1. Overview
清水航平は、1989年4月30日に福岡県宗像市で生まれた日本の元プロサッカー選手です。主なポジションはミッドフィールダー、フォワード、そしてウィンガーでした。東海大学付属第五高等学校を卒業後、2008年にサンフレッチェ広島でプロキャリアをスタート。2017年には清水エスパルスへ期限付き移籍し、後に完全移籍。その後、2018年にはヴァンフォーレ甲府への期限付き移籍も経験しました。2019年にサンフレッチェ広島へ復帰し、2021年シーズン終了後に契約満了で退団。2023年6月22日に現役引退を発表しました。クラブキャリアを通じて、J1リーグ優勝3回、J2リーグ優勝1回、FUJI XEROX SUPER CUP優勝4回など、数々のタイトル獲得に貢献しました。
2. Early Life and Youth Career
清水航平は、1989年4月30日に福岡県宗像市で生まれました。幼少期には東郷FCでサッカーを始め、宗像市立中央中学校(2002年~2004年)を経て、東海大学付属第五高等学校(2005年~2007年)に進学しました。
高校時代はフォワードとしてその才能を早くから発揮し、特にゴールを決める能力とポジショニングに優れていました。2006年のインターハイでは得点王に輝き、翌2007年の高円宮杯U-18では4試合で7得点を挙げ、得点ランキング2位となるなど、ユース年代で顕著な成績を残しました。東海大学付属第五高等学校の2年先輩には橋内優也、藤田直之、末吉隼也が、1年先輩には當間建文、西岡大輝がおり、同級生には橋内竜真がいました。
3. Club Career
清水航平のプロサッカー選手としてのキャリアは、サンフレッチェ広島でのデビューから始まり、期限付き移籍と完全移籍を経て、再びサンフレッチェ広島で終焉を迎えました。
3.1. Sanfrecce Hiroshima
2008年、清水航平はサンフレッチェ広島とプロ契約を結び、同期には内田健太、篠原聖、横竹翔、丸谷拓也がいました。同年はJサテライトリーグで結果を出し評価を上げ、2008年10月25日のJ2第41節サガン鳥栖戦(広島ビッグアーチ)で、67分に森崎浩司に代わって途中出場し、公式戦デビューを果たしました。さらに、71分には佐藤寿人のアシストからプロ初ゴールを記録。これはクラブ史上4人目となる初出場初得点の快挙でした。
その後もサテライトリーグなどで継続的に得点を重ね、トップチームでは当初、主にトップ下やアウトサイドのポジションでプレーしましたが、出場機会には恵まれませんでした。しかし、2012年に転機が訪れます。入団当初から指導を受けていた森保一が監督に就任すると、同年6月には山岸智の怪我による離脱を受けて左アウトサイドのレギュラーに抜擢され、急成長を遂げました。山岸の復帰以降もレギュラーの座を譲らず、チームの主力選手として活躍しました。
背番号は入団以来「27」を着用していましたが、山岸の退団に伴い、2016シーズンからは「16」に変更されました。
3.2. Loan Spells and Transfers
2017年8月14日、清水は清水エスパルスへ期限付き移籍で加入しました。翌2018年4月3日には清水への完全移籍が発表されましたが、同年7月にはヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍することになりました。
3.3. Return to Sanfrecce Hiroshima and Final Years
2019年シーズンより、清水は期限付き移籍でサンフレッチェ広島に復帰しました。このシーズンはリーグ戦14試合に出場し、再びチームに貢献しましたが、2020年シーズンからは出場機会が急激に減少し、リーグ戦出場はわずか3試合にとどまりました。2021年シーズンもリーグ戦出場は1試合のみで、カップ戦を中心にプレーしました。そして、2021年シーズン終了後、契約満了に伴いサンフレッチェ広島を退団しました。
4. National Team Career
清水航平は、年代別の日本代表に選出されています。
- U-16日本代表(2005年)
- U-18日本代表(2007年)
- U-21日本代表(2010年) - 第38回トゥーロン国際大会に出場。
5. Playing Style and Position
清水航平は、主に左アウトサイドでプレーする選手でした。プロ入り前は、ポジショニングと得点能力に優れたフォワードで活躍していました。サンフレッチェ広島の強化部スタッフであった足立修は、清水を「田中達也と佐藤寿人を足して2で割ったような選手」と評しています。
6. Career Statistics
6.1. Club Statistics
クラブにおけるリーグ戦、カップ戦、リーグカップ戦、大陸別大会、その他の公式戦の出場記録と得点数を以下に示します。
クラブ | シーズン | リーグ | 天皇杯 | ルヴァンカップ | アジア | その他 | 合計 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |||
広島 | 2008 | J2 | 4 | 1 | 0 | 0 | - | - | - | 4 | 1 | |||
2009 | J1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | - | - | 3 | 0 | |||
2010 | J1 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | - | 8 | 0 | ||
2011 | J1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | - | - | 1 | 0 | |||
2012 | J1 | 24 | 4 | 1 | 0 | 5 | 1 | - | - | 30 | 5 | |||
2013 | J1 | 19 | 0 | 5 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | 32 | 0 | |
2014 | J1 | 21 | 0 | 2 | 1 | 4 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 29 | 1 | |
2015 | J1 | 16 | 2 | 5 | 0 | 6 | 2 | - | 5 | 0 | 32 | 4 | ||
2016 | J1 | 31 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 6 | 1 | 0 | 0 | 41 | 1 | |
2017 | J1 | 12 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | - | - | 18 | 0 | |||
清水 | J1 | 9 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 9 | 0 | ||||
2018 | J1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | - | - | 2 | 0 | |||
甲府 | 2018 | J2 | 9 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 9 | 0 | |||
広島 | 2019 | J1 | 14 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 8 | 0 | - | 24 | 0 | |
2020 | J1 | 3 | 0 | 1 | 0 | - | - | - | 4 | 0 | ||||
2021 | J1 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | - | - | 4 | 0 | |||
総通算 | 168 | 7 | 33 | 3 | 20 | 1 | 20 | 1 | 7 | 0 | 248 | 12 |
6.2. Other Official Competitions
上記表の「その他」には以下の大会が含まれます。
- XEROX SUPER CUP: 2013年 (1試合0得点), 2014年 (1試合0得点)
- Jリーグチャンピオンシップ: 2015年 (2試合0得点)
- FIFAクラブワールドカップ: 2012年 (3試合0得点)
公式戦初出場・初得点は、2008年10月25日のJ2第41節対サガン鳥栖戦(広島ビッグアーチ)で、67分に森崎浩司に代わり出場し、71分に得点を記録しました。
6.3. International Club Competitions
上記表の「アジア」には以下の大会が含まれます。
- AFCチャンピオンズリーグ: 2010年 (3試合0得点), 2013年 (2試合0得点), 2014年 (1試合0得点), 2016年 (6試合1得点), 2019年 (8試合0得点)
7. Honours
7.1. Club Honours
清水航平が所属クラブと共に獲得した主要なタイトルは以下の通りです。
- サンフレッチェ広島**
- J1リーグ: 3回 (2012年、2013年、2015年)
- J2リーグ: 1回 (2008年)
- FUJI XEROX SUPER CUP: 4回 (2008年、2013年、2014年、2016年)
7.2. Individual Honours
清水航平が個人として獲得した賞や表彰は以下の通りです。
- インターハイ得点王(2006年)
8. Personal Life
清水航平の妻はタレントの猪野栞です。
9. Retirement
2023年6月22日、清水航平が現役を引退することがサンフレッチェ広島より発表されました。これにより、13年以上にわたるプロサッカー選手としてのキャリアに幕を下ろしました。