レイチェル・プラッテン

2.1.1. インディーズ活動とメジャーデビュー前

2011年4月、彼女はロック・リッジ・ミュージックから初のアルバム『Be Here_{ビー・ヒア}^英語』をリリースした。このアルバムからのシングル「1,000 Ships_{サウザンド・シップス}^英語」は、アメリカのビルボードのアダルト・トップ40チャートで24位を記録し、様々なラジオ局でも放送された。

それ以前の楽曲「Seven Weeks_{セブン・ウィークス}^英語」は映画『The Good Guy_{ザ・グッド・ガイ}^英語』に使用された。また、ABCファミリーのテレビドラマ『Jane by Design_{ジェーン・バイ・デザイン}^英語』のテーマソング「Work of Art_{ワーク・オブ・アート}^英語」も彼女が歌唱した。彼女の楽曲「Begin Again_{ビギン・アゲイン}^英語」は、フリーフォームのティーン向けドラマシリーズ『プリティ・リトル・ライアーズ』の100話目「Miss Me x 100_{ミス・ミー・エックス・ワンハンドレッド}^英語」で使用された。さらに、2014年9月にはVH1の『Basketball Wives_{バスケットボール・ワイブス}^英語』で「Don't Care What Time It Is_{ドント・ケア・ワット・タイム・イット・イズ}^英語」が、MTVの『Finding Carter_{ファインディング・カーター}^英語』で「You're Safe_{ユア・セーフ}^英語」が使用された。2014年6月27日、彼女はソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトWe Heart Itで「ファイト・ソング」を初披露した。

2.1.2. 「ファイト・ソング」の成功とメジャーデビュー

2015年2月19日、レイチェル・プラッテンはアルバム『ワイルドファイア』からのシングル「ファイト・ソング」をリリースした。この曲はアメリカのBillboard Hot 100で最高6位、オーストラリア・シングルチャートで2位、アイルランドで6位、ニュージーランドで8位、カナダ・ホット100で9位、そして全英シングルチャートで1位を記録した。日本のBillboard Japan Hot 100でも9位を記録し、世界中で大ヒットとなった。



2015年6月には、テイラー・スウィフトの『1989ワールドツアー』フィラデルフィア公演で、5万人を前にテイラー・スウィフトと共に「ファイト・ソング」を披露した。「ファイト・ソング」はアメリカで5度のプラチナ認定を受けている。レイチェル・プラッテンの2015年のEP『ファイト・ソングEP』は、Billboard 200で20位に達し、2.6万枚以上を売り上げた。

2015年初頭にはアレックス&シエラとアンディ・グラマーの「The Good Guys & A Girl Tour_{ザ・グッド・ガイズ・アンド・ア・ガール・ツアー}^英語」でサポートアクトを務めた。その後、2015年夏にはコルビー・キャレイとクリスティーナ・ペリーの「Girls Night Out, Boys Can Come Too Tour_{ガールズ・ナイト・アウト、ボーイズ・キャン・カム・トゥー・ツアー}^英語」でツアーを行った。2015年9月11日、プラッテンは『ワイルドファイア』からのセカンドシングル「スタンド・バイ・ユー」をリリースした。この曲はカナダとアメリカ合衆国のチャートでトップ10入りし、オーストラリアとポーランドのチャートではトップ20入りを果たした。この曲はその後、アメリカでプラチナ認定を受けている。

2016年1月1日には、サードアルバム『ワイルドファイア』をリリースした。このアルバムはアメリカで50万枚以上を売り上げ、RIAAからゴールド認定を受けた。アルバムはアメリカで5位、オーストラリアで12位、カナダで6位、アイルランドで84位、ニュージーランドで37位、スウェーデンで29位、スイスで85位、イギリスで35位、日本で38位を記録した。

オーランド銃乱射事件の後、レイチェル・プラッテンは「ファイト・ソング」の新しいアコースティックバージョンの収益を、この事件で影響を受けた人々の支援に取り組むナショナル・コンパッション・ファンドに寄付すると発表した。2016年には保険会社ネーションワイドのコマーシャルに出演し、同社のジングル「Nationwide is on your side_{ネーションワイド・イズ・オン・ユア・サイド}^英語」を歌唱した。

2016年10月、レイチェル・プラッテンは2016年のワールドシリーズ第1戦の試合前に「星条旗」を歌唱した。2016年の大晦日には、ニューヨーク市のタイムズスクエアで行われたタイムズスクエア・ボールの祝典でギャヴィン・デグロウと共にヘッドライナーを務め、「ファイト・ソング」、「スタンド・バイ・ユー」、「Beating Me Up_{ビーティング・ミー・アップ}^英語」、そしてジョン・レノンの「イマジン」を披露した。

2.1.3. 後続アルバムと主な活動

2017年には、フェイス・ヒルとティム・マックグロウの「Soul2Soul: The World Tour_{ソウル・トゥ・ソウル：ザ・ワールド・ツアー}^英語」のロサンゼルス公演2回とラスベガス公演1回でオープニングアクトを務めた。

4枚目のスタジオアルバム『ウェイブス』からのリードシングル「Broken Glass_{ブロークン・グラス}^英語」は2017年8月18日にリリースされた。アルバムは2017年10月27日にリリースされ、ABCニュースは好意的なレビューで「プラッテンの曲は、しばしば自分自身を信じるという強いメッセージによって固められている。皮肉な聞き手には安っぽく聞こえるかもしれないが、彼女は常に自分の言うすべての言葉を信じているように聞こえる。彼女の芸術を感動的なプラットフォームに変えようとする努力は評価しなければならない」と書いた。彼女はアルバムのすべての曲を共同で作曲した。『ウェイブス』はBillboard 200チャートで73位、日本のオリコン週間アルバムランキングで142位を記録した。

2018年、レイチェル・プラッテンはボストン・ポップスの独立記念日花火スペクタキュラーでメインの音楽アトラクションを務めた。「スタンド・バイ・ユー」、「ベター・プレイス」、「ファイト・ソング」といった自身のシングルを披露したほか、ボストンでの幼少期の思い出を語った。2019年5月から7月にかけては、ペンタトニックスの北米ツアーでオープニングアクトとしてツアーを行った。

彼女は2018年のシングル「You Belong_{ユー・ビロング}^英語」にちなんで名付けられた児童書『You Belong_{ユー・ビロング}^英語』を執筆し、2020年3月31日に出版された。2022年には、ワシントンD.C.で行われた独立記念日コンサート『ア・キャピトル・フォース』で「スタンド・バイ・ユー」を披露し、このコンサートは2022年7月4日にPBSで放送された。

2023年には新曲「Girls_ガールズ^英語」をリリースし、2024年5月23日のグレイシー賞授賞式で披露した。2024年4月26日には「Bad Thoughts_{バッド・ソーツ}^英語」という曲をリリースした。プラッテンはこの曲を、パニック発作を乗り越えるために書いたという。彼女の5枚目のスタジオアルバム『I Am Rachel Platten_{アイ・アム・レイチェル・プラッテン}^英語』は、自身のレーベルであるヴァイオレット・レコーズから2024年9月4日にリリースされた。

プラッテンは、2016年に「The Wildfire Tour_{ザ・ワイルドファイア・ツアー}^英語」を、2025年には「The Set Me Free Tour_{ザ・セット・ミー・フリー・ツアー}^英語」をヘッドライナーとして行った。また、2015年にはコルビー・キャレイとクリスティーナ・ペリーと共に「Girls Night Out, Boys Can Come Too Tour_{ガールズ・ナイト・アウト、ボーイズ・キャン・カム・トゥー・ツアー}^英語」で共同ヘッドライナーを務めた。サポートアクトとしては、2015年にアレックス&シエラとアンディ・グラマーの「The Good Guys & A Girl Tour_{ザ・グッド・ガイズ・アンド・ア・ガール・ツアー}^英語」、2017年にフェイス・ヒルとティム・マックグロウの「Soul2Soul: The World Tour_{ソウル・トゥ・ソウル：ザ・ワールド・ツアー}^英語」、2019年にペンタトニックスの「Pentatonix: The World Tour_{ペンタトニックス：ザ・ワールド・ツアー}^英語」に参加している。