1. 幼少期と奨励会時代
佐藤天彦の将棋の才能は幼い頃から見出され、プロ棋士への道を歩むこととなる。彼の育成過程と、奨励会時代に下した特筆すべき決断は、その後のキャリアを形作る上で重要な意味を持った。
1.1. 出生、幼少期、教育
佐藤天彦は1988年1月16日に福岡県福岡市で生まれた。兄と姉がいる。小学5年生の時には小学生将棋名人戦西大会で糸谷哲郎に敗れ、ベスト16という成績を収めている。同年9月、中田功八段の門下となり、関西の新進棋士奨励会に6級で入会した。
福岡市で小・中学校時代を過ごした後、中学校卒業を機に上京し、千葉県の東京学館浦安高等学校を卒業した。師匠の中田功は福岡出身であり、佐藤が奨励会入りする以前からオンラインで将棋指導を行っていた。
1.2. 奨励会時代の特筆すべき出来事
奨励会では、2001年に初段に昇段し、2002年からはプロ入りに一歩手前の三段リーグに参加した。三段リーグ時代には、その後のキャリアに影響を与える二つの出来事で注目を集めた。
一つ目は、2004年に通算2度目の次点(3位)を獲得し、フリークラスの棋士としてプロ入りできる権利を得たにもかかわらず、この権利を放棄したことである。当時16歳だった佐藤は、10勝6敗からの2連勝で手にした予期せぬ権利に対し、「これでプロになっていいのか」と迷いを感じたという。師匠の中田は、この年齢でフリークラスに進み昇格を意識した星勘定をするよりも、三段リーグで同年代のライバルたちと戦う方が佐藤の成長にとって良いと考え、奨励会残留を勧めた。
二つ目は、61年ぶりのプロ編入試験として世間の注目を集めた瀬川晶司のプロ編入試験の第1局(2005年7月18日)において、相手(試験官)を務めたことである。日本将棋連盟によると、佐藤が試験官に選ばれた理由は、かつて奨励会を年齢制限で退会しながらも再度プロ入りに挑戦する瀬川に対し、フリークラスの権利を放棄した佐藤が「瀬川とは全く相反する勝負師観・人生観を持つ者として、奨励会員達の気持ちへの配慮をする上で相応しい」と判断されたためとされている。この対局は公開対局として行われ、戦型は横歩取り8五飛となった。結果は91手で先手番の佐藤が勝利した。
2006年度前期リーグで14勝4敗の成績を修め、戸辺誠に次ぐ2位となり、四段に昇格し、同年10月1日にプロ棋士としてデビューした。
2. プロ棋士としての経歴
佐藤天彦は、プロデビュー後、着実に昇級を重ね、若くして最高峰の名人位を獲得した。その後のタイトル防衛戦や、将棋界に大きな影響を与えたマスク着用規則違反による反則負けなど、彼のキャリアは多くの出来事に彩られている。
2.1. プロデビューと初期の活躍
プロデビュー戦は2006年12月11日の女流棋士・千葉涼子との対局で、これに勝利した。以後、2007年3月5日まで負けなしのデビュー9連勝を飾り、その中には瀬川晶司との因縁の対決での勝利や、加藤一二三、塚田泰明、中村修といった3人の元タイトルホルダーを破った対局が含まれる。3月16日、第20期竜王戦6組3回戦で同世代のライバル・広瀬章人に敗れ、連勝は途絶えた。
2008年9月25日、新人王戦決勝三番勝負で奨励会三段の星野良生を連勝で下し、自身初の棋戦優勝を飾った。これにより、星野による史上初の奨励会三段優勝を阻止した。同年、第21期竜王戦6組の3位決定戦で高崎一生に敗れるも、5組欠員補充のための追加の昇級決定戦(5位決定戦、対小林宏戦)に勝利し、竜王戦参加2期目にして5組への昇級を決めた。この年度、佐藤は将棋大賞の新人賞を受賞した。
2009年4月30日、第22期竜王戦5組準決勝で安用寺孝功に勝ち、4組への昇級を決めるとともに五段に昇段した。この対局は、プロ入りから通算100局目であった(68勝32敗)。また、2010年には第69期順位戦C級2組で10戦全勝を達成し、C級1組に昇級した。同年9月から翌2011年2月にかけては公式戦で17連勝を達成し、年度通算成績が35勝9敗(勝率0.795)となり、将棋大賞の連勝賞と勝率1位賞を受賞した。2011年10月には第42回新人王戦決勝三番勝負で豊島将之を下し、2度目の優勝を果たした。
2.2. A級昇級と初のタイトル挑戦
佐藤は順位戦で着実に昇級を重ねた。2012年2月7日には第70期順位戦C級1組で8勝1敗(最終成績8勝2敗1位)となり、B級2組への昇級を決めた。2014年1月23日、第72期順位戦B級2組で9勝0敗(最終成績10戦全勝)を達成し、B級1組への昇級を決めた。
そして2015年1月8日、第73期順位戦B級1組で9勝2敗となり、最終局を残してA級への昇級と八段昇段を決めた。この対局は、8勝2敗の暫定1位で迎えた屋敷伸之八段との直接対決であり、これに勝利したことでA級昇級が確定した。
同年7月21日、王座戦挑戦者決定戦で豊島将之七段に勝利し、羽生善治王座への挑戦権を獲得した。これが佐藤にとって初のタイトル挑戦となったが、2勝3敗で敗れた。同年12月には棋王戦で敗者復活戦を勝ち抜き挑戦者決定戦に進出、佐藤康光九段に2連勝して渡辺明棋王への挑戦を決めたが、1勝3敗で敗れている。
2.3. 名人位在位とその他の主要な優勝
2016年2月27日、第74期順位戦A級で行方尚史八段に勝ち、8勝1敗でA級1期目にして名人位挑戦を決めた。同年4月1日、第43回将棋大賞で敢闘賞、最多対局賞(59局)、最多勝利賞(41勝)、連勝賞(15連勝)を受賞し、さらに同年3月21日の棋王戦第4局(対渡辺明棋王戦)が名局賞に選出された。
2016年5月31日に行われた名人戦第5局で羽生善治名人に勝利し、4勝1敗で自身初のタイトルとなる名人位を獲得した。名人奪取により、同日付で九段に昇段。名人位奪取による九段昇段は、谷川浩司、佐藤康光、丸山忠久、森内俊之に次いで14年ぶり5人目の快挙であった。また、黒星先行からの4連勝での名人奪取は、1952年の名人戦七番勝負(大山康晴対木村義雄)以来、64年ぶりのことであった。この勝利により、1997年度の谷川浩司以来、約20年ぶりに羽生世代以外の棋士が名人となった。この年、佐藤は初の最優秀棋士賞も受賞している。
九段の肩書で出場していた第2期叡王戦では決勝に進出し、千田翔太五段との決勝三番勝負を2連勝で制し、優勝した。この勝利により、この期で最後となる将棋電王戦にタイトル保持者として初めて出場することとなった。2017年4月1日に日光東照宮で行われた二番勝負の第1局は71手でコンピュータ将棋プログラムのponanzaに敗れ、同年5月20日に姫路城で行われた第2局も94手でponanzaに敗れ、電王戦は棋士代表の2連敗で幕を閉じた。
2017年度に入り、稲葉陽八段を挑戦者に迎えての名人戦七番勝負は、6月6日の第6局を112手で佐藤が制し、4勝2敗で名人位を初防衛した。この名人戦では、佐藤は開幕3局で1勝2敗と黒星が先行したものの、そこから3連勝して防衛を果たした。2018年度の名人戦は羽生善治竜王を挑戦者に迎え、6月20日の第6局を145手で佐藤が制し、4勝2敗で名人位を2度目の防衛に成功した。この第76期名人戦第1局は名局賞に選出されたが、2度目の名局賞となったこの対局も佐藤の敗局であった。また、同年9月には第26期銀河戦でも初優勝を果たした。
2.4. 名人位失冠後の経歴と論争
2019年度の第77期名人戦では豊島将之二冠(王位・棋聖)の挑戦を受け、0勝4敗のストレート負けを喫し、名人位を失冠した。
2022年10月28日、第81期順位戦A級対永瀬拓矢王座戦において、長時間にわたるマスクの不着用により、将棋界では初の反則負けとなった。これは、日本将棋連盟が2022年1月26日に制定した臨時対局規定によるもので、対局中の適切なマスク着用を義務付けていた。佐藤は対局中、集中している間にマスクを片耳にかけた状態でおよそ30分間そのままにしていた。対局室に審判がいなかったため、永瀬が対局室を離れて報告し、その結果、佐藤康光日本将棋連盟会長と鈴木大介専務理事の判断により反則負けが宣告された。佐藤は、マスクの不着用が意図的なものではなく、警告なしに反則負けとされたのは過剰な処分であると主張し、不服申立書を連盟に提出したが、連盟は2023年1月13日にこの申し立てを却下し、反則負けの裁定を維持した。
2024年の第48期棋王戦では、準決勝で藤井聡太竜王を破り、勝者組決勝でも羽生善治九段を破って挑戦者決定戦に進出したが、敗者組から勝ち上がってきた藤井聡太竜王に二連敗を喫し、挑戦権を逃した。また、同年に行われたヒューリック杯第95期棋聖戦でも、準決勝で佐々木大地七段を下し挑戦者決定戦に進出したが、山崎隆之八段に敗れ、タイトル挑戦には至らなかった。
3. 棋風
佐藤天彦の棋風は、デビュー以来の居飛車党としての基礎を持ちつつ、時代の変化とともに柔軟に進化を遂げてきた。2023年度からは振り飛車党に転向し、その幅広い戦術で将棋界に新たな局面をもたらしている。
デビュー当初から居飛車党であったが、2014年頃からは先手番では角換わり、後手番では横歩取りを主力戦法とし、特に後手番の横歩取りでは非常に高い勝率を誇った。終盤での粘り強い受けの手を得意とし、数々のトップ棋士を相手に逆転勝ちを収めてきた。
名人位を獲得したあとは、矢倉や相掛かり、さらに力戦も積極的に指すようになり、戦法の幅を広げた。例えば、名人戦七番勝負第二局(2017年4月20日-21日)では、最後まで居玉で戦い、稲葉陽に72手で勝利している。2020年の王将戦挑戦者決定リーグ・藤井聡太戦で中飛車を採用して以降は、公式戦で振り飛車も多用するようになった。
その後しばらくは居飛車を主体に時折振り飛車を採用していたが、2023年頃から振り飛車を中心に指すようになった。同時に、相手が振り飛車党である場合は相振り飛車ではなく対抗形を志向し、受けの強い辛抱強い指し手と相まって、大師匠である大山康晴を彷彿とさせる棋風となっている。
対局中は、相手が離席している際に体を前や横に倒したり、脇息に体を投げ出すなど、独特の仕草を見せることがある。一部ではその姿から「ダンゴムシ化」と評されることもある。
4. 人物・趣味
佐藤天彦は将棋への深い情熱に加え、多岐にわたる文化的関心と独自の審美眼を持つことで知られている。その個性的な人柄やファッションセンスは「貴族」という愛称に象徴され、将棋界内外で広く注目を集めている。
4.1. 人柄と交友関係
佐藤天彦という名前は、「天を翔ける山彦になれ」という願いを込めて名付けられた。彼の世代には、糸谷哲郎、広瀬章人、高崎一生、戸辺誠など、1987年前後に生まれ1998年に奨励会に入会した棋士が多く、彼らは総じて勝率が良いことから、奨励会時代には「平成のチャイルドブランド」として取り上げられることもあった。
プライベートでは、渡辺明と親交が深く、佐藤がまだ福岡在住の中学2年生の頃、すでにプロ棋士であった渡辺(当時高校2年生)と将棋倶楽部24でのネット対局やチャットを通じて知り合った。渡辺の師匠である中田功が、当時福岡に住む弟子(佐藤)のために、周囲に将棋を指す相手が少ないことから渡辺に指導を頼んでいたことも、二人の交流のきっかけとなった。2015年には、渡辺、広瀬と共に欧州旅行を計画していたが、佐藤が棋聖戦で挑戦者決定戦に進出したため、スケジュールが合わず旅行は実現しなかった。
棋士仲間の間での彼の愛称は「貴族」であり、名付け親は佐藤慎一である。佐藤自身もこの愛称を「嫌ではない、客観的に見て楽しんでいる」と語っている。NHK将棋講座テキストで連載していたエッセイの題名も、この愛称にちなんで「『貴族』天彦がゆく」と名付けられた。
2017年の名人戦では、全6局すべて2日目の昼食にカレーライスを注文したことが話題となった。これは単にカレーが好きであることに加え、「対局前日に2日分の食事をまとめて注文する必要があり、2日後の食事に何を食べたいかを想像しにくいので、手堅くカレーを選ぶ」という理由があったという。この「2日目の昼食にカレー」という注文スタイルは、2018年、2019年の名人戦でも継続された。
また、ぬいぐるみ好きとしても知られている。現在、彼のX(旧Twitter)のアイコン画像に使われているのは、昔から大切にしているオコジョのぬいぐるみで、本人は幼い頃、ハムスターだと思っていたことから、それにちなんだ名前をつけたというが、その名前は「恥ずかしい」として公表を控えている。以前のタイトル戦では、黒地にアザラシ柄の入った羽織を着ていたことがある。本人曰く、呉服店で反物を選んでいた際に、自宅にあるアザラシのぬいぐるみにその柄が非常に似ていたため気に入り、購入を決めたという。プロデビュー前から親交の深い渡辺明もぬいぐるみ好きである。
理想の女性については、「18世紀のフランスで、ファッションリーダーのような存在であったポンパドゥール夫人」の名前を挙げている。
4.2. 文化的関心事
佐藤は将棋だけでなく、幅広い文化的関心を持っている。中学時代にドヴォルザーク作曲の『交響曲第9番《新世界より》』との出会いに衝撃を受け、それ以来クラシック音楽に傾倒するようになった。特にモーツァルトやベートーヴェンといった古典派音楽を好む。2021年のインタビューでは、音楽理論と絵画教室に通っていることも明かしており、将棋だけでなく芸術分野への探究心も深い。
アニメでは『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』の熱心なファンである。特に劇場版『宇宙戦艦ヤマト 完結編』を好きな作品として挙げている。
4.3. ファッションとパブリックイメージ
佐藤天彦は、その独特のファッションセンスでも知られており、将棋界の「貴族」という愛称にふさわしい、こだわり抜いたスタイルを持つ。
元々、高校生時代に「自分はイケていない」と感じ始めたことが、ファッションにこだわりだしたきっかけだという。特に気に入っているブランドは、21歳の時に初めて出会ったアン・ドゥムルメステールである。若手時代は少ない収入にもかかわらず、比較的高価格で知られる同ブランドの服を買い続けたため、貯金が底をつき、危うく電気を止められそうになったこともあるという。2015年時点では、同ブランドの服を100着以上所有しており、「収納に困る」ほどである。
普段使いするブランドとしては、サンローラン・パリも挙げている。また、「凝り性な性格」のため、スーツについてもパターンオーダーなどを利用して、様々な工夫を凝らしている。和服は、タイトルに初挑戦するまで着たことがなかったが、2017年時点では10セットほどを所有している。2017年の名人戦に向けては、わざわざ反物を扱う問屋まで足を運び、5時間ほどかけて生地を選んだというエピソードもある。
彼のファッションへの貢献は公にも評価されている。2016年には毎日ファッション大賞の話題賞を受賞。さらに、2017年11月には『GQ Japan』主催の「GQ MEN OF THE YEAR 2017」でブーム・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。
2018年1月号の『家庭画報』で組まれた将棋特集では、名人在位中の佐藤へのインタビューが彼の自宅で行われ、収集した家具調度に囲まれた佐藤の写真が掲載された。佐藤の自宅の様子が公開されたのは、これが初めてであった。
5. 成績・記録
佐藤天彦は、そのプロ棋士としてのキャリアを通じて、数々の輝かしい実績と記録を打ち立ててきた。特に、将棋界の最高峰である名人位の獲得は、彼の実力を証明する大きな業績である。
5.1. 昇段履歴
佐藤天彦の昇段履歴は以下の通り。
- 1998年9月:6級(奨励会入会)
- 2001年7月:初段
- 2002年:三段
- 2006年10月1日:四段(プロ入り)
- 2009年4月30日:五段(竜王ランキング戦連続昇級)
- 2011年4月21日:六段(竜王戦2組昇級、竜王ランキング戦連続昇級)
- 2012年4月19日:七段(竜王戦1組昇級)
- 2015年1月8日:八段(順位戦A級昇級)
- 2016年5月31日:九段(名人位獲得)
5.2. 主要タイトルと棋戦優勝
佐藤天彦は、これまで6回タイトル戦に出場し、そのうち3回で勝利を収めている。
タイトル | 獲得年度 | 登場回数 | 獲得期数 | 連覇 | 永世称号(備考) |
---|---|---|---|---|---|
竜王 | - | 0 | - | - | - |
名人 | 2016-2018 | 4回 | 3期 | 3連覇 | - |
王位 | 0 | - | - | - | |
叡王 | - | 0 | - | - | - |
王座 | - | 1回 | - | - | - |
棋王 | - | 1回 | - | - | - |
王将 | - | 0 | - | - | - |
棋聖 | - | 0 | - | - | - |
タイトル獲得 合計 3期 / 登場回数 合計6回 |
- タイトル戦登場履歴**
合計6回(2019年度名人戦まで)
- 棋戦優勝**
優勝合計4回
5.3. 将棋大賞とその他の栄誉
佐藤は、日本将棋連盟から贈られる将棋大賞を複数回受賞しているほか、将棋界外でもその活動が評価されている。
- 第36回(2008年度): 新人賞
- 第38回(2010年度): 勝率1位賞、連勝賞
- 第43回(2015年度): 敢闘賞、最多勝利賞、最多対局賞、連勝賞、名局賞(第41期棋王戦第4局・対渡辺明棋王)
- 第44回(2016年度): 最優秀棋士賞
- 第45回(2017年度): 名局賞(第76期名人戦第1局・対羽生善治竜王)
将棋関連の賞以外では、2016年に第34回毎日ファッション大賞の話題賞を受賞。さらに、2017年11月には『GQ Japan』主催の「GQ MEN OF THE YEAR 2017」でブーム・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している。
5.4. 獲得賞金
佐藤天彦は、日本将棋連盟が発表する年末の獲得賞金・対局料ランキングで、複数回トップ10入りを果たしている。
- 2015年: 6位(獲得総額 2166.00 万 JPY)
- 2016年: 3位(獲得総額 5722.00 万 JPY)
- 2017年: 2位(獲得総額 7255.00 万 JPY)
- 2018年: 2位(獲得総額 5999.00 万 JPY)
- 2019年: 6位(獲得総額 3687.00 万 JPY)
- 2022年: 8位(獲得総額 1819.00 万 JPY)
5.5. 在籍クラス
佐藤天彦の竜王戦と順位戦における在籍クラスの年別一覧を以下に示す。
開始 年度 | 順位戦 | 竜王戦 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 | |||||
1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
2006 | 65 | # | 四段昇段前 | 20 | 6 | 2-2 | ||||||||||||
2007 | 66 | C2 | 43 | 21 | 6 | 5-2 | ||||||||||||
2008 | 67 | C2 | 21 | 22 | 5 | 4-1 | ||||||||||||
2009 | 68 | C2 | 11 | 23 | 4 | 7-1 | ||||||||||||
2010 | 69 | C2 | 20 | 24 | 3 | 1 | 4-0 | |||||||||||
2011 | 70 | C1 | 27 | 25 | 2 | 1 | 4-0 | |||||||||||
2012 | 71 | B2 | 21 | 26 | 1 | 2-2 | ||||||||||||
2013 | 72 | B2 | 04 | 27 | 1 | 1-2 | ||||||||||||
2014 | 73 | B1 | 12 | 28 | 1 | 2-2 | ||||||||||||
2015 | 74 | A | 09 | 1 | 29 | 1 | 1-2 | |||||||||||
2016 | 75 | 名人 | 30 | 1 | 0-2 | |||||||||||||
2017 | 76 | 名人 | 31 | 2 | 3-2 | |||||||||||||
2018 | 77 | 名人 | 32 | 2 | 1 | 4-0 | ||||||||||||
2019 | 78 | A | 01 | 33 | 1 | 1-2 | ||||||||||||
2020 | 79 | A | 04 | 34 | 1 | 1 | 3-1 | |||||||||||
2021 | 80 | A | 07 | 35 | 1 | 1 | 3-1 | |||||||||||
2022 | 81 | A | 03 | 36 | 1 | 0-2 | ||||||||||||
2023 | 82 | A | 08 | 37 | 2 | 3-2 | ||||||||||||
2024 | 83 | A | 06 | 38 | 2 |
5.6. 年度別成績
佐藤天彦の各年度における公式戦の成績を以下に示す。
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 |
---|---|---|---|---|
2006 | 12 | 11 | 1 | 0.9167 |
2007 | 38 | 22 | 16 | 0.5789 |
2008 | 47 | 33 | 14 | 0.7021 |
2009 | 40 | 25 | 15 | 0.6250 |
2010 | 44 | 35 | 9 | 0.7955 |
2006-2010 | 181 | 126 | 55 | |
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 |
2011 | 36 | 25 | 11 | 0.6944 |
2012 | 41 | 27 | 14 | 0.6585 |
2013 | 30 | 23 | 17 | 0.7667 |
2014 | 40 | 29 | 11 | 0.7250 |
2015 | 59 | 41 | 18 | 0.6949 |
2016 | 46 | 32 | 14 | 0.6957 |
2017 | 35 | 16 | 19 | 0.4571 |
2018 | 42 | 27 | 15 | 0.6429 |
2019 | 38 | 17 | 21 | 0.4474 |
2020 | 42 | 21 | 21 | 0.5000 |
2011-2020 | 409 | 288 | 121 | |
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 |
2021 | 39 | 23 | 16 | 0.5897 |
2022 | 37 | 18 | 19 | 0.4865 |
2023 | 37 | 21 | 16 | 0.5676 |
2021-2023 | 113 | 62 | 51 | |
通算 | 703 | 446 | 257 | 0.6344 |
2023年度まで |
6. 著書・メディア出演
佐藤天彦は、将棋に関する専門書や自伝的エッセイを執筆するほか、テレビやラジオ番組への出演を通じて、将棋の普及や自身の多才な魅力を発信している。
6.1. 著書
- 『居飛車穴熊必勝ガイド』(2008年4月、毎日コミュニケーションズ、ISBN 978-4839928247)
- 『佐藤天彦に学ぶ勝利へのプロセス ~順位戦全勝記~』(2014年12月、マイナビ、ISBN 978-4839953652)
- 『理想を現実にする力』(2017年4月、朝日新聞出版、ISBN 978-4022737144)
- 『天彦流 中盤戦術-「局面の推移」と「形勢」で読みとく』(2017年10月、NHK出版、ISBN 978-4140162552)
- 監修**
6.2. メディア出演
- 将棋講座『天彦流 中盤の読みとき方』(NHK Eテレ、2016年下期)
- 王手!最後のお願い(NHKラジオ第1、2020年2月11日、第3回・第4回)
- Welcome to SHOGI World 駒テラスへようこそ(ミュージックバード・AuDee、2024年1月)
7. 関連項目
- 将棋棋士一覧
- 順位戦#フリークラス
8. 外部リンク
- [https://www.shogi.or.jp/player/pro/263.html 日本将棋連盟 プロフィール]
- [https://twitter.com/AMAHIKOSATOh 佐藤 天彦 (X)]
- [https://twitter.com/abT_amahiko チーム天彦 (第4回ABEMAトーナメントXアカウント)]
- [https://twitter.com/abT5_amahiko チーム天彦 (第5回ABEMAトーナメントXアカウント)]