット・イフ・イット・ワークス?』エイドリアン・マッキノン
2018『ア・サバーバン・ラブ・ストーリー』ブレット

5.2. テレビ

年タイトル役柄備考
2000『ウォーター・ラッツ』ハーレー・ストラチャン1エピソード(Family Ties)
2000『ホーム・アンド・アウェー』JT・ハンソン5エピソード
2001『スティンガーズ』クレイグ・ウィリアムズ1エピソード(Just Another Day)
2001-2004『マクラウド・ガールズ』クレイグ・ウッドランド22エピソード
2002『オール・セインツ』レオン・フェイ1エピソード(Overload)
2004『オール・セインツ』レイ・ブラナル1エピソード(Bad Seed)
2005『ヘッドランド』セス・バクスター5エピソード
2008『HBOファースト・ルック』本人1エピソード(『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』関連)
2008『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ』本人1エピソード
2009『ザ・ムービー・ロフト』本人1エピソード
2010『ノマド』ザックテレビ映画
2012『バイキー・ウォーズ: ブラザーズ・イン・アームズ』スノーウィ
2013『アンダーベリー: スクイージー』アルバート「タンクバスター」マクドナルド7エピソード
2017『クレバーマン』ティム・ドーラン6エピソード
2017『ジ・アザー・ガイ』ヘンリー2エピソード
2020『ハリファックス: レトリビューション』ニール1エピソード
2021『アメイジング・グレイス』ポール8エピソード
2021『ファイヤーズ』電話中のパニックに陥った男1エピソード

5.3. ビデオゲーム

年タイトル役柄備考
2008『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 (ビデオゲーム)』アレックス・オコーネル声の出演