1. 概要
ステファニー・ジェーン・ダービー(Stephanie Jayne Darby英語、旧姓:ホートン Houghton英語、1988年4月23日生まれ)は、イングランド出身の元プロフェッショナルサッカー選手である。主にセンターバックとしてプレーし、そのリーダーシップと献身性で知られ、キャリアを通じて世界最高のセンターバックの一人として広く評価されていた。
ホートンは、故郷であるイングランド北東部のサンダーランドでキャリアを開始し、その後2007年にリーズ・カーネギーへ移籍し、FA女子プレミアリーグカップで優勝した。2010年にはアーセナル・レディースに加入し、FA女子スーパーリーグで2回、FA女子カップで2回、FA女子リーグカップで3回の優勝を経験した。彼女はサンダーランドではフォワードとして頭角を現したが、後にミッドフィールダーに転向し、最終的にはディフェンダーとしてプレーするようになった。
2007年の代表デビュー以来、ホートンはイングランド女子代表として100試合以上に出場している。2007 FIFA女子ワールドカップとUEFA女子ユーロ2009の直前には深刻な負傷に見舞われたが、回復して2011 FIFA女子ワールドカップとUEFA女子ユーロ2013に出場した。2014年1月にはイングランド代表のキャプテンに任命され、2度のFIFA女子ワールドカップと1度のUEFA欧州女子選手権でチームを率い、2015 FIFA女子ワールドカップでは銅メダルを獲得した。2012年ロンドンオリンピックでは、イギリス代表として4試合中3得点を挙げ、ニュージーランドとブラジル戦での決勝点も含まれる。彼女は2020年東京オリンピックでもイギリス代表としてプレーした。
ホートンはサッカーへの貢献が評価され、2016年新年叙勲で大英帝国勲章(MBE)を授与された。2023年3月8日にはサンダーランド市から名誉市民の称号を授与された。
2. 初期のキャリアとユース時代
ステフ・ホートンは、幼少期からサッカーへの情熱を育み、選手としての基盤を築き上げた。
2.1. 幼少期と教育
ステフ・ホートンは1988年4月23日にイングランド北東部で生まれた。彼女の故郷であるサンダーランドは、彼女のサッカーキャリアにおいて重要な役割を果たした。ホートンは、サンダーランドのユースチームで5年間プレーし、若手選手として頭角を現した。
2.2. 初期のクラブ経歴
ホートンは2002年から2007年までサンダーランドで活躍し、2005-06シーズンにはチームのFA女子プレミアリーグ北ディビジョンへの昇格に貢献した。この期間中の2006-07シーズンには、イングランドサッカー協会からFA女子ユースプレーヤーオブザイヤーに選出されるなど、その才能が早くも認められていた。サンダーランドがそのシーズンに降格した後、彼女はアーセナルやエヴァートンの獲得目標となった。
最終的にホートンは2007年にリーズ・カーネギーへ移籍した。リーズ・カーネギーでは、2010年のFA女子プレミアリーグカップ優勝に貢献し、チームの成功に重要な役割を果たした。リーズでの活躍は、彼女がイングランド女子サッカー界における期待の若手選手としての地位を確立する上で不可欠なものとなった。
3. プロクラブ経歴
ステフ・ホートンはプロサッカー選手として、イングランドの主要なクラブで輝かしい経歴を築き上げた。
3.1. アーセナル
リーズ・カーネギーでの活躍後、ホートンは2010年8月にアーセナルに加入した。アーセナルでは、彼女のキャリアにおいて最も成功した期間の一つを過ごした。彼女はFA女子スーパーリーグで2011年と2012年の2度の優勝を経験し、FA女子カップでも2010-11シーズンと2012-13シーズンの2度、カップを掲げた。さらに、FA女子リーグカップでは2011年、2012年、2013年と3年連続で優勝を果たし、チームの主要タイトル獲得に大きく貢献した。
アーセナルでの在籍中、ホートンはチームの守備の要として不可欠な存在となり、そのリーダーシップと戦術理解度はチームメイトからの信頼を集めた。2012年4月には、FA女子スーパーリーグのデジタルメディアアンバサダーに任命され、リーグの知名度向上にも貢献した。彼女は2013年12月5日、新設されたWSLのクラブであるマンチェスター・シティへの移籍を発表し、2014年1月1日に正式に加入した。
3.2. マンチェスター・シティ
2014年1月1日、ステフ・ホートンはマンチェスター・シティに加入し、すぐにチームのキャプテンに任命された。彼女はマンチェスター・シティでのキャリアを通じて、クラブの成功に不可欠な存在であり続けた。ホートンは2020年1月24日にクラブとの2年間の契約延長に署名し、その献身を示した。
マンチェスター・シティでは、2016年にクラブ初のFA女子スーパーリーグ優勝を成し遂げた。また、FA女子カップでは2016-17、2018-19、2019-20シーズンに優勝し、2021-22シーズンには準優勝となった。FA女子リーグカップでは2014、2016、2018-19、2021-22シーズンに優勝を飾り、2017-18シーズンには準優勝という成績を収めた。さらに、2020年のFA女子コミュニティ・シールドでは準優勝だった。
2024年3月27日、ホートンは2023-24シーズン終了をもって現役を引退することを発表した。彼女の最後の試合は2024年5月18日に行われたアストン・ヴィラとのアウェー戦で、2-1で勝利したこの試合の66分にアレックス・グリーンウッドと交代で出場し、キャプテンの腕章を巻いた。彼女の引退は、マンチェスター・シティとイングランド女子サッカー界にとって一つの時代の終わりを告げるものとなった。
4. 代表経歴
ステフ・ホートンは、イングランドおよびイギリス代表として国際舞台で多岐にわたる輝かしいキャリアを築いた。
4.1. イングランド女子代表
ホートンは、イングランド女子代表のU16、U19、U20、U21、U23といったユース世代で活躍した。シニア代表初招集は2006年10月25日のドイツ戦で、ケイティ・チャップマンの体調不良による辞退を受けてのものだったが、この試合では出場機会はなかった。彼女のA代表デビューは2007年3月8日、ミルトン・キーンズで行われたロシア戦で、6-0で勝利した試合の73分にエミリー・ウェストウッドに代わって出場した。3日後のアダムズ・パークでのスコットランド戦(1-0勝利)では、初めて先発出場を果たした。
キャリア初期には不運な負傷に見舞われた。2007年の2007 FIFA女子ワールドカップは骨折のため、UEFA女子ユーロ2009は前十字靭帯の損傷のため欠場した。しかし、これらの困難を乗り越え、2011 FIFA女子ワールドカップとUEFA女子ユーロ2013には出場した。特にユーロ2013ではイングランドが最下位に終わったことを「個人的にもチーム全体としても大きな失望」と語っている。
2009年5月には、イングランドサッカー協会から初めて集中契約を結んだ17人の女子選手の一人となった。2014年1月にはマーク・サンプソン監督の下、イングランド代表の新たなキャプテンに任命され、ノルウェーとの1-1の引き分け試合でキャプテンとしてデビューした。
2015 FIFA女子ワールドカップ(カナダ開催)でも再びイングランド代表のキャプテンを務めた。決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦で自身初のワールドカップゴールを記録し、カナダとの準々決勝ではプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、イングランドを史上初の準決勝進出に導いた。この大会でイングランドは銅メダルを獲得した。
2018年11月11日には、ロザーラムのニューヨーク・スタジアムで行われたスウェーデン戦で、イングランド代表として100キャップを達成した。2019年5月には、2019 FIFA女子ワールドカップ(フランス開催)のメンバーに選出され、決勝トーナメント1回戦のカメルーン戦でゴールを決めた。
2022年11月18日、イングランド代表の初国際試合から50周年を記念するレガシーナンバー制度が発表され、ホートンには「164」の番号が割り当てられた。

4.2. イギリスオリンピック代表
2012年、ホートンは2012年夏季オリンピックに向けて、初のイギリス女子代表チームにディフェンダーとして招集された。彼女は左サイドバックのポジションからチームの得点記録を樹立し、グループステージ3試合すべてで得点し、イギリスが100%の勝率でグループを突破するのに貢献した。また、チームが無失点で勝ち進むための重要な守備も行った。ホートンは大会での傑出したパフォーマンスにより、2012年夏季オリンピックトーナメントの左サイドバックに選出された。
彼女は2020年東京オリンピック大会中も再びイギリス代表としてプレーし、3試合に出場した。
5. プレースタイルとポジション
ステフ・ホートンは、キャリアの初期から様々なポジションを経験し、最終的に世界トップクラスのセンターバックとしての地位を確立した。サンダーランドではフォワードとしてキャリアをスタートさせ、その得点能力を発揮した。その後、ミッドフィールダーにポジションを移し、試合の組み立てや守備の貢献にも幅を広げた。
最終的に彼女はディフェンダー、特にセンターバックとしての役割で最も知られるようになった。センターバックとしてのホートンは、その卓越したリーダーシップと試合への深い理解力、そして強固な守備能力で評価された。彼女は適切なタイミングでのタックル、空中戦の強さ、そして正確なパスで攻撃の起点となる能力も持ち合わせていた。特に、キャプテンとしてピッチ内外でチームを鼓舞し、その献身的な姿勢は多くの選手にとって手本となった。彼女はキャリアを通じて世界最高のセンターバックの一人として広く認識されている。
6. 私生活
ステフ・ホートンの私生活は、彼女のキャリアと同様に注目を集めている。
6.1. 結婚と家族
ホートンは、元ブラッドフォード・シティのディフェンダーであるスティーブン・ダービーと結婚している。二人は2018年6月21日に結婚式を挙げた。2018年9月18日、ダービーは運動ニューロン病と診断されたことを受け、29歳でプロサッカーからの引退を発表した。この個人的な状況は、ホートンのキャリアにも影響を与えた可能性があるが、彼女はプロフェッショナルとしての活動を続けた。
6.2. 公衆のイメージとその他の活動
ステフ・ホートンは、サッカー界外でもその存在感を示している。2014年10月には、サッカー雑誌『シュート』の表紙を飾った最初の女性選手となり、その人気と影響力の高さを証明した。彼女は2017年にはBBCの100人の女性の一人に選ばれるなど、社会的な評価も高い。
彼女の名字「Houghton」の発音に関しては、長年にわたり多くの解説者が「HAW-tən」(ˈhɔːtənホーテン英語)と誤って発音してきたと報じられている。彼女自身は、ホートン・ル・スプリングの地名と同じく「HOH-tən」(ˈhoʊtənホーテン英語)と発音することを正式に確認している。
2023年3月8日、ホートンは故郷であるサンダーランド市から名誉市民の称号を授与された。現役引退後の2024年夏には、BBCスポーツにアナリストとして加わり、BBCラジオ5ライブや『フットボール・フォーカス』などの番組でサッカーシーズン中の解説を務めている。
7. タイトルと栄誉
ステフ・ホートンは、その輝かしいキャリアの中で数々のクラブタイトル、代表タイトル、そして個人タイトルを獲得してきた。
7.1. クラブタイトル
- リーズ・カーネギー**
- FA女子プレミアリーグカップ: 2009-10
- アーセナル**
- FA女子スーパーリーグ: 2011、2012
- FA女子カップ: 2010-11、2012-13
- FA女子リーグカップ: 2011、2012、2013
- マンチェスター・シティ**
- FA女子スーパーリーグ: 2016
- FA女子カップ: 2016-17、2018-19、2019-20 (準優勝: 2021-22)
- FA女子リーグカップ: 2014、2016、2018-19、2021-22 (準優勝: 2017-18)
- FA女子コミュニティ・シールド 準優勝: 2020
FA女子スーパーリーグのトロフィーを持つホートン(右)とエレン・ホワイト
7.2. 代表タイトル
- イングランド**
- FIFA女子ワールドカップ 3位: 2015
- キプロス・カップ: 2009、2013、2015 (準優勝: 2014)
- シービリーブス・カップ: 2019
7.3. 個人タイトルと栄誉
- FA女子ユースプレーヤーオブザイヤー: 2006-07
- 大英帝国勲章(MBE): 2016年新年叙勲
- サンダーランド市名誉市民: 2023年3月8日
- WSL殿堂入り: 2024
- 2012年ロンドンオリンピック女子サッカー トーナメントのレフトバック
8. キャリア統計
ステフ・ホートンのプロサッカーキャリアにおける詳細な統計を以下に示す。
8.1. クラブ統計
最終試合は2024年5月18日。
クラブ | シーズン | リーグ | FAカップ | リーグカップ | 大陸別大会 | 合計 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ディビジョン | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
サンダーランド | 2004-05 | FA WPL北 | 22 | 16 | 0 | 0 | - | 22 | 16 | |||||
2005-06 | 女子プレミアリーグ | 16 | 1 | 3 | 0 | - | 19 | 1 | ||||||
2006-07 | 女子プレミアリーグ | 23 | 7 | 1 | 0 | - | 24 | 7 | ||||||
合計 | 61 | 24 | 4 | 0 | - | 65 | 24 | |||||||
リーズ・カーネギー | 2007-08 | 女子プレミアリーグ | 14 | 2 | 0 | 0 | - | 14 | 2 | |||||
2008-09 | 女子プレミアリーグ | 18 | 5 | 2 | 0 | - | 20 | 5 | ||||||
2009-10 | 女子プレミアリーグ | 15 | 2 | 0 | 0 | - | 15 | 2 | ||||||
合計 | 47 | 9 | 2 | 0 | - | 49 | 9 | |||||||
アーセナル | 2011 | 女子スーパーリーグ | 12 | 1 | 4 | 0 | 3 | 1 | 4 | 0 | 23 | 2 | ||
2012 | 女子スーパーリーグ | 14 | 1 | 2 | 0 | 5 | 2 | 4 | 0 | 25 | 3 | |||
2013 | 女子スーパーリーグ | 13 | 5 | 4 | 1 | 5 | 1 | 4 | 0 | 26 | 7 | |||
合計 | 39 | 7 | 10 | 1 | 13 | 4 | 12 | 0 | 74 | 12 | ||||
マンチェスター・シティ | 2014 | 女子スーパーリーグ | 13 | 0 | 2 | 0 | 7 | 1 | - | 22 | 1 | |||
2015 | 女子スーパーリーグ | 11 | 3 | 1 | 0 | 6 | 1 | - | 18 | 4 | ||||
2016 | 女子スーパーリーグ | 16 | 2 | 3 | 0 | 4 | 0 | 2 | 0 | 25 | 2 | |||
2017 | 女子スーパーリーグ | 8 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 15 | 1 | |||
2017-18 | 女子スーパーリーグ | 15 | 2 | 1 | 0 | 7 | 0 | 8 | 1 | 31 | 3 | |||
2018-19 | 女子スーパーリーグ | 20 | 3 | 2 | 1 | 6 | 0 | 1 | 0 | 29 | 4 | |||
2019-20 | 女子スーパーリーグ | 16 | 2 | 2 | 0 | 6 | 0 | 4 | 0 | 28 | 2 | |||
2020-21 | 女子スーパーリーグ | 16 | 2 | 1 | 0 | 3 | 0 | 3 | 0 | 23 | 2 | |||
2021-22 | 女子スーパーリーグ | 5 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 9 | 1 | |||
2022-23 | 女子スーパーリーグ | 14 | 2 | 2 | 0 | 6 | 0 | 2 | 0 | 24 | 2 | |||
2023-24 | 女子スーパーリーグ | 4 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | - | 9 | 0 | ||||
合計 | 138 | 17 | 19 | 2 | 51 | 2 | 25 | 1 | 233 | 22 | ||||
キャリア通算 | 285 | 57 | 29 | 3 | 70 | 6 | 37 | 1 | 421 | 67 |
8.2. 代表統計
2021年7月27日時点での統計。
年 | イングランド | イギリス代表 | ||
---|---|---|---|---|
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |
2007 | ? | 0 | - | |
2008 | ? | 0 | - | |
2009 | ? | 1 | - | |
2010 | ? | 0 | - | |
2011 | ? | 1 | - | |
2012 | ? | 3 | 5 | 3 |
2013 | 10 | 1 | - | |
2014 | 11 | 1 | - | |
2015 | 14 | 1 | - | |
2016 | 12 | 1 | - | |
2017 | 15 | 2 | - | |
2018 | 6 | 0 | - | |
2019 | 17 | 2 | - | |
2020 | 3 | 0 | - | |
2021 | 1 | 0 | 3 | 0 |
合計 | 121 | 13 | 8 | 3 |
イングランド代表での得点記録
得点はイングランドの得点数を最初に記載。
ゴール | 日付 | 会場 | 対戦相手 | スコア | 結果 | 大会 |
---|---|---|---|---|---|---|
1. | 2009年3月5日 | GSZスタジアム、ラルナカ、キプロス | 南アフリカ | 4-0 | 6-0 | 2009 キプロス・カップ |
2. | 2011年9月22日 | カウンティ・グラウンド、スウィンドン、イングランド | スロベニア | 3-0 | 4-0 | ユーロ2013予選 |
3. | 2012年3月31日 | サジミシュテ、ブルボベツ、クロアチア | クロアチア | 5-0 | 6-0 | |
4. | 6-0 | |||||
5. | 2012年10月20日 | スタッド・セバスティアン・シャルレティ、パリ、フランス | フランス | 1-0 | 2-2 | 親善試合 |
6. | 2013年3月6日 | GSPスタジアム、ニコシア、キプロス | イタリア | 2-2 | 4-2 | 2013 キプロス・カップ |
7. | 2014年6月14日 | トラクタール・スタジアム、ミンスク、ベラルーシ | ベラルーシ | 2-0 | 3-0 | 2015 ワールドカップ予選 |
8. | 2015年6月22日 | ランズダウン・スタジアム、オタワ、カナダ | ノルウェー | 1-1 | 2-1 | 2015 FIFA女子ワールドカップ |
9. | 2016年10月25日 | エスタディオ・ペドロ・エスカルトン、グアダラハラ、スペイン | スペイン | 2-0 | 2-1 | 親善試合 |
10. | 2017年11月24日 | ベスコット・スタジアム、ウォルソール、イングランド | ボスニア・ヘルツェゴビナ | 1-0 | 4-0 | 2019 ワールドカップ予選 |
11. | 3-0 | |||||
12. | 2019年3月2日 | ニッサン・スタジアム、ナッシュビル、アメリカ合衆国 | アメリカ合衆国 | 1-1 | 2-2 | 2019 シービリーブス・カップ |
13. | 2019年6月23日 | スタッド・デュ・エノー、ヴァランシエンヌ、フランス | カメルーン | 1-0 | 3-0 | 2019 FIFA女子ワールドカップ |
イギリス代表での得点記録
得点はイギリスの得点数を最初に記載。
# | 日付 | 会場 | 対戦相手 | 結果 | 大会 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2012年7月25日 | ミレニアム・スタジアム、カーディフ | ニュージーランド | 1-0 | 2012年夏季オリンピック |
2 | 2012年7月28日 | カメルーン | 3-0 | ||
3 | 2012年7月31日 | ウェンブリー・スタジアム、ロンドン | ブラジル | 1-0 |
9. レガシー
ステフ・ホートンは、イングランド女子サッカー界に多大な影響を与え、そのレガシーは深く刻まれている。彼女は長年にわたり、イングランド女子代表とマンチェスター・シティの両方でキャプテンを務め、チームの成功に不可欠なリーダーシップを発揮した。
ホートンの影響はピッチ内にとどまらない。彼女は、FIFA女子ワールドカップでの銅メダル獲得やFA女子スーパーリーグでの優勝など、イングランド女子サッカーの歴史における重要なマイルストーンを築いた世代の象徴である。彼女は、女子サッカーのプロ化と知名度向上に貢献した先駆者の一人として、多くの若手選手にとってのインスピレーションの源となっている。特に、彼女が負傷を乗り越え、何度も国際舞台で活躍したことは、その精神的な強さと回復力の証であり、多くの人々に勇気を与えた。
また、彼女の姓の正確な発音に関する公言や、BBCスポーツのアナリストとしての活動は、メディアにおける女性サッカー選手の役割を広げ、引退後も女子サッカーへの貢献を続ける姿勢を示している。ホートンの献身、リーダーシップ、そしてピッチ内外での功績は、イングランド女子サッカーの発展において、記憶されるべき重要な遺産となっている。