1. 概要
ロルフ・ダンネベルク (Rolf Dannebergドイツ語, 1953年3月1日 - ) は、旧西ドイツの陸上競技選手である。円盤投を専門とし、1984年ロサンゼルスオリンピックで金メダル、1988年ソウルオリンピックで銅メダルを獲得した。引退後は指導者としても活動している。
2. 幼少期
ダンネベルクは1953年3月1日、西ドイツのハンブルクで生まれた。彼の身長は198 cm、体重は125 kgであった。
3. 選手としての経歴
ダンネベルクの選手としてのキャリアは、数々の国際大会での輝かしい実績と国内での圧倒的な強さによって特徴づけられる。
3.1. 主要な国際大会
ダンネベルクは、彼のキャリアを通じて数多くの主要な国際大会に出場した。特に、1984年ロサンゼルスオリンピック男子円盤投では66.6 mを記録し、栄えある金メダルを獲得した。続く1988年ソウルオリンピックでも、67.38 mを投げ、銅メダルを獲得し、2大会連続で表彰台に上がった。
主要な国際大会での成績は以下の通り。
年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 |
---|---|---|---|---|---|
1984 | オリンピック | ロサンゼルス(アメリカ合衆国) | 円盤投 | 金 | 66.6 m |
1988 | オリンピック | ソウル(韓国) | 円盤投 | 銅 | 67.38 m |
1989 | IAAFワールドカップ | バルセロナ(スペイン) | 円盤投 | 3位 | 65.3 m |
この他、1986年ヨーロッパ陸上競技選手権大会では11位、1987年世界陸上競技選手権大会では4位、1990年ヨーロッパ陸上競技選手権大会では6位の成績を収めている。
3.2. 自己ベストと国内での実績
ダンネベルクの円盤投における自己ベストは、1987年5月にベルリンで記録した67.6 mである。この記録は、ドイツの円盤投選手歴代でユルゲン・シュルト、ラース・リーデル、ヴォルフガング・シュミット、アーミン・レンメ、ハイン=ディレック・ノイ、アルヴィン・ワーグナー、ミヒャエル・メレンベックに次ぐ8位の記録となっている。
彼はまた、西ドイツの国内選手権で3度、円盤投のチャンピオンに輝いている。所属クラブはバイエル04レバークーゼンであった。
4. 選手引退後の経歴
選手引退後、ダンネベルクは陸上競技の指導者として活動している。2009年にはベルリンで開催された2009年世界陸上競技選手権大会で、マルクス・ミュンヒのコーチを務めた。
5. 功績と評価
ロルフ・ダンネベルクは、旧西ドイツを代表する円盤投選手として、そのキャリアに輝かしい足跡を残した。オリンピックでの金メダルと銅メダル、そして国内選手権での複数回の優勝は、彼の卓越した技術と粘り強さを物語っている。彼はドイツ円盤投の歴史において重要な位置を占める選手であり、その競技人生は後進の選手たちに大きな影響を与え続けている。