1. 生涯と教育
チョン・スルギは1988年7月13日に大韓民国のソウルで生まれた。幼少期には病気がちであったため、一人娘をより健康に育てることを願った両親の勧めで、6歳の時に水泳を始めた。本格的な選手生活に入ったのは、ソウル連村小学校の6年生の時であった。
彼女はソウル連村小学校、ハゲ中学校、ソウル体育高等学校を経て、延世大学校に進学し、水泳チームの選手として活躍した。
2. 選手経歴
チョン・スルギは、国際大会や国内大会で数々の功績を残し、特に平泳ぎで多くの韓国記録を更新した。
2.1. 主要国際大会の成績
国際大会では、そのキャリアを通じて輝かしい成績を収めている。
- 2006年アジア水泳選手権(シンガポール)**
- 200m平泳ぎで銅メダル(2分29秒70)を獲得した。
- 4x100mメドレーリレーでは、チョン・ユジン、チョン・スルギ、クォン・ユリ、パク・ナリと共に銀メダル(4分13秒81)を獲得した。
- 100m平泳ぎでも銅メダル(1分10秒92)を獲得した。
- 2006年パンパシフィック水泳選手権(カナダビクトリア)**
- 200m平泳ぎで銅メダル(2分27秒09)を獲得し、自身の韓国記録(2分28秒02)を更新した。
- 2006年アジア競技大会(カタールドーハ)**
- 200m平泳ぎで銅メダル(2分27秒82)を獲得した。
- 4x100mメドレーリレーでも銅メダルを獲得した。
- 2007年バンコク夏季ユニバーシアード(タイバンコク)**
- 50m平泳ぎの予選で32秒29を記録し、韓国記録(旧記録: ピョン・ヘヨン 32秒87)を更新した。決勝では32秒24を記録し、7位に入賞すると共に、再び韓国記録を更新した。
- 200m平泳ぎでは、当時シーズン世界ランキング3位だった田村菜々香を破り、金メダル(2分24秒67)を獲得した。この記録は大会新記録(旧記録: 金藤理絵 2分25秒79)であると共に、自身の韓国記録(旧記録: 2分27秒09)を大きく更新したものであり、FINAのA標準記録(2分28秒20)を4秒以上上回り、2008年北京オリンピックへの出場を確実にした。
- 100m平泳ぎの予選では1分09秒98を記録し、自身の韓国記録(旧記録: 1分10秒03)を更新した。
- 2008年中国水泳オープン(中国北京)**
- 100m平泳ぎの決勝で1分09秒30を記録し、銀メダルを獲得した。この記録は自身の韓国記録(旧記録: 1分09秒84)を更新するものであった。
2.1.1. オリンピック出場
チョン・スルギは、2008年北京オリンピックに韓国代表として平泳ぎ2種目に出場した。
- 100m平泳ぎ**
- 予選第4組でロベルタ・パナーラ(イタリア)に次ぐ2位(1分09秒26)でゴールした。しかし、全体で23位に終わり、準決勝進出には約1秒及ばなかった。
- 200m平泳ぎ**
- 予選で2分25秒95を記録し、全体11位で準決勝に進出した。しかし、準決勝では2分26秒83と記録を落とし、決勝進出には至らず、予選と同じく11位で大会を終えた。
2.2. 国内大会の成績と韓国記録
国内大会においても、チョン・スルギは多数の優勝と韓国記録の樹立を重ね、その実力を示した。
- 2007年第88回全国体育大会(光州)**
- 女子一般部100m平泳ぎ決勝で金メダル(1分09秒84)を獲得し、自身の韓国記録(旧記録: 1分09秒98)を更新した。
- 2008年第89回全国体育大会(大韓民国麗水)**
- 女子一般部100m平泳ぎ決勝で金メダル(1分08秒82)を獲得し、自身の韓国記録(旧記録: 1分09秒09)を再び更新した。
- 女子一般部200m平泳ぎ決勝で金メダル(2分25秒15)を獲得し、大会新記録(旧記録: 2分28秒00)を樹立した。
チョン・スルギが樹立した個人最高記録は以下の通りである。