1. 概要

馬 振昭(马振昭マ・ジェンジャオ中国語、1997年11月5日 - )は、中華人民共和国出身の柔道選手である。階級は78kg級。彼女は、2024年パリオリンピックで銅メダルを獲得し、世界柔道選手権大会では銀メダル、アジア競技大会では金メダルを獲得するなど、数々の国際大会で顕著な成績を収めている。
2. 初期生い立ちと背景
馬振昭の初期の人生と柔道への道は、彼女の競技キャリアの基盤を築いた。
2.1. 出生と柔道への入門
馬振昭は1997年11月5日に中華人民共和国山東省浜州市で生まれた。彼女は9歳の時に柔道を始め、その才能を開花させた。
3. 主な活動と実績
馬振昭は、そのキャリアを通じて数々の主要な国際柔道大会に出場し、多くのメダルを獲得してきた。以下にその主な活動と実績を詳細に記す。
3.1. アジア競技大会
馬振昭はアジア競技大会において、複数のメダルを獲得している。
3.2. 世界柔道選手権大会
馬振昭は世界柔道選手権大会でも優れた成績を残している。
- 2018年バクー大会では、準決勝でオランダのフーシェ・ステーンハイスに敗れ、最終的に5位となった。
- 2019年東京大会では、女子78kg級で7位に入賞した。
- 2022年タシケント大会では、決勝まで進出したが、元世界チャンピオンであるブラジルのマイラ・アギアルに技ありで敗れ、銀メダルを獲得した。
- 2023年ドーハ大会では、女子78kg級で銅メダル決定戦に敗れ、5位となった。
3.3. アジア柔道選手権大会
馬振昭はアジア柔道選手権大会およびアジア・太平洋柔道選手権大会において、複数のメダルを獲得している。
- 2017年香港大会では、決勝で日本の濵田尚里に敗れて銀メダルを獲得した。
- 2019年フジャイラ大会(アジア・太平洋柔道選手権大会)では、決勝で日本の泉真生に敗れ、銀メダルを獲得した。
- 2021年ビシュケク大会(アジア・オセアニア柔道選手権大会)でも銀メダルを獲得した。
- 2022年ヌルスルタン大会では、銅メダルを獲得した。
3.4. オリンピック
馬振昭はオリンピックにも出場し、メダルを獲得している。
- 2020年東京オリンピック(2021年開催)では、女子78kg級に出場したが、初戦でオーストリアのベルナデッテ・グラフに敗れた。
- 2024年パリオリンピックでは、女子78kg級で銅メダルを獲得した。
3.5. 国際大会(グランドスラム、グランプリ等)
馬振昭は、国際柔道連盟(IJF)が主催するグランドスラムやグランプリなどの主要な国際大会でも多くの成果を挙げている。
- 2016年グランプリ青島で銅メダルを獲得。
- 2018年グランドスラム・アブダビで銅メダルを獲得。
- 2019年グランプリ・フフホトで銅メダルを獲得。
- 2021年グランドスラム・トビリシで銅メダルを獲得。
- 2022年グランドスラム・アブダビで優勝。
- 2023年グランドスラム・タシケントで銅メダルを獲得。
- 2024年グランドスラム・アンタルヤで銅メダルを獲得。
- 2024年グランドスラム・アスタナで優勝。
開催年 | 大会名 | 階級 | 成績 |
---|---|---|---|
2016 | グランプリ青島 | 78kg級 | 3位 |
2017 | アジア選手権 | 78kg級 | 2位 |
2018 | アジア競技大会 | 78kg級 | 3位 |
2018 | 世界選手権 | 78kg級 | 5位 |
2018 | グランドスラム・アブダビ | 78kg級 | 3位 |
2019 | アジアパシフィック選手権 | 78kg級 | 2位 |
2019 | グランプリ・フフホト | 78kg級 | 3位 |
2019 | 世界選手権 | 78kg級 | 7位 |
2021 | グランドスラム・トビリシ | 78kg級 | 3位 |
2021 | アジア・オセアニア選手権 | 78kg級 | 2位 |
2022 | アジア選手権 | 78kg級 | 3位 |
2022 | 世界選手権 | 78kg級 | 2位 |
2022 | グランドスラム・アブダビ | 78kg級 | 優勝 |
2023 | グランドスラム・タシケント | 78kg級 | 3位 |
2023 | 世界選手権 | 78kg級 | 5位 |
2023 | アジア競技大会 | 78kg級 | 優勝 |
2024 | グランドスラム・アンタルヤ | 78kg級 | 3位 |
2024 | グランドスラム・アスタナ | 78kg級 | 優勝 |
2024 | パリオリンピック | 78kg級 | 3位 |
4. 世界ランキング
国際柔道連盟(IJF)の世界ランキングにおいて、馬振昭は2024年7月22日時点で1350ポイントを獲得し、27位に位置している。