1. 幼少期・学歴とユース時代
裵大元は1988年7月6日に韓国で生まれた。ユース時代には、2004年から2006年まで東北高校で、2007年から2009年までは漢陽大学校でサッカーを続けた。これらの期間でディフェンダーとしての基礎を培った。
2. クラブキャリア
裵大元は韓国と日本でプロサッカーキャリアを積んだ。そのキャリアは大きく韓国リーグでの初期、日本リーグでの活動、そして韓国リーグへの復帰という三つの時期に分けられる。
2.1. 韓国リーグでの初期キャリア
2010年、裵大元はKリーグに所属する水原三星ブルーウィングスに加入しプロの道へ進んだ。しかし、水原三星での出場機会はなかった。翌2011年には、韓国のセミプロリーグであるナショナルリーグの金海市庁FCおよび釜山交通公社FCでプレーし、経験を積んだ。
2.2. 日本リーグでの活動
2012年6月、裵大元は日本の東京ヴェルディに加入した。東京ヴェルディでは2012年にJ2リーグで3試合、天皇杯で1試合に出場した。2013年にはJ2リーグで2試合に出場し、1得点を記録している。
2013年8月15日には、FC町田ゼルビアへ期限付き移籍した。町田では、同年開催の日本フットボールリーグで1試合に出場した。2014年からは町田に完全移籍し、J3リーグで26試合に出場。2015年もJ3リーグで11試合に出場し、天皇杯で4試合に出場して1得点を挙げている。2015年シーズン終了後、町田を退団した。
2.2.1. プレー中の事故と対応
東京ヴェルディに所属していた2013年2月19日、高知県春野町で行われたカマタマーレ讃岐との練習試合において、裵大元は相手選手である藤田浩平に接触プレーで右足開放性脱臼骨折という重傷を負わせてしまった。この事態を受け、東京ヴェルディはクラブの公式ウェブサイトに謝罪文を掲載するに至った。Jリーグ規律委員会からの処分はなかったものの、東京ヴェルディはクラブとして自主的な処分を決定。裵大元に対し、最長で同年3月末までの対外試合出場停止を科した。この事故は、プロスポーツにおける選手の安全性と、事故発生時のクラブの責任ある対応の重要性を改めて浮き彫りにした。
2.3. 韓国リーグへの復帰
日本のクラブを退団した後、裵大元は2016年より再び母国である韓国のサッカーリーグに戻り、K3リーグの金海市庁FCへ移籍し、現在も同クラブでプレーしている。
3. プレースタイル
裵大元の主なポジションはディフェンダーであり、身長は184 cm、体重は77 kgで、右足を利き足としている。
4. クラブ成績
| シーズン | クラブ | リーグ | リーグ戦 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 韓国 | ||||||||||
| 2010 | 水原三星ブルーウィングス | Kリーグ | 0 | 0 | - | - | - | - | 0 | 0 |
| 2011 | 金海市庁FC | ナショナルリーグ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 2012 | 釜山交通公社FC | ナショナルリーグ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 日本 | ||||||||||
| 2012 | 東京ヴェルディ | J2リーグ | 3 | 0 | - | - | 1 | 0 | 4 | 0 |
| 2013 | J2リーグ | 2 | 1 | - | - | 0 | 0 | 2 | 1 | |
| 2013 | FC町田ゼルビア | JFL | 1 | 0 | - | - | - | - | 1 | 0 |
| 2014 | J3リーグ | 26 | 0 | - | - | - | - | 26 | 0 | |
| 2015 | J3リーグ | 11 | 0 | - | - | 4 | 1 | 15 | 1 | |
| 総通算 | 43 | 1 | 0 | 0 | 5 | 1 | 48 | 2 | ||
- Jリーグ初出場 - 2012年6月9日 J2 第18節 ガイナーレ鳥取戦 (とりぎんバードスタジアム)
- Jリーグ初得点 - 2013年6月22日 J2 第20節 栃木SC戦 (味の素スタジアム)