1. Early life and background
磯村亮太の個人的な背景、出生地、成長過程、およびサッカー選手としての初期段階について詳述する。
1.1. Birth and upbringing
磯村亮太は1991年3月16日に愛知県瀬戸市で生まれた。幼少期よりサッカーを始め、地元クラブで基礎を築いた。
1.2. Youth career
磯村は名古屋グランパスU-15に2003年から2005年まで在籍し、その後2006年から2008年まで名古屋グランパスU-18でプレーした。U-18時代には1年生の頃から試合に起用され、高円宮杯全日本ユース選手権では3年連続でベスト4以上の成績を収めた。
名古屋グランパスU-18の前監督である朴才絃は、磯村がトップチームに昇格した際にどのポジションでも対応できるようにと、ゴールキーパー以外のほとんどのポジションで彼を起用し、その多才さを培った。2009年2月にはU-18日本代表候補に選出されている。
2. Professional career
プロサッカー選手としての磯村亮太のキャリアは、名古屋グランパスでのデビューから始まり、アルビレックス新潟、V・ファーレン長崎、そして栃木SCでのプレーを経て、現役引退に至るまで、様々なクラブで重要な役割を果たした。
2.1. Nagoya Grampus
磯村亮太は名古屋グランパスU-18を経て、2009年シーズンにトップチームへ昇格した。プロ初出場は2010年11月17日の第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会4回戦、対アルビレックス新潟戦で、後半18分に吉村圭司と交代して出場した。試合はPK戦までもつれ込み、5人目のキッカーとしてゴール右隅に決め、チームを勝利に導いた。
その後はしばらく出場機会に恵まれなかったが、2011年6月18日のJ1リーグ第16節大宮アルディージャ戦で、負傷離脱した吉村や中村直志に代わって先発出場し、リーグ戦デビューを果たした。この試合の前半アディショナルタイムには、藤本淳吾からのパスをゴール右隅に決め、プロ初得点を記録した。
続く第17節セレッソ大阪戦、第18節浦和レッズ戦でも3試合連続で先発出場し、いずれの試合でも先制点を奪う活躍を見せた。当時のドラガン・ストイコビッチ監督は磯村に対して、「得点するフィーリングや、スペースをしっかりと使う所が強みだと思います。それから、セカンドボールを捌き、必ず良い場所にいます。」と高く評価した。
2012年2月には、キリンチャレンジカップのアイスランド戦で日本代表に初招集された。しかし、同年5月7日に行われた愛知学泉大学との練習試合で左第5中足骨を骨折。さらに7月26日の練習中に右第5中足骨を骨折し、長期離脱を余儀なくされた。復帰は11月7日のJ1第31節FC東京戦となった。
2.2. Albirex Niigata
2017年7月13日、15年間在籍した名古屋グランパスからアルビレックス新潟へ完全移籍することが発表された。アルビレックス新潟でのデビューは、同年7月30日のFC東京戦だった。
2018年シーズンにはアルビレックス新潟のキャプテンに任命された。同年4月28日のJ2リーグ、対レノファ山口戦で、前半16分にアルビレックス新潟での初ゴールを記録した。
2.3. V-Varen Nagasaki
2018年7月30日、V・ファーレン長崎へ完全移籍することが発表された。V・ファーレン長崎でのデビューは、同年8月5日の浦和レッズ戦だった。
2020年12月20日のJ2リーグ、対ツエーゲン金沢戦では、後半アディショナルタイムにペナルティキックを決め、V・ファーレン長崎での初ゴールを記録した。
2.4. Tochigi SC
2021年12月22日、栃木SCへの完全移籍が発表された。栃木SCでのデビューは、2022年3月13日の大宮アルディージャ戦だった。同年シーズンをもって現役を引退することを発表した。
3. National team career
磯村亮太は、ユース年代から日本代表候補に選出されるなど、将来を嘱望された選手であった。2009年にはU-18日本代表候補に選ばれ、国際舞台での経験を積んだ。
そして、プロキャリアを積む中で、2012年2月には日本代表に初招集され、キリンチャレンジカップのアイスランド戦で代表デビューを果たした。
4. Position and play style
磯村亮太の主なポジションはMFとDFである。ユース時代にはゴールキーパー以外のほとんどのポジションを経験しており、その高いユーティリティー性はプロキャリアでも活かされた。
特に、当時の名古屋グランパスの監督であったドラガン・ストイコビッチからは、「得点するフィーリングや、スペースをしっかりと使う所が強みだと思います。それから、セカンドボールを捌き、必ず良い場所にいます。」と評されるなど、攻撃面での貢献や、試合の流れを読む能力、そして守備から攻撃への切り替えにおけるセカンドボールの処理能力に優れていた。
5. Career statistics
磯村亮太のプロキャリアにおけるクラブおよび代表チームでの公式戦出場記録と得点記録を以下に示す。
クラブ | シーズン | 背番号 | リーグ | 天皇杯 | リーグカップ | 国際大会 | 合計 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
名古屋 | 2009 | 33 | J1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2010 | J1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | - | 1 | 0 | |||
2011 | J1 | 20 | 3 | 2 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | 28 | 3 | ||
2012 | 13 | J1 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0 | |
2013 | J1 | 6 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | - | 9 | 0 | |||
2014 | J1 | 17 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | - | 20 | 1 | |||
2015 | J1 | 24 | 2 | 0 | 0 | 7 | 0 | - | 31 | 2 | |||
2016 | J1 | 16 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | - | 19 | 0 | |||
2017 | J2 | 9 | 0 | 1 | 0 | - | - | 10 | 0 | ||||
新潟 | 6 | J1 | 16 | 0 | - | - | - | 16 | 0 | ||||
2018 | J2 | 19 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | - | 20 | 1 | |||
長崎 | 38 | J1 | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 12 | 0 | ||
2019 | 8 | J2 | 17 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | - | 23 | 0 | ||
2020 | J2 | 12 | 1 | - | - | - | 12 | 1 | |||||
2021 | J2 | 7 | 0 | - | 1 | 0 | - | 8 | 0 | ||||
2022 | 栃木 | 33 | J2 | 9 | 0 | - | 3 | 0 | - | 12 | 0 | ||
J1通算 | 116 | 6 | 15 | 0 | 8 | 0 | 5 | 0 | 144 | 6 | |||
J2通算 | 73 | 2 | 3 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 85 | 2 | |||
総通算 | 189 | 8 | 18 | 0 | 17 | 0 | 5 | 0 | 229 | 8 |
6. Honors
磯村亮太がプロキャリア中に達成した主なタイトルや表彰は以下の通りである。
- J1リーグ: 2010年、2011年(準優勝)
- 日本スーパーカップ: 2011年(準優勝)
7. Retirement
磯村亮太は2022年シーズンをもって現役を引退した。長年のプロサッカー選手としてのキャリアに幕を下ろした。
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